2024年 の投稿一覧

虹をつかんだ男のココだけの話「目的に達成するための方法」

合気を掛けるためには、相手が足だけで立っている状態をやめさせる必要がある。
手が自由に動くので、その手を使って全て処理をされてしまう。
そして、これは人間が普通に取り得る行動様式なので、ほぼ万人に当てはまる。
生まれて生きてきた中で、反復し習得してきたもので、考えるよりも早く反射的に体が動いてしまうのだ。
だから、目的を達成するためには、相手を「足だけでバランスを取れる状態」から、「手も使わなければバランスが取れない状態」へ移行させなければいけない。
すなわち「手の無力化」が不可欠なのだ。

そして最近、ここ合気練功塾では、人を選ぶ事なく「手の無力化」を可能にするメソッドが導入された。
それは、首、手首、足首の3点をゴムで繋げた、練功塾の専売特許である「3点バランス」を使用する事で可能となる。
やり方としては、まず、第一段階で、自分の足と相手の足が繋がるようゴムを引く。
第二段階で、相手の引きで自分が前に飛んで行ける位の弾力を感じるようさらにゴムを引く。
第三段階では、さらにゴムを引きながら、それに乗じて自分の足にある重心を手に移動するのだ。
すると、自分と繋がっている相手にも手の方で重心を支える必要が生じ、そのバランス維持以外には手の機能は使えなくなる。
この三段階で連続してゴムを引き、その弾力を徐々に強化していくことで「手の無力化」が成立する。
やる事は単純で、たったこれだけ簡単な手順で目的が達成出来るのだ。
夢のような話だが、本当の話である。
もちろん、ゴム感覚や3点バランスは必要不可欠であるが、練功塾塾生なら標準装備しているので問題はない。

はやく仙人になりた~い!「グー/チョキ/パー体操4」

前回の練習では、背もたれのない椅子に座って行いました。
腕を下ろすと倒れる感覚が掴めたら、次は立って練習してください。
このとき、「手を下ろしたら倒れてしまう⇒手でバランスを取っている」と意識することが重要です。
頭や腰の位置を考えすぎると、手でバランスを取ることを忘れてしまうので注意が必要です。

以前読んだ本では、A4コピー用紙2枚に大きく「T」の字を書いて床に並べる方法が紹介されていました。
横線をくるぶしに合わせ、縦線を中指に合わせて立つと、百会と会陰を結んだ中心線の状態になります。
この方法は、親指に力が入らない立ち方とも書かれていました。

最後に、百会と会陰を結んだ状態で、倒れないように腕でバランスを取りながら(全身のゴムを上に引く感覚で)、グー/チョキ/パーを意識しつつ3点バランスを行います。

エアー3点バランスの練習は難しいため、感覚のわかる方と一緒に行うのが理想的です。
しかし、一人で練習する場合は、100均で売っている柔らかいエクササイズ用のゴムを柱に低い位置で結び、相手の手の代わりとして使うと良いでしょう。
ゴムを握らずに手に引っ掛けてライン方向へ上げて練習するのがポイントです。

または、エクササイズゴムを「右手と右足」「左手と左足」と繋げ、足は土踏まずで踏み、手は手首に引っ掛けてライン方向へ上げる方法もあります(椅子の練習でも使えます)。

足の親指に力を入れず、小指球側で踏むことを忘れないでください。
ゴムが外れたら後ろに倒れてしまう感覚を忘れずに。
グー/チョキ/パーも忘れずに意識しましょう。

一般公開していない詳しい内容については、「オンライン会員」にて説明しております。
興味のある方はぜひオンライン会員にご登録ください。

虹をつかんだ男のココだけの話「合気揚げ」

自分自身のレベルアップのために、合気に興味のない人に合気揚げをさせてもらう事がたまにあるのだが、すぐ揚がってくれる人もいれば、まるで変化のない人もいる。
合気揚げは、相手に力を出してもらい、その力で相手自身が上方向に伸びる現象である。
だから相手に力を出させる事が現象化を起こす絶対条件という事になる。
変化のない人というのは、自分で力を出そうとしない人なので、そのままでは、手が触れていても、永久に合気揚げが成功する事は無い。
合気揚げが起こる“動力”が発生しないので当然と言えば当然である。

で、この時の対処で、その合気が「本物」なのか、そうではないのかが分かる。
手首や肘などを不自然に動かして無理矢理上げようとする、または、相手を煽るなどして強く抑える事を強要するなど、相手の意に反する行動を取ろうとする場合は、全て「偽物」である。
「本物」の対処は、「相手の“無意識”に働きかけ、相手が自然と力を出さざるを得ないシチュエーションを作る。」のだ。

