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日々是合気「合気は物理か数学か?」

合気を紐解くには、数学的考え方は役に立つ。

原理1に2を足し3を足し4,5も足して合気の完成。

 

場合によっては、掛け算的結果もでる。

ベクトルや関数曲線も必要だ。

 

圧力、磁力やらも考えると確かに物理だ。

 

力みや、余分な動きはマイナス要素だ。掛け算ならばマイナスとマイナスを掛けるとプラスに転じるが、合気では残念ながら…ただ台無しになる。

 

合気を味わうことは出来ない。

 

! そう、雑味があっては合気を味わう事ができない

 

澄んだスープを丹念に造り、みずから味わい、また相手にも堪能していただく。

 

自らを合気の体に下ごしらえをし、相手を溶けこまし彼我の境なく渾然一体の合気のスープを作る。

 

数学でも物理でもなく、合気は家庭科で学ぶもののようでした。     

 

むかしから、敵を倒すことを「料理してやる」なんていうしね。

 

 

                                 ?!byたけぞう

 

Tスタイル ~合気練功の日々~ 「合気について」

 愛知県は緊急事態宣言が解除されましたが、厳重警戒宣言が発出されており、外出の機会がずいぶん減りました。そのため、自宅でYouTubeを見る機会が増え、いろいろな武術の動画を見ています。

 「合気」の動画も随分多くありますが、少し気になることもあります。それは、「これこそが本当の合気だ!」いうような(よくある)フレーズです。それぞれの方が血のにじむような鍛錬をされ、習得された「合気」。それは称賛されるべきですが、中には「他はニセモノ」と決めつけるような表現も見かけます。

 うーん⁈(長嶋茂雄風に)どうでしょう?

 「合気」は商標登録されたものではなく、それぞれの捉え方があるのではないでしょうか?わが練功塾の松原塾長は、自らが追い求めてきたものを「合気練功塾の合気」と捉え、決して「これこそが本当の合気」と決めつけたり、他団体を批判したりしてはいません。それぞれの団体が切磋琢磨し、より素晴らしい「合気」を追い求めていくことが、先人が切り開いた道を進むことにつながるのではないのでしょうか。

 先日、某団体の動画で、私の合気道の師匠が(多分、承諾なしで)名指しで取り上げられていました。(一部ですが)批判的なフレーズも含まれていたので、師匠に連絡したところ、意外な言葉が返ってきました。「連絡してくれてありがとう!まあ、多くの人がYouTubeをやっているから、いろいろなことを言っているよね。(笑)」さすが、師匠!人間の器がデカイ!おみそれしました!

 

 ところで、先日の日曜日の練功塾に四国(!)からいらっしゃったプロのダンサーの方(ダンスの先生)が参加されました。対練(対人練習)でお相手をさせていただいたのですが・・・。さすがプロフェッショナル!身体がつながってらっしゃる!さらに、時に「今、私の腕に力が入っていましたよね。」というように的確に自己分析をされていました。相手を倒すことを追い求めてきた一般の武術家よりも、よほど早く「合気」をつかまれるのかもしれませんね。ダンサー、恐るべし!

 

今日の迷言

合気はね 相手とつながる ことですよ

「これこそが!」 そういう人は ?????

怒るかな? 思っていたら ガハハハハ!

ダンサーは ダンサ(段差)も気にせず ジャンプする

 

おあとがよろしいようで・・・      TAKA

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

虹をつかんだ男のココだけの話「0を作る」

0を辞書で引くと「何もない事の表示」とある。

座取りの合気上げは、掛け手が正坐をして腿の上に置いた手首を、受け手が目一杯の力で抑えるところからスタートする。そして、次の瞬間に受け手の身体は上に上がっている。この、静止した状態から一瞬で相手を跳ね上げる動作には何の力みもなく、軽々と上げられている様子が見て取れる。

そして、それを真似てやってみようとした時、何も知らない人は、静止している(0)=何もない状態から、いきなり筋力で上げようとするので、上がらないという経験をする事になる。

相手を動かすための動力が「筋力」以外思い浮かばないのである。今までの経験上、物を動かす為に「筋力」しか使った事がないので他の方法を知らない。相手も「筋力」しか知らないし、それに対する防御は数えきれない程しているので、いつでも当たり前の様に止められる。

そして、もう一つ重要なのは、「静止している(0)=何もない」と思い違いをしている事である。外から見れば、微動だにしないので、確かに、「何もない」様に見えるのだが、実際のところ、掛け手は手が触れた瞬間に自分の内部のゴムを引いている。すると、受け手も引きずり込まれない様に無意識のうちに引き返す事になる。

言うなれば、この0は、「何もない」0ではなく、「1ー1=0」で、「釣り合いが取れた」0という事である。掛け手は、受け手にバランスを取らす事を余儀なくさせているのである。

細かく言えば、静止した状態の水面下では、脛(足裏)から脛(足裏)まで身体を通して(裏の力)でゴムを張って、相手と(同調)している。そして、(推進力)により方向も決められている、もう既に、0の状態で上がるお膳立てが完了しているのである。

そして、遠心性収縮(ゆるみ)を使いゴムを引けば、1であった力は何倍にも増える。この時、自分が何倍にも力を増やせば、釣り合っているので相手も同じだけの力を出す事になる。すると2人の身体の中を通ったゴムは最大限に引かれ、相手側のゴムの端を切れば2人で出した力が合わさり自分の方に戻って来る事になる。

