2017年 7月 の投稿一覧

ミニ講座47

【背骨からの連動】2017.7.23

「合気の原理」とは、皮膚を操作して重心をコントロールすることですが、相手の重心を動かそうとするとき、手から動いてしまうと合気感覚は中々つかめません。

では、どうすれば良いかというと、最初から手を動かすのではなく背骨からの連動で、結果として手が動くようにするのです。

特に相手にガッチリ握られた時、思わず掴まれた所を無理矢理に動かそうとしてカラダのつながりが切れてしまい、力がぶつかってしまうケースを良く見かけます。

そうならないために、日頃から背骨への意識を高め、足から手の先まで常に統一感をもって動けるようにしておくことが大切です。

合気練功塾の練功メニューで、最初に背骨ゆらしから入るのは、そのためです。また、この動きに「合気のカラダ」作りのヒントがあります。

 

今週水曜日の合気練功プロジェクト動画で確認してみてください。

ミニ講座46

【合気下げへの応用】2017.7.16

前回は「合気上げ」を使って、相手とのつながりと推進力の方向を内部感覚で確認しました。
今回は、それを「合気下げ」でやってみましょう。

では、解説します。

先ずは相手が掴んでいる所を支えにして腕を下げていくことにより、自分の体が上に上がっていく感覚を掴んでください。

その時、相手としっかり繋がっていれば、相手の体は下方向への流れが発生しています。

次に相手の足裏重心の位置を捉えて、少しずつ手前に移動させてみましょう。決して大きく移動させてはいけません。ほんの数センチ程度動かすのがコツですよ。

そのまま腕にかかる圧を変えなければ、相手は足場が不安定となり、体に感じる下への流れに沿って膝が折れてしゃがんでいきます。

相手が下に降りていく時に、圧を変えずに追いかけてください。この時に必要以上に下に押そうとすると、せっかくのつながり感覚がこわれてしまうので気をつけてくださいね。

分かりにくい部分は水曜日の合気練功プロジェクト動画を参考にしてください。

今回も最後におまけの動画を入れておきました。
私の背骨の動きに注目してください。

 

 

ミニ講座45

【腕相撲で合気をかける】2017.7.9

今日は腕相撲をやってみましょう。

前回までの「合気上げ」同様、腕相撲でも身体の使い方を見れば、その人がどのような合気を使っているのかがわかります。

ここでは合気練功塾でお伝えしている合気を解説していきます。

先ずは「合気のカラダ」で相手の力を無力化しておいてから「合気の原理」で相手を自分の手足のように自由に動かします。

合気をかけるポイントは、いかに相手の力を「無力化」するか、言い換えれば、いかに相手の力と「吊り合うか」です。

力任せに相手の重心をコントロールするのでも、相手の力を逃すように、いなしてしまうのでもありません。何度も言いますが、相手の力と吊り合うのです。

それができれば、相手が発している力の流れ・方向が自分のカラダを通してわかるようになるので、その流れを逆に相手に返してあげればよいのです。

イメージしやすいように解説動画を撮っておきましたので、水曜日の合気練功プロジェクト動画で確認してみてください。