2022年 5月 の投稿一覧

日々是合気「練功と筋肉痛」

かなり前は、よく腓腹筋、ヒラメ筋が筋肉痛になることが多かった。
足関節の底屈をしていたということだ。つまり背伸び、つま先立ちのような身体の遣い方をしていた。

最近は、大腿直筋がものの見事に筋肉痛になっている。
日曜の練功後には、もうパンパンに張っていて翌日には、歩くのが辛いほどの筋肉痛だ。

大腿四頭筋は、膝関節の伸展に関わっている。大腿四頭筋の一つである大腿直筋は膝関節の伸展に加え股関節の屈曲にも働く。

股関節屈曲には、大腰筋、腸骨筋がよく知られているが、大腿直筋も股関節屈曲に関わっているのだ。

そう、思えば2年ほど前からは腸腰筋あたりがやたら痛かった。
丹田を引き上げるつもりで股関節屈曲を大腰筋、腸骨筋に負担をかけるカタチでしていたのだろう。

最近、腸腰筋は楽になってきたがそのかわり、メッチャHardな大腿直筋の筋肉痛に見舞われている。

このことから、最近の私は3点バランスをとるために「大腿直筋」を使っていると考えられる。

一見、動きを見せず合気練功をしているようで、実のところ激しい筋肉痛になっているわけで、まだまだ筋力レベルの段階のタケゾウです。

byたけぞう 

Tスタイル ~合気練功の日々~「杖と愛」

 温故知新。故きを温ねて新しきを知る。

 塾長の進化が止まりません。それと同時に指導の仕方も日々変化(進化)しています。塾長に指導していただく際、「前回とは違うぞ!」と思われた経験を持たれた方も数多くいるのではないのでしょうか。
 合気練功塾では古株になった私にとっては、Windows11にバージョンアップしようとしても、本体の機能がチープすぎて、エラーが出てしまうといった状態です。

 しかし、以前に塾長がおっしゃっていた言葉が今になって実感できるということもあり、「合気の進化は螺旋状」(同じ所をぐるぐる回っているようだが、確実にステージは上がっているという意味)であることを実感しています。

 最近、実感しているワードが「相手の杖になる」です。(懐かしい・・・)

相手に腕をつかまれた際、軽く上に圧をかけ、相手の重心を僅かに前に引き出しながら相手の足裏と自分の足裏をつなげる(=相手とつながる)ことを、「相手の杖になる」と表現しているのです。杖を突く際は軽く杖にすがり、身体の重心が僅かに前方に移動することを指しているのですが・・・ まさに言い得て妙!

自分が相手の杖になり自由に動けば、相手は杖を頼りに大きく動きながら身体のバランスを絶妙に保っている間寛平状態になってしまうのです。(昭和の吉本新喜劇に詳しくない方スミマセン!)

 皆さんも杖になることを意識して練功してみてください。
 
 話は変わりますが・・・
I副長は最近「愛」という言葉を時々使われます・・・・・^_^;

 完熟桃ペイン松原大魔王が「相手の杖になれ」と説き、最凶麦酒好合気職人のI副長が「愛」を謳う・・・・・
 ヒェーーーーーッ!!!

今月の川柳
杖になる 優しい気持ちが 必要です
つかまれた いえいえ違う つながった
進化する 塾長そのうち 空を飛ぶ⁉(オカルト!)

TAKA

虹をつかんだ男のココだけの話「座取り」

今回も3点バランスのお話。

3点バランスは、合気のためのバランスであるので、どのような体勢でも有効に機能する。

座っていようが、寝ていようが、立っている時と何ら変わりがない。

 

そこで、今回は、座取りの合気揚げで説明したいと思う。

まず、相手と正座で向かい合い、自分の膝に置いた両手を相手の両手で押さえてもらう。

 

1.自分の両手と膝下の間で、上下にゴムを引いて縦圧を作り、相手がその圧に上から触れる事によって起こる反射により、自分の身体が真下に押される弾力を感じる。

2.その縦圧を維持したまま、自分の背骨を少し後ろに反らせ、その方向へもゴムを張り、1で作った真下への弾力を、相手の足下に引かれる斜め下への弾力に変える。

3.縦圧と斜めの張りを維持したまま、反らせた背骨の方向に丹田を引き上げ、全身のゴムの弛みをとり、引き上げた場所に固定する。その時、相手の丹田とくっ付く(引き合う)のを感じる。

この1、2、3で3点バランスは完成する。

では、上の1、2、3の時に、相手に起こる内部の変化もみてみる。

1.下から上がって来る力に対して、反射的に上から押さえようとするが、弾力を押さえる事になるので相手の重心は上がってしまう。また、縦圧を押さえる事で、相手の縦方向の自由度が埋まってしまう。

2.縦の弾力に加え、横の弾力にも対応しようとするが、膝の踏ん張りが効かないため、相手は押さえている手を支点に肩が斜め前に出て来る。この反射により横方向の自由度も無くなる。

3.相手は1、2で上半身の自由が無くなった上で、内部のゴムを引かれて重心を前に引き出される事になる。それを防御するために、反射的にそのゴムを逆側に引いてしまうので、結局ゴムを極限まで張り切ってしまい、全ての自由度が無くなり、同調してしまう。(この時、内部のゴムの収縮により、自然現象として顎が首にくっ付くのでそれを確認する。)

最後に、ぎゅうぎゅうに張り切ったゴムを緩め、その運動エネルギーを、1で作った上方向の縦圧に変換すれば、自分の手が上に飛んで行くので、そこに繋がっている相手の身体も同様に持って行かれる事になる。