相手が自分の手に触れているのに、力を入れないで立っていられるのは、相手の重心が100%足にあるからで自立出来ているからである。
他に頼る必要がなく、一生このままの体勢でいる事が可能なので、相手から動く必要性が全くない。
この状況を打破するために、「本物」は、相手が気づかないウチに足にある重心を手に移させるのだ。
そうなった時、万全だったはずの足元が不安定になり、その不安定さ嫌って、触れていただけの手にしがみ付くしかなくなるのだ。
このしがみ付く状態に相手を持ち込めた時、相手は力を出さざるを得なくなり、“動力”が発生する。
そして、しがみ付いた手は、しがみ付く事で手の機能を全て使ってしまうので、足で自立している時のように手だけを自由に使う事が出来なくなる。
そして、その無力化された手を支えにして体を浮かされている状態になるので、その手を上に動かされれば、体も揚がる(伸びる)しかなくなるのである。

はやく仙人になりた~い!「3点バランスでグー/チョキ/パー体操3」

前回は手と足の「指先」先端まで意識する練習でした。
今回は、椅子に座ってグー/チョキ/パーと声を出しながら「リズミカル」に動かす練習です。

三点バランスは、立って練功するのが基本ですが、椅子に座っていてもできます。
と言うか、「どんな体制からでも出来る様にしなさい」と塾長は仰います。

1. 背もたれのある椅子に座って、足を上げ、腕はリラックスをして、だらんと力を抜いて下にぶら下げてください。

2. その体制で、「グー/チョキ/パー」と声を出しながら「リズミカル」に動かす。

3. 徐々に手指と足指「グー/チョキ/パー」を早くしてゆきます。

4. 早く動かすと、手指と足指の「グー/チョキ/パー」がバラバラになってきませんか?バラバラでOKです。
「グー/チョキ/パー体操」は指先へ意識を向ける訓練なので、グーでもパーでも何でも良いんです。

5. 背もたれにもたれながら、同時にだらんと落としていた腕を「グー/チョキ/パー」をしながら少しずつ上げてみて下さい。

6. 手足の「グー/チョキ/パー」をやりながら、後ろに倒れるギリギリまで攻めてください。

7. 腹筋は使いません。
ただ、上げてゆく手とバランスをとりながら倒れるギリギリまで重心を移動。

8. その感覚が掴めたら、椅子を横にして(背もたれが無い状態)「7」を練習してください。
ギリギリまで攻めたら手をストンと下に落としてください。
(後ろに倒れて、後頭部や背中を打ちますので怪我をしない様にしてください。
ベッドで練習した方が安心して転倒できるので安全です。)

9. 後は、オンライン講座で3点バランスの原理を詳しく紹介されています。

一般YouTubeで紹介している動画はほんの一部です。
もっと詳しく知りたい方はオンライン講座をお勧めします。

虹をつかんだ男のココだけの話「第三回全国指導者講習会」

2024年6月29(土)~30(日)指導者講習会が行われた。
札幌から福岡まで総勢40名の人達が愛知県豊橋市に集結し、皆で協力しながら、今回も課題に取り組んだ。
実技としては、寝ても、座っても、立ってもと、どのような体勢でも一瞬で相手と繋がる“感覚”を再現出来るようになるため、相手を変えながら繰り返し練功し、ほとんどの人がその感覚を取れるようになったのではと思う。

今回で数十名の人間が繋がる感覚を持つ事になった訳だが、こんな組織はおそらくここ以外にはないだろう。
そして、この合宿では、惜しくも習得までいかなかった者も、感覚自体は知っているので、一緒に参加した仲間と練功を積めば、近い将来習得出来る可能性は高いし、この合宿で作り方や伝え方をマスターした人達が各地にそれを持って帰るため、合宿に来ていない人や、まだ塾に入っていない人でさえも、言われるがままにやるだけで、半年もかからず掴めるようになるのではないだろうか?

一泊二日の短時間で何十人もの人間に、絶対的な“感覚”を伝えるというのは合気練功塾以外では無理である。
“感覚”は、人によって違うので、個人の自由に任せると、感じ方は人の数だけ出来る事になる。
だから、制限を掛けていき、フォーカスすべきポイントや、本質だけを抽出しなければならない。
指導者しか“感覚”がない他の組織では、それが伝達出来る状態にないため、誰も拾えないのである。
重要な事を取捨選択出来ないので、習っているつもりでも、何一つ身にならなのだ。
だから、「何年経っても出来る人が出てこない。」という結果は必然なのだ。

今回、満を持して、塾長が“感覚”を誰にでも認識出来る状態まで分解し、パッケージ化したメソッドが解禁された訳であるが、これが各地に瞬く間に水平展開され、すぐに塾生の常識となり標準装備される。

「鬼に金棒」である。