 

その波に乗って相手の重心が自分の手の上に乗って来る。後は、相手が力を出せば出すほど、地面と直結した自分の手を押す事になるので勝手に上がって行く事になる。

ちなみに、この0がプラスになった時は、相手に意図がバレ、マイナスの間は、相手に影響が出ない。だから、相手に触れた時に、何も無い状態から相手の出力とバランスする様に自分が相手に合わせて行き0に到達する時に止める必要がある。

日々是合気「合気獲得のための発想の転換」

今回、極端な話なのでスルーしていただくか読んでもすぐに忘れて下さい。

 
合気を相手に掛けるには!先ず己に合気が入った状態になっていなければなりません。あたかも、相手に合気を掛けられたの如く。
 
このことは塾生の皆さんは、何度も塾長より聞いて知っておられると思います。
 
塾長は日々、合気を指導され合気モードになりっぱなしで素のモードには戻ることがないようです。
 
私たちも、そのような環境であれば合気の体得も早いであろうと思いますがそうはいきませんね。
 
そこで常々、塾長の言われる発想の転換です!
 
合気を「掛ける」のではなく「掛けられる」。「能動的」にするのではなく「受動的」であろうとすれば良いのです。
 
それを日々の生活の中で、意識の訓練として積極的かつ絶対的に行なっていくのです。
 
こちらから、何かをするのではなく相手にさせる。
それをこちらは、いったん受けきるわけですから「我を無くす」禅の修行のようなものをイメージしてください。
 
ご飯を食べる時、自分が食べているというのではなく、ご飯に食べさせられている。
 
お肉や魚が、自ら私の口に体に入ってきてくれている。
 
自分が食事をしているのではなく、料理に食べささせられている。
 
自分が、テレビを見ているのではなくみせられている。
 
自分が本を読んでいるのではなく、本に読まされている。
 
クルマに運転させられている。
 
呼吸もそうだし、カバンを持つのもカバンに持たされている。
 
等など。
このように全てを徹底的に捉え直してみる。全てを受け入れるという意識の作りかたをしていくと、合気もつかめるような気がします。
 
こんなことを書くと「では、あなたは全てを受け入れるんだから、素直な僕に殴られてくれますか?」と言う人が出てくるかも知れませんね。
 
そんな時は、当然相手にパンチを避けさせられて、こちらのパンチを相手にあてさせられた…と言うことになるのでご注意下さい。
 
あー、危険な話なので今回の話しは全て忘れて練功に励んでください。よろしく。
 
          byたけぞう

Tスタイル ~合気練功の日々~ 「太極拳恐るべし!」

 緊急事態宣言が続く日々の中、夜間の外出を控え、自宅で読書をすることが多くなりました。久々に読み始めたのが太極拳の入門書です。

 もともと太極拳には興味があり、東京で有名な団体の体験教室に参加したり、愛知県の某カルチャーセンターの教室に通ったりしたこともありました。東京では、とても丁寧に教えていただいたのですが、遠くて通うことができません。そこで、(流派は違うのですが)愛知県の某カルチャーセンターの教室に通うことにしました。その教室では、動きを忠実にまねる舞踊的な色合いが濃く、「太極拳入門」をうたっているのにもかかわらず、他の参加者はほとんどが何年も続けている方々でした。休憩時間には、発表会に向けて衣装をどうするかというような話で盛り上がっており、私一人孤立している状況でした。(合気練功塾とは大違い!ここ重要!)今思い出しても苦い思い出しかなく、数回参加してやめてしまいました。

 講師の先生は太極拳の世界では有名な中国人の方でしたが、初心者の私は個別に指導していただくこともなく、動きについていけない私に厳しい視線を向けられたことを今でも覚えています。太極拳という言葉を聞くと、この時の記憶が鮮明によみがえります。私の黒歴史です・・・・・。

 

 そんな訳で、太極拳から遠ざかっていた私ですが、久々に太極拳の入門書を読んでみたらビックリ!合気練功につながる言葉が満載!

含胸抜背 がんきょうばっぱい・・・・・  胸を緩め、背中を伸びやかにし、丹田に気を沈めるようにする。

上虚下実 じょうきょげじつ・・・・・・      上体は緩めて力を抜くが、下半身はしっかりと安定させる。

用意不用力 よういふようりき・・・・・      動作は意識で動き、力を用いない。

抱木站椿 ほうぼくたんとう・・・・・・      両手で大木を抱くように立ち、両手の指を向かい合わせる。この姿勢から相手を一瞬で跳ね飛ばす勁(ケイ)であるポンケイが発生する。

 うーん、合気練功につながるキーワードが次から次へと出てきますね!太極拳恐るべし!

 

 そして、何と!アマゾンプライムで武術太極拳を描いた「TAICH/太極」という映画を発見!

 しばらくは太極拳にどっぷりはまってみますか。

 

 今日の名言(迷言?)

 太極拳 舞踊じゃないよ 武術だよ

 衣装決め そんな暇ありゃ 教えてよ

 厳しさと 指導放棄は 違います

 ポンケイを やってみたいな いつの日か

 つながった 身体で動く 太極拳

 

 今回は愚痴が多くてすみません!でも、安心してください!(どこかで聞いたフレーズ!)合気練功塾プロジェクトは、みんなで力を合わせて合気をつかみに行くプロジェクトですからね。共にがんばりましょう!       TAKA