2017年 6月 の投稿一覧

ミニ講座44

【合気上げの意義】2017.6.25

「合気上げ」自体は“ 技(ワザ) ”ではありません。

誤解を承知で言うと「合気上げ」をどのような状況でも、すべての人に掛けなければならない技だと捉えると、迷走してしまいます。

ダラダラに力を抜いてきた相手を制する技としての合気は他にちゃんとあります。

「合気上げ」は合気感覚を身につけるためのスキルに過ぎません。

但し、ある条件の下で発生する合気感覚をつかむのに非常に大切なスキルです。

この感覚をつかむためには、まず相手を持ち上げようとする意識(武術的意識)を捨ててください。

つまり合気練功塾で練功している「合気上げ」は目的ではなく、合気を身に付ける通過点でなのです。

「合気上げ」で相手とつながる合気感覚を身につけ、その先の練功を楽しんでください。

この辺りのことを説明しておきましたので、今週水曜日の合気練功プロジェクト動画を参考にしてください。

ミニ講座43

【合気が発生する瞬間2】 2017.6.18

相手に合気を掛けようと色々工夫をしていると思いますが、実は最初の段階ではそれは返って遠回りになってしまいます。

では、どうすれば良いのか…

まず、相手の力の方向を自分の体で感じるようにするのです。自分に「合気のカラダ」ができていれば、体全体でその力の方向を捉えることができます。

その場を力任せに頑張って固まってしまうのではなく、一旦相手に押される(引かれる)ままに体全体を任せるのです。

それができるようになれば、合気の原理(皮膚操作による重心コントロール)で、いつでも形勢を逆転させ相手の重心をコントロールすることができるようになります。

詳細は今週水曜日の合気練功塾プロジェクト動画を参考にしてください。

ミニ講座42

【合気が発生する瞬間】 2017.6.11

例えば、合気上げのように相手が腕をつかんで下に押さえつけてきた時、こちらに合気のカラダができていれば、体の中にバネのような弾力感を感じることができます。

この感覚こそ「合気が発生」した瞬間です。

こちらが腕を上げようとしなくても、相手は勝手に踵が浮いていきます。
力の弱い女性でも同じ現象が起こります。

以前読んだ文献に”合気上げを見れば、その人に合気があるかどうかわかる”と書いてありましたが、まさにその通りだと思います。

合気上げは単なる通過点です。この感覚が合気のスタートです。

ここから合気独特の不思議なことが起こり始めます。

更に「合気のカラダ作り」に磨きがかかり、確実な感覚を伴いながら、一人でも楽しく練功ができるようになってなきます。
合気の練功が年齢に関係なく、常に進化し続ける秘密はここにあります。

現在、遠方の方でも合気練功を学んでいただけるように集中講座以外にオンライン講座を準備中です。

一人でも多くの方が迷わず合気のスタートラインに立てち、生涯に渡って合気を楽しみながら練功できるよう、これからも精進していこうと考えております。

この感覚については、水曜日公開の「合気練功プロジェクト動画」で少し説明しておきましたので、参考にしてみてください。

ミニ講座41

【二人練功で合気の感覚をつかむ】2017.6.4

合気感覚をつかむには、抵抗する(または、わざと力を抜いて掛かりにくくする)相手に技を掛けようと色々工夫することも大切ですが、もっと良い方法があります。

今までの発想を変え、先ず合気の感覚がつかめるまでは、互いに協力して、つながり合おうとすることです。(但し、ここで技が掛かっていないのに、掛かったふりをしてはいけません)

合気でつながれば、重心が一つになり、相手の力に対して、通常とは異なる弾力のある感覚が発生するので、合気が掛かったかどうかはハッキリわかります。

例えば立って合気上げをする場面を思い浮かべてください。
相手がこちらの腕を上から押さえつけてきた時に、合気のカラダができていれば、こちらの踵を上げると自分の体の中に上下方向にバネが伸び縮みするような弾力を感じます。

この「踵を上げる」動作を繰り返していると、合気を掛けられている方は、体の中にゴムのような感覚が徐々に入ってきます。

この感覚がないと、腕のみの力技になってしまい、合気は発生しません。

文章では分かりにくいと思いますので、水曜日の合気練功プロジェクト動画で確認してみてください。