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Tスタイル 〜合気練功の日々〜 「脱皮」

  以前から、松原塾長は、「相手の筋肉にアクセスしないこと」を強調されています。そのためには、自分自身が筋力に頼らないことが求められます。ここで必要なのが、「意念」です。

  それでは、意念とは何でしょう?いろいろと調べてみると、「意識の塊」、「エネルギー」、「イメージ」というキーワードがあがってきます。人が意識を向けると、その部分の機能が増大し、活性化するといわれています。リミッターが外れると表現される方もいます。

  筋力に頼らず、意念を使って相手にアクセスしていくことが自動化できるようになること。これは、進化というより、筋力を脱ぎ捨てるという意味で、「脱皮」することだと思います。皆さん、脱皮を目指して頑張りましょう!

 

  最近、若き日のジャッキー・チェンの映画を見直しています。まさにゴムが張り巡らされたような身体の動きに、驚かされます。おススメは、やはり「酔拳」でしょうね。さあ、たまには美味しいお酒を軽くひっかけて、練功してみましょうか?くれぐれも足の小指をテーブルの角にぶつけないように気をつけて下さいね!                                             TAKA

とある塾生の雑記その14 よく注意されるポイント

今回は、基本1系(上への変化)で私自身が塾長からよく注意されるポイントとその対処法について、皆さんとシェアしたいと思います。

「肩肘が固い」「腕に力が入り過ぎ」
絶対的な力みだけでなく、肩肘に対して体幹の推進力が足りていない時も相対的に肩肘が固く感じることがあります。肩肘の力を抜いているつもりでも固いと言われる時は、自分自身で体幹の推進力をもう一度意識してみて下さい。体幹から足に意識を集中することで肩肘の力もより抜けやすくなります。

「上への圧が消えた」「引っ張り過ぎ」
上への変化の第一段階で上への圧力を作った後、第二段階で横の隙間を埋める作業をする時や、第三段階の上への圧を増幅させる時に「上の圧が消えた」とか「引っ張り過ぎ」とよく言われます。これも上への圧が少なくなると相対的に引っ張られ感が強くなるので、丁寧に上への圧を維持する(足裏を感じる)ようにして下さい。

「相手を浮かす方向で」
第一段階と第二段階で手と手が隙間なく飽和されても、縦横の力の合成ベクトルの方向が適切でなければ「相手を浮かす方向で」と指摘されます。私見ですが、合気の独特な感覚は、日常生活の押す引くという一方向の力のベクトルを、敢えて二方向の力のベクトルにより合成することで、一瞬相手の脳が判断できなくなるために生じるのではないかと考えています。この縦横の力のバランスを如何にうまく作ることができるかが重要なポイントとなります。

最近、個人レッスンの内容が奥伝レベルに近付いてきたため、このブログでどこまで公開していいのかを毎回悩みながら書いてきましたが、松原塾長の許可を得て次回より「秘伝への道」とブログタイトルも改めて、合気練功塾オンライン講座の方に投稿していきます。今まで書くことが憚られた核心的な内容について可能な限り迫っていきたいと思いますので、ご期待ください。

とある塾生の雑記13 肩甲骨の繋がりと意念

合気練功塾では、脳からの遠心性経路ではなく、接触する手からの求心性経路へのアプローチを大切にしており、体を繋げる時も手首→肘→肩→肩甲骨→背骨から足へと順番に繋げて、体の中を何か(気?)が流れていく感覚を養っています。

 

今回は、私自身が繋がる感覚の出にくかった肩甲骨の処理の仕方について、今まで学んできた練功方法の変遷と最近少しずつ感じるようになってきた不思議な感覚についてお伝えします。

肩甲骨が体幹と繋がるという感覚を出すために最初に教えていただいたのが自ら不安定になるということです。

二元のゴムを引っ張りながら、これ以上重心を移動すると倒れてしまうという際まで不安定にすることで体は自然に繋がっていきます。

しかし
動きが段々と小さくなる(不安定さがなくなる)に従い、この感覚自体も非常に希薄なものになってしまい、この繋がり感をどのように再現すれば良いのか試行錯誤をする中で、站椿功の要領で両手で大きなゴムボールを抱えるイメージで腕と仙骨を互いに引っ張り合い、肩甲骨と腕を前に張り出すことで、極端に不安定な姿勢をとらなくても、繋がり感を出すことができるようになりました。

