2022年 3月 の投稿一覧

はやく仙人になりた~い!「ペットボトルで足裏感覚を知る」

個人の練習方法なので間違っているかも知れません。

前回、ペットボトル2本で3点バランスの「1」を紹介しましたが、2本で練習すると中心軸が出にくいので、ペットボトル1本の練習方法をご紹介します。

立禅の様に立ち、両手でペットボトルを持ち、正中線を意識しながらペットボトルを持ちます。

まず、ペットボトルの重さが、自身の足裏まで感じられているのか?が重要です。

手→肘→肩→肩甲骨→腰→膝→足裏の順番で感じられるか?

この時、3点バランスの「1」の練習なので、ペットボトルの圧だけを感じて下さい
他の動きをしていると感じられなくなります。

ここ迄は、両手を丹田の前で握って感覚をだす練習と似ているかも知れません。

次に五元をします。五元とは足裏から水を吸い上げるイメージを持ちながら(中心軸の感覚を出す)背伸びをします。

この背伸びのやり方が重要なのです。

ただ単に背伸びをするのでは無く、ペットボトルを動かさずに背伸びをします

持っているペットボトルを無視して、重心を前に出し、反り腰の状態で背伸びすると簡単に背伸びできると思います。←この方法は間違っています。

ペットボトルと身体を意識すると、途端に背伸びが難しくなるはずです。

注意点
・真っ直ぐに立つ
・背中を反らせない
・重心が前に行かないようにする
・ペットボトルの重さを感じる
・ペットボトルを動かさない

背伸びしようとしても、背伸びできない感覚、踵が少し浮く程度が3点バランスの「1」となります。

この感覚がスッと出せるようになると、練功塾のカリキュラムで言う「原理I」となります。

先日、塾長が言っていました。
院生が指導しても、初めて体験に来られた方は「1系(合気揚げ)ができるようになった」と聞いています。

もちろん約束事はありますが、塾長がいつも言っている「掛かる事ができないと、掛ける事はできない」。

是非、練功塾に遊びに来て下さい。

日々是合気「合気はコンソメスープ」

シチューは具材がゴロゴロしてる
ポタージュは具材のカタチはない
コンソメは澄んで輝いている
合気は透明な力

料理に例えるならコンソメスープ
フランス語でコンソメとは
「完成された」という意味で
濁りは許されない

まさに澄んで輝く合気である

いま練功塾のメンバーは
具材は揃ってきた
すなわち「合気の原理」であり
「3点バランス」「遠心性収縮」そして「合気のカラダ」諸々のスパイスとしての「5:2」「ゴム感」「磁力」「磁気」etc.

素材は揃い合気の準備は出来た
あくまでも下拵えがである

これから本当の仕事がはじまる
丁寧に煮込み丁寧にアクを取り除いていかねばならない

余分なリキミは取り除くべき
「アク」である
素材の野菜も取り除く
コンソメスープの中には形あるものはないのだ

スープとしての液体のみ
しかしスープの中にはたしかに
それぞれの具材の旨味が渾然となり存在する

カタチがあるのはまだ未完成
「原理」「バランス」その他が
渾然一体となりカタチなく透明に
澄んだスープとして完成する

「完成」=「コンソメ」=「合気」となるのだ

知らんけど 
by たけぞう

Tスタイル ~合気練功の日々~「続 見えない世界」

 前回に引き続いて、今回も「見えない世界」について、考えていこうと思います。

 松原塾長は、合気練功を「脳をだます」とおっしゃっています。
これは、自分と相手の双方を指しているように思います。

 自分の脳をだますというのは、実際に相手が自分の腕を強く押さえたり、引っ張ったりしていなくても、「あー、強く押さえられているなあ」、「すごく引っ張られているなあ」と思う(イメージをもつ)ことです。しかし、簡単なようでこれが難しい!
 そういう時は、実際に強く押さえてもらったり、引っ張ってもらったりして、その時の感覚を脳に覚えさせることが必要です。それを何度も繰り返すことで、軽く触れられただけでもその時の感覚をイメージすることができるようになるのです。

 また、相手の脳をだますというのは、自分の丹田(重心?)を上下左右に(数ミリ?)動かすことにより、二人のバランスが僅かにずれ、相手が認識できない程の不安定さが生じるというのが一つの例えとして挙げられます。
 
 いずれにしても、こうした脳のトレーニングは何をしていてもどんな姿勢でも行うことができるのです。
 ちなみに松原塾長は、散歩をしている時も家で寝転がってテレビを見ているときも、こうしたイメージトレーニングをしているそうです。
 そういえば、北海道セミナーに同行した際も、飛行機の機内で目を閉じてずっとイメージトレーニングをされているようでした。(傍から見るとまさに変なおじさん⁉失礼!)

 私も朝目覚めて「寒いなあ。起きたくないなあ。」という時にはいつもイメージトレーニングをしています。
単なる寒がり???

 見えない世界を意識して練功していきましょう!

 今月の川柳
力捨て 脳をだまして 練功す 
あれれれれ? 動く丹田 敵啞然!
塾長は 機内で練功 変な人?(重ね重ね失礼!)
塾長は ブラックリストに 載っている⁉(新千歳空港職員談?)
※詳しくはご本人に聞いてください。はい・・・)

TAKA

虹をつかんだ男のココだけの話「ふと思う」

前回、合気は、「2人の人間がお互いを引き合い、倒れない様に支え合いながら立つ」事が前提であると述べた。
であるとすれば、自分は、わざとバランスを崩し、それをわざわざ引き戻ししてもらう必要がある。
普通ではあり得ない体勢なので、当然、普通の人が普通に考えたところで到底辿り着く事が出来ないメカニズムとなっている。
その上、相手が支えている事に気づかない様な軽さであり、相手がその場で踏み止まっていられる様な負荷しか掛けることが出来ない。しかし、その弱い力に対して、相手は自分が倒れない為に一生懸命支えるという矛盾した状態になる。

しかし、合気練功塾には、「いつでもどこでも誰とでも」一瞬にして、この矛盾した体勢を作る事が可能なメソッドがある。
3点バランス」と名付けられているその形をマスターすれば、誰もが、その時に起こる内部感覚を獲得する事が出来る。

手・肩・前足底の3点を外側に均等に張る。これにより、手から前足底までが直接繋がる。その上、体の比重が均一化するので、浮いている様な軽い状態を作る事が出来る。
しかし、この段階では、まだ完成ではない。重心が足の上にあり自立している。安定している間は、相手が支えてくれる事は無いので、重心を自分の後ろ側に落として不安定になる。そして、不安定になる時に、うまく相手に自分の体を預ける事が出来ると、相手が不安定な自分を前から引き上げてくれる事になる。

そして、「3点バランス」成立の確認方法としては、相手の肩に触れた時に足からの跳ね返りを感じ、手に触れた時も同様の反力感じる。
その後、正面に回り、相手の両手に触れた時に、相手の踵の骨が浮いている事で、自分にうまく体を預けれている事がわかる。そして、相手の手を引いた時に、自分が前に引き出される事で相手の重心が後ろにずれている事が確認が出来る。

この例の様に、ここには、誰でも合気の本質を知る環境が有り、それを理解した同志が多数存在する。当然有益な情報の宝庫で有り、同志の数だけ引き出しが存在する。

この世界において、皆が同じ方法論を理解し、水平展開を可能にする組織。
「皆を達人にする。」を目的とする組織。
合気練功塾。
何から何まで異端。

端くれながら、ただただ感謝、感謝。