最近、抜刀術の達人の動画を見る機会がありました。
以前、武術(体術)の師範から剣術も教えていただく機会があり、以前から興味を持っていたのですが・・・
皆さんもご存じかと思いますが、真剣を上段に構えるのではなく、刀の柄(つか)に手が触れていない状態から、一瞬で刀を抜き、相手を切るのが抜刀術です。
私が気になったのは、達人の「手(腕)で刀は抜いていない」という言葉です。
合気練功塾の1系(合気揚げ)も手ではあげないと言われますよね。
ならば、どこを使って刀を抜いているのでしょうか?
もちろん全身を使っているのですが・・・
あくまでも私見ですが・・・
身体の内部感覚で抜いているのではないでしょうか。
一瞬で命を失ってしまう恐怖に打ち克ち、身体を極限まで研ぎ澄ませ、抜刀する。意識を身体の内部の奥深く(中心)に沈ませ、それを一気に開放することで、心が身体を操作することができるのではないでしょうか。
そして、抜刀する瞬間は、身体中が細いゴムで張り巡らされた(究極の)つながった身体になっているように思います。
そうです。刀を抜く前に勝負は決まっているのです。
どちらが究極の身体になっているのか。言い換えれば心と身体が一つになっている方が勝者なのです。
対人練功の場面に置き換えると、相手が触れようとする瞬間、相手に触れようとする瞬間に勝負がついているのです。
「おまえはもうつながっている!」
(ドヤ顔で)言ってみたいなあ~
今月の名言
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KENTA