2019年 6月 の投稿一覧

神谷の呟き064  合気の原理は慣性の法則にあり?!

塾長の説明でよく出るフレーズ
「相手が力を入れて頑張っていても関係なく、相手に反応が出る程度の接触で十分。」
この反応とは何かを考えてみる。

我々の姿勢保持は無意識で自律的である。誰かに押される、ぶつかられるといったことがあっても大人は倒れない。ましてや格闘技をしようなどと思う人は特にバランスが良い。バランスをとる機能が成長しきってない子供、足腰の機能に瑕疵がある、衰えてきているなどは別とする。ヒトの構造は重たい頭部が高いところにあるため、とにかく倒れないようにする仕組みがしっかりしている。それ故、ちょっとやそっとの外圧に対していちいち感じていないのが普通である。
山手線の混雑で確認してみる。よほどゆったりと立っている人でも、ジわっとある程度まで追い込むと、倒れないように何処かの筋肉に力が入る。これが足まで繋がったということかと思う。特段意識されている感はないから、接触点から力の入った場所まで「裏の力」が及んだという表現でいいのだろうか。自分の感覚でも確認してみる。カバン越しでも圧を足に受けることができるため、物を通じて繋がることは可能ということだ。

新幹線こだま号の発車、停止の回数は「のぞみ号」より多い。後ろの方に「ちょっとシートを倒していいですか?」と断って、シートにゆったりと座る。名古屋から3つめの停車ぐらいの時に気付いた。ゆったりと座っていても発車時の動きにカラダが反応している。止まり続けようとする慣性に対して、車両について行こうとする動きだ。意識をしなければ気付くはずもない自分のカラダの動き。この程度が十分な反応なのだろう。

停車時、発車時の反応は確認ができた。次はのぞみ号の加速と減速を受容して、感覚を磨いてみようと思う。

とある塾生の雑記13 肩甲骨の繋がりと意念

合気練功塾では、脳からの遠心性経路ではなく、接触する手からの求心性経路へのアプローチを大切にしており、体を繋げる時も手首→肘→肩→肩甲骨→背骨から足へと順番に繋げて、体の中を何か(気?)が流れていく感覚を養っています。

 

今回は、私自身が繋がる感覚の出にくかった肩甲骨の処理の仕方について、今まで学んできた練功方法の変遷と最近少しずつ感じるようになってきた不思議な感覚についてお伝えします。

肩甲骨が体幹と繋がるという感覚を出すために最初に教えていただいたのが自ら不安定になるということです。

二元のゴムを引っ張りながら、これ以上重心を移動すると倒れてしまうという際まで不安定にすることで体は自然に繋がっていきます。

しかし
動きが段々と小さくなる(不安定さがなくなる)に従い、この感覚自体も非常に希薄なものになってしまい、この繋がり感をどのように再現すれば良いのか試行錯誤をする中で、站椿功の要領で両手で大きなゴムボールを抱えるイメージで腕と仙骨を互いに引っ張り合い、肩甲骨と腕を前に張り出すことで、極端に不安定な姿勢をとらなくても、繋がり感を出すことができるようになりました。

しかし繋がるという感覚が出るまで肩甲骨と体幹を一塊化させすぎると、弾力性のない紐のような繋がり感しか作れず、繋がりが弱すぎると感覚が出ないため不安になり小手先で何とかしようとして失敗するという葛藤の日々が続きました。

そんなある日、ある院生の方より、胸を張り肩甲骨を背骨の方向にグッと引き寄せた後、そこから余分な力を抜いていき、最終的には一本のゴムをイメージするだけでも体は繋がるよと意識(意念?)の大切さを教えていただいてからは、四元・五元の合気のカラダ作りの練功の中で、徹底的に内部感覚を磨き上げていくことで体の中の流れを感じると同時に肩甲骨の繋がり感を意識できるようになり、この内部感覚がよりハッキリと意識できるようになると、次に体の外の流れも何となく感じ取れるようになり、最終的には体の中から指先を通して電磁波のようなものが出るような感覚まで出現するようになりました。

内部感覚を深く練功し体の中の流れや気感が意識できるようになると、今まで学んできた合気というものが大きく変貌し、全く別次元の合気に昇華していきます。皆さんもこの素晴らしい合気を是非一緒に練功しましょう。

