とある塾生の雑記12 合気のカラダ作りと内部感覚

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

最近の合気練功塾では、全塾生のさらなる飛躍に向けて合気のカラダ作りと内部感覚を磨く練功を徹底的に行なっています。今回は、その合気のカラダ作りと内部感覚について、私の一人練功法とともにお伝えします。

まず合気のカラダ作りとは一見静止しているように見えて、内部では何らかのエネルギー(先人たちはこれを「気」と表現しました)が動いていると自覚するところから始まります。この流れているという内部感覚から、ゴムような弾力感を感じ取ることができるかが大きなポイントになります。体の中が動いていない状態では合気の技が単なる関節技になってしまうため、徹底的に内部感覚を練って体の中を動かしていく必要性があります。私は、毎日背骨揺らし体操と一元から五元のゴム感覚を日課にしていますが、この基本練功は体を流して内部感覚を養うのに最適な方法だと思います。

次に接触面を介して自分の体を預けるという感覚を出せるかということが重要なポイントになります。自分の体を預けることにより、お互いに引っ張り引っ張られるという合気独特の関係性を構築します。この時、相手が出している力以上の力は必要ありません。力を入れれば入れるほど力と力のぶつかりあいが生じ単なる力比べになります。自分の体を預けて二人で一つの重心を作り同調していればぶつかり合いもなくなります。最近、よく練功しているのは、何にも接触しないで自分に合気をかけるエア合気です。このエア合気が上手くできるようになれば、ほんの僅かな力でも合気をかけられるようになるハズ……です。

これら非日常的な内部感覚を基にした合気のカラダ作りを習得することは極めて困難なことだと思いますが、自分の内面を純粋に感じとり、これらを流していくという鍛錬が突破口になるものと思いますので、是非皆さんも背骨揺らし体操とエア合気でこの内部感覚を徹底的に養って下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA