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はやく仙人になりた~い!「朝顔の手」と「3点バランス」

武道で「朝顔の手」や「鈎手」は必要な動作と言われます。

ただ単に真似ても、前腕に力が入るだけで、全身には繋がりません。

「朝顔の手」と身体を繋げるには、同じ力で3点バランをすると繋がります。

「朝顔の手」しながら「3点バランス」なかなか難しいんです。
遠心性収縮にならないから。

地味な練功ですが、とても重要な事だと塾長はおっしゃいます。

この「感覚」を教えてくれるのは院生以上の方々です。

練功塾では「力む」ではなく「繋がる」感覚を地味に練功しております(^^)。

YouTubeでは派手?な動画を掲載しておりますが、本当は地味な練功ばかりです。

塾長曰く3点バランスの1つでも切れると合気はかからない。感覚を知るには力は邪魔になる。
太いゴム→劣化したゴムに変化しないと合気はかからない。

だから、地味な練功になります。

でも内部感覚を使うので、動きが無くてもメチャクチャ汗かくんです。
なぜかしら筋肉痛にもなります。

塾長は「ココ!」という場所は「1点しか無い」それを探せば合気のタネが入るとも仰ってます。

ココとは「何処になるの?」ですが、日々の身体の使い方や意識の違いで、人によって違うそうです。(だから教えるのに「型」があるのかもしれません)

「型破り」な姿勢をしても、合気のタネが入る研究生もいますから面白いです(^^)。

塾長曰く、合気を知ればどんな姿勢でもかかる。

興味のある方は、オンライン会員から、始めてみては如何でしょう。

〈入会したらまずやる事〉
①基礎を知る事です。毎日基礎練習をして下さい。何処に居ても出来る練功です。立っていても、寝ていても、事務仕事していてもできます。やらないと感覚は出てきません。

②入会してから基礎練習の「練功前」と「練功後」のご自身の身体を感じる。肩凝りが治った、腰痛が治ったとか。身体の変化を感じて下さい。(毎日半年間、続ければ絶対に変わるはずです)

③「変化を感じる」って、分からないですよね。例えば、日々生活していて風邪をひくと、体調が崩れるので「あっ!風邪だ」ってわかりますよね。日々同じ事をやっていれば、体調が変わるのと一緒だと思います。

まずは、技の動画を観るより先に、基礎練習をお勧め致します。

背骨を「大きい動き」→「小さい動き」

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合気練功塾オンライン講座

Tスタイル ~合気練功の日々~「相撲」

 ネットフリックスで配信されている、相撲界を扱ったドラマ「サンクチュアリ―聖域―」にはまっています。

 夢を見出せず貧困に苦しむ若者が、もがきながら、確かな目標を立て、そこに邁進するというストーリーですが・・・
 役者さんが見事!元力士や格闘家が2年以上かけて肉体改造をして、役になりきる姿は圧巻です。
 この話の中で「四股」や「すり足」、「テッポウ」など、相撲独特な鍛錬方法が取り上げられるのですが、これらが実に合理的な鍛錬方法なのです。一言で言えば、全身をつなげていくのですが、これらの訓練は練功にも通じるのです。そう言えば、かつての達人も四股を鍛錬方法として取り上げており、一日四股千回を弟子に課したと言われています。
 相撲恐るべし!毎日の相撲中継が楽しみですね。

 ところで、「あなたの丹田はどこにありますか?それはどうなっていますか?」と聞かれたら、どう答えますか?
 私は、テレビの砂嵐の画面です。
 意識すれば(スイッチを入れれば)あるもので、それは(画面は)大きくなったり、小さくなったりします。そして、何も映っていないのですが、砂嵐のように動いています。
 
その他の方はそれぞれ回答したのですが、何と副長は・・・
「私の身体全身が丹田です。」
 なるほど、全身が丹田ならば、腕をつかまれたら、そこは丹田だから反応せざるをえないですよね。
 その発想力には驚かされますよね。

 皆さんの丹田はどこにありますか?それはどうなっていますか?

今月の名言

塩田剛三:
固い鉄の棒で物を押せば動くけれども、フニャフニャのゴムホースで押そうとしても動かないとのと同じでことで、たわみやゆがみがあると、力が相手に伝わりません。かといって、筋肉を固めるというというのと固定するというのは違います。・・・・・
力を抜いて、それでもしっかりと形を維持できるようでなければ、いけません。

中村天風:
感謝するに値するものがないのではない。感謝するものを、気がつかないでいるのだ。

副長:
性格が変わらないなら、行動を変えろ。

 

KENTA

虹をつかんだ男のココだけの話「日進月歩」

合気を使えるようになるには、地道な練功を積んで、合気のカラダを作るより他に方法はない。一朝一夕に達人になる事はないので、ただ単純に出来る事を少しずつ増やして、合気を扱えるカラダを作るのみである。
これは、誰にでも必要な過程であり、これ無しで、合気を獲得出来る人はいない。
なぜなら、それは、「元々持っている体の構造や動き」ではないし、「少々のアレンジや半端なマイナーチェンジ」で手に入れる事が出来る程安くもないからである。

普通の人の、普通の発想をベースにした、普通の人が可能な動きは、相手も普通の人である以上は、無意識のうちに、視覚や触覚で情報を処理されて、意図がたやすく読まれてしまう。
しかし、合気が出来る人の意図が読めないのは、体の構造の進化により、相手が視覚や触覚で処理出来ないように、情報操作を内部で行っているからである。もっと言えば、その人は、相手が触れた瞬間に合気が発動するようなプログラムを内蔵した体で、普通の人のように“擬態”しているのだ。それにより、情報が外部には出てこないので、それを見た普通の人は、自分と同じ“普通の人”と誤認してしまうのである。そして、そのまま、今まで自分が行なってきた普通の人に行う対処をするので、普通の人にとって想定外の事が起こり混乱するのである。