しかし繋がるという感覚が出るまで肩甲骨と体幹を一塊化させすぎると、弾力性のない紐のような繋がり感しか作れず、繋がりが弱すぎると感覚が出ないため不安になり小手先で何とかしようとして失敗するという葛藤の日々が続きました。

そんなある日、ある院生の方より、胸を張り肩甲骨を背骨の方向にグッと引き寄せた後、そこから余分な力を抜いていき、最終的には一本のゴムをイメージするだけでも体は繋がるよと意識(意念?)の大切さを教えていただいてからは、四元・五元の合気のカラダ作りの練功の中で、徹底的に内部感覚を磨き上げていくことで体の中の流れを感じると同時に肩甲骨の繋がり感を意識できるようになり、この内部感覚がよりハッキリと意識できるようになると、次に体の外の流れも何となく感じ取れるようになり、最終的には体の中から指先を通して電磁波のようなものが出るような感覚まで出現するようになりました。

内部感覚を深く練功し体の中の流れや気感が意識できるようになると、今まで学んできた合気というものが大きく変貌し、全く別次元の合気に昇華していきます。皆さんもこの素晴らしい合気を是非一緒に練功しましょう。

Tスタイル 〜合気練功の日々〜 「変化と進化」

先日の個人レッスンで、松原塾長が合気の本質に関わる発見をされたことを話して下さいました。ここでは詳しくは書けませんが、これは合気練功塾にとって、とても大きな出来事だと思われます。

合気の修練を重ねていくと、いつか違うステージに到達できるような気がします。このような例えが適切かどうかはわかりませんが、書道で楷書から行書へ、行書から草書へと変化していくように、合気も変化していきます。しかし、さらにその先は質的に違ったものに進化していくのではないのでしょうか。つまり、読むことができる楷書や行書や草書ではなく、一般の人が文字として認識できない模様のような物に進化していくのです。
しかし、その為には、楷書→草書→行書と段階を追って修練を重ねていかなければなりません。ある日、突然に模様のような物が文字として認識でき、書くことができるようになるのでしょう。
皆さん、その日が来ることを信じて、身体を練っていきましょう!

このブログを書いているのは、10連休の真っ只中なのですが、時間を見つけて、家のあらゆる所を触って、足裏を感じてピョンピョン跳ねています。でも皆さん、な、な、なんと、松原塾長は、カーテンを触ってもその反発力で跳ねることができるんですよ!もしかして、カエルの生まれ変わり?

塾長、大変失礼致しました!!!
TAKA

とある塾生の雑記12 合気のカラダ作りと内部感覚

最近の合気練功塾では、全塾生のさらなる飛躍に向けて合気のカラダ作りと内部感覚を磨く練功を徹底的に行なっています。今回は、その合気のカラダ作りと内部感覚について、私の一人練功法とともにお伝えします。

まず合気のカラダ作りとは一見静止しているように見えて、内部では何らかのエネルギー(先人たちはこれを「気」と表現しました)が動いていると自覚するところから始まります。この流れているという内部感覚から、ゴムような弾力感を感じ取ることができるかが大きなポイントになります。体の中が動いていない状態では合気の技が単なる関節技になってしまうため、徹底的に内部感覚を練って体の中を動かしていく必要性があります。私は、毎日背骨揺らし体操と一元から五元のゴム感覚を日課にしていますが、この基本練功は体を流して内部感覚を養うのに最適な方法だと思います。

次に接触面を介して自分の体を預けるという感覚を出せるかということが重要なポイントになります。自分の体を預けることにより、お互いに引っ張り引っ張られるという合気独特の関係性を構築します。この時、相手が出している力以上の力は必要ありません。力を入れれば入れるほど力と力のぶつかりあいが生じ単なる力比べになります。自分の体を預けて二人で一つの重心を作り同調していればぶつかり合いもなくなります。最近、よく練功しているのは、何にも接触しないで自分に合気をかけるエア合気です。このエア合気が上手くできるようになれば、ほんの僅かな力でも合気をかけられるようになるハズ……です。

これら非日常的な内部感覚を基にした合気のカラダ作りを習得することは極めて困難なことだと思いますが、自分の内面を純粋に感じとり、これらを流していくという鍛錬が突破口になるものと思いますので、是非皆さんも背骨揺らし体操とエア合気でこの内部感覚を徹底的に養って下さい。