合気練功松原塾の感想

★Mさん 50代(東京)
その昔見た達人(合気系)の動画はまったく信じておらずイカサマだと思って友人同士でバカにしたものでした。今回もそのたぐいの物だと思い半信半疑でした。それでもその謎が少しでもつかめればという思いで初級コースに参加させていただきました。

その昔みた達人のそれを目の前で見て体験すると、それがすべて真実で、すべてが真逆だということを知って違和感が吹っ飛びました。
そしてまだまだ知らないことが沢山あり自分の未熟さも痛感しました。

またゼロから、いやゼロに戻すことからのスタートですが、年を重ねることが楽しみになりました。
合気練功塾_松原塾長のおかげでこれからも進化する自分を楽しみに稽古ができることを感謝しております。

 

★Tさん 50代(東京)
本年5月より松原塾に参加させていただいております。
松原塾長の技術は誰もが認める深淵なものです。まだその全貌が見えない私には、“深淵”というあいまいな言葉になってしまいますが、毎回新しい驚きがあります。

練習では、感覚だけの世界ではなく、理論的に合気のプロセスを説明していただけるので、自分の現在の立ち位置がよく理解できます。実際に塾長の合気を何度も受けることで、身体の新しい回路が開いていくのがわかります。

練習回数が進むたびに、だんだんと身体の繊細なところにアプローチしていっているので、今後の勉強が楽しみです。

また、松原塾でなによりも素晴らしいのは、合気を学べる明るい雰囲気、自由に質問できる環境、上下の区別なく意見を言いあえることです。これは松原塾長および先輩方が考えている今後の塾の進むべき方向が明確に表れていると思います。

集中講座に出席されて研鑽されている皆様も、是非松原塾へ入塾され、ご一緒に奥深い世界に入っていきましょう!

 

★Iさん 50代(東京)
初めて塾長に手を取って「ここ!」と毎回感覚を集中講座から刷り込んでいただき続けて、現在いつの間にか松原塾に来ておりますが、初めて手を取ってもらったのもまだついこのまえのように感じています。

手を取って惜しみなく全力で繊細な感覚を刷り込んでいただくのは今も変わらず、感覚派の私にはとてもありがたいです。何が四元か三系とかは中々覚えない私ですが感覚としてはわかってるような気がしています。(自分に甘いか?・・・)

この先どんな世界に導いていただけるのかワクワクしているこの頃です。 早く達人になりたい!!

言うこと聞かないタイプの私ですが、この先もよろしくお願いします。

 

★Tさん 60代(東京)
松原塾に参加させて頂いてありがとうございます。
今まで集中講座や合気練功倶楽部で合気練功のすばらしさを感じて来ました。

しかし、松原塾でのご指導は、別格です。松原塾長は、本気で塾生を達人にしようとされています。奥深い合気を分かりやすく、身に付くように丁寧に教えて頂いています。覚えが悪く、なかなか上達しませんが、いつも沢山の気付きを頂いて居ます。

いつの日か達人が揃って、楽しく練功している姿を想像するとわくわくします。
これからも宜しくお願い致します。

★Nさん 60代 (茨城)
集中講座や個人レッスンを経て、このたび松原塾に入塾が許可され、大変喜んでおります。
塾長の技量に度肝を抜かれ、気さくでやさしいお人柄に惹かれ、画期的なカリキュラムで合気の原理を教わり、隠さないで全部シェアするという徹底的なスタンスに感銘を受け、ここまで続けてきましたが、これでようやく出発点なのだと自分に言い聞かせております。

さて松原塾に参加してみて、期待に違わぬ画期的な講座で大満足でした。
塾長直々の文字通り直接手をとっての御指導で、大事なポイントや個人の欠点とその矯正法などを、「体感できる」形で伝えて頂けるのがありがたいです。ちなみに私は第2回目の松原塾で、かねて疑問に思っていた重心移動のポイントを納得する事ができました。

また松原塾は、ある一定のレベルをクリアーした生徒を対象にしているので、より突っ込んだ質疑応答が為されるのが大変勉強になります。そして仲間の上達を喜べる方という参加条件通り、参加者は皆良い方ばかりで、身内同士という雰囲気にあふれているのも嬉しいところです。
これからますます面白くなると感じてわくわくしています。今後とも是非宜しくお願い申上げます。