だからこそ、過去にも述べたように、触れた後の「結果」をいくら研究したところで何の意味もなく、触れる前に作られる「原因」の究明が必須なのだ。
その「原因」とは、当然、“擬態”した人が行なっている内部感覚の操作である。
しかし、前述したように、自力で掴めるものではない。だから、それを知っている人に教わるのだ。

かくいう私も、「原因」を教わり、たくさんの仲間と共に合気のカラダ作りに勤しんでいる。そして、塾生の全員が全員、確実に上達しているし、その上達スピードも以前より格段に上がっているという事実がここにある。

 

Tスタイル ~合気練功の日々~「今、ここ、自分」

 皆さんもご存知のように、メジャーリーガーの大谷翔平選手の快進撃が止まりません。
 WBC(ワールドベースボールクラシック)では、投打に活躍し、日本代表チームの優勝に貢献し、MLB(メジャーリーグ)でも、チームの中心選手として抜群の存在感を放っています。
 インタビューでは、「君はどこの星から来たのかい?」と聞かれていましたが・・・

 実は大谷選手の思考の仕方には、ある特徴があるのだそうです。
 ある時のインタビューで、大谷選手はこう言っています。
「一流のピッチャーになるんだとか、一流のバッターになるんだとか思っていたわけじゃない。いいバッティングをしたい、いいピッチングをしたい。いつもそれを望んできました。」
 また、ホームランについて聞かれると、
「ホームランを狙うということはなく、良い角度でボールに当てるというのが一番。」
 
まさに、「今、ここ、自分」に集中し、心に揺るぎがない状態をつくり出しています。心理学では、この状態を「フロー」と呼ぶそうです。

 練功の場面に当てはめてみると、
「相手の腕を上げるとか、下げるとかではなく、相手と一番良い状態でつながりたい。その為には自分と相手の身体の状態(内部感覚)をどうすれば良いのか。」
とでも言えばよいのでしょうか。

 また、大谷選手が愛読していた「運命を拓く」の著者である中村天風氏は、「心も身体も道具である。」とし、「力を入れることに重点を置かずに、力を働かすことに重点を置く。」と述べています。
 私は、この文章を読んだ時に、(持病の副鼻腔炎の手術を控え、心身ともにやや不安定だった)自分の心がすーっと晴れていくような爽快な気分になりました。

 なかなか練功が進まない時や、壁にぶつかった時、「今、ここ、自分」に集中できるよう、心と身体を研ぎ澄ましていきましょう!

今月の名言

数ある同僚の中から抜きん出て偉くなる人は、結局、偉くなるべき資格をもっているのです。その資格とは、「誰にも言われなくても、日々毎日、実際に努力している」ことなんです。
中村天風

人間が人間として生きていくのに一番大切なのは、頭の良し悪しではなく、心の良し悪しだ。
中村天風

笑っている時、人間は最も強い。
中村天風

そう言えば、副長はいつもニコニコしていますね。やはり、最強(最恐?最凶?)合気職人ですね。
  
KENTA

 

虹をつかんだ男のココだけの話「無駄」

前回は、合気の「基礎」の無い人間が、動画を見たところで何も得るものは無いという話をさせてもらったのだが、今回は、私がそう思う理由について述べたいと思う。

合気の現象化を見た時に、「不思議だ」と感じるのは、自分が今現在持っている頭脳や能力では解明出来ない事に驚くからである。しかし、この事実に直面しても尚、自分の経験と知識やそのアレンジで対処出来るはずと思ってしまう“挑戦者”が、かなりの数で存在する。なぜ、そのような勘違いが起こるのか?といえば、掛けている人が、自分でもマネ出来る動きしかしていないからではないだろうか?

現象自体はとても不思議なのだが、掛けている人の動き自体は、取り立てて難しい様には見えないのだと思う。だから、自分が見える範囲の光景を手がかりに、見よう見まねで試行錯誤を重ねる事になるのだが、残念ながら、寸分違わず動きを完コピしたとしても、合気が発生する事はあり得ない。

なぜなら、映像に出ている現象や人の動きは全て“結果”だからである。その“結果”だけを真似しようとしているので、自分1人の動きだけでは、当然無理がある。その無理を通そうとすれば、相手の協力や同意の下で自作自演に付き合ってもらうか、タイミングやテクニックなど、姑息な手段でお茶を濁すしかない。どちらも本物ではないという事はわかるだろう。

そして、これらが全て“結果”であると理解したなら、その“原因”を見つければ良いのだが、これもまた、絶対に無理なのである。なぜなら、その“原因”は自分が生きてきた中で経験した事がないものだからである。存在自体を知らないから思い浮かばないのである。

人間が導き出せる答えは、自分の知識と経験に基づいているので、目の前で起こった事象を、自分が知っている常識の範疇に落とし込んで考える。だから、動画を見た時に、体の動かし方や動かす角度やタイミングなど、“普通”の発想しか浮かばない人は、その時点で、動画で合気を習得しようとするには経験値が足りないのだ。

合気の現象が起こる“原因”として“意念”や“内部感覚操作”といったものが使用されているのだが、普通の人生を送ってきただけでは、体験することも出来なければ、知る機会さえもない。だから、知らないのは当然で、見えなくてもしょうがないのだが、誰かのお金と時間の無駄になるといけないので、この機会にお話しておこうと思う。