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Tスタイル ~合気練功の日々~「伸びたものは縮む」

 ようやく暑さもやわらぎ、過ごしやすい季節になってきました。天気の良い日は屋外で練功するのもお勧めです。私は愛犬の散歩の時間を利用して練功しています。皆さんも日常生活の時間をうまく利用して、練功してみてください。松原塾長いわく「やったもん勝ちですから。」

 練功塾の重要な術理の一つが「伸びたものは縮む」です。ある本を読んでいたら、「筋肉が伸ばされると元の長さに戻ろうとする反射」と定義し、この現象を伸張反射と表現していました。
 しかし、厄介なことに伸張反射はそもそも意識的な反射ではないのです。つまり「伸びたものは縮む」ことを意識してしまうと、無意識レベルの伸張反射にはならず、相手に反応されてしまうのです。つまり、「伸びたものは縮まないといけない!」という脳からの指令を受け、無理やり縮もうとする「なんちゃって伸張反応」になってしまうのです。

「なんちゃって伸張反射」から脱却する為には・・・
素直に身体が反応できるよう練功することが必要です。

練功法①
身体の前にある物(例えば壁)に両手の平で触れて、それを押す。その押した反力を受けて後ろに跳ねる。つまり、逆転の発想「縮んだものは伸びる」です。

練功法②
右手首(左手首)を左手首(右手首)で持ち、そこを固定して斜め後ろに身体を伸ばす。(その際、腕を完全に伸ばしきらないように注意する。)そしてその反動でおじぎをするように頭を前に倒しながら前に一歩出る。(練功塾のウォーミングアップの一つ)

練功法③
輪ゴムの両端を両手でつかんで、ゆっくり伸ばす。それに合わせて身体全体の筋肉を伸ばしていく。(伸びていると思うことが重要。)そして、輪ゴムを緩めると同時に身体全体の筋肉を縮める。(縮んでいると思うことが重要。)

 実際には、身体の様々な筋肉が影響し合いながら複雑に伸びたり縮んだりする(テンセグリティのように)ので単純ではないのですが、疑似体験を積み重ねていくことが大切です。
 みなさんも工夫して練功してみてくださいね。

今月の川柳

慎重に(しんちょう)に  伸張(しんちょう)反射を 考える
どうするの? 考えすぎると 動けない
伸ばしたら 縮んでみよう 無邪気にね
ビヨーン ビヨーン ビヨヨヨヨーン(^^♪

TAKA 

虹をつかんだ男のココだけの話「研究発表」

只今、練功塾に参加してきた。本日は、いつもの練功の他に研究発表という重責を担っていたため、数日前から題材を探していろいろ考えを巡らせていた。考えに考えたがやはり、題材は「弾力」。毎回のように取り上げているテーマだが、“弾力”を使えるかどうかが、初歩的ではあるが、合気っぽい現象が起こせるかどうかの分岐点であると思っている。“弾力”を理解し、順をおって発展させて行けば、やがて合気に到達する事が出来るが、“筋力”の沼にハマっている限り、最高に上手くいっても体術の域を出る事はない。だから、“弾力”は合気への入り口といっても過言ではないと思う。

しかしながら、今回取り上げるのは、この発表内容ではない。研究発表が出来る位に揃っている、合気練功塾の人材であり環境である。練功塾では、本日私が行った様に、10人を超える人間が持ち回りで、自分が仲間に伝えたい事や、共有すべきであると思う事を5~10分程度にまとめて発表する機会がある。そのような機会があるということは、裏を返せば、それだけ在籍者が考えながら練功を行っているという事である。
ここは、他の組織のように、怪しげな感覚だけ得意げに伝えられて、カラクリについては“謎”で、会得するための“眉唾”な練習方法を授けられ、「合っているのか、間違っているのか分からないが、信じてやるしかない。」というような悲壮感漂う場所とは違うのだ。
感覚だけでなく、原理も余すところなく伝えられるので、「なぜそうなるか」という理由もよく分かり、とても安心感がある。ここは、全員に成功するための解答を与えてくれる。
だから、ある程度の期間、ここで練功を積んだ者であれば、自分の課題であったり、勘違いしていた事であったり、上達するポイントであったりを、皆と共有したいと思うようになる。
そして、“楽しく達人を目指す集団”を掲げる組織の一員として、皆、「取り敢えずやってみて何回か成功すればラッキー」的なレベルではなく、「10回やれば10回、100回やれば100回全てを当たり前に成功する」再現性を追求するのはもちろんの事、それ以上に、新人を短期間でベテラン化出来る組織を目指している。どういう事かというと、例えば、私は、自分が5年間掛かって上達してきたものを、自分が上手くいかなかった原因解析したり、自分がモノにしてきた上達のポイントをまとめたり、伝えるべき事や方法を吟味したりして、新しく入ってくる人にはできるだけ足踏み期間が出来ない様にしたいと思っている。そして、他の塾生も当然、思いは同じなので、色々な人から話がきける。そのアドバイスを参考に練功を積めば、長年いる人のレベルにも1年位で到達出来る。そして、これらの組織全体の底上げは塾長以下全員の“想い”である。

こんな集団、どこ探しても他に無いでしょ?

はやく仙人になりた~い!「ビールを飲みながら足裏感覚」

今まで「筋肉レベル」で足裏感覚の練習方法を書いてきましたが、今回は「内部感覚」で足裏感覚の練習方法をお知らせします。

缶ビールを飲みながら考えていたら「コレってレポートに使えるかも?」

そんな程度なのでスルーした方が良いかもしれません。

〈練習方法:缶ビール編〉
立ってでも、椅子でも、胡座(あぐら)でも一緒です。

1. まず、缶ビールを握ります。
2. 次に缶ビールを持ち上げます。
3. 足裏への繋がりを感じましたか?

〈足裏まで感じて無い方〉
足裏を意識せずに缶ビールを持ち上げると筋肉レベルで、缶ビールを持ち上げています。

足裏の感覚を学ぶには、オンライン会員もしくは個人レッスンをお薦めします。

〈足裏まで感じた方〉
1. 缶ビールを持ち上げる手前で「足裏」を感じられる様にして下さい。
2. 持ち上げる手前とは、缶ビールが上がる手前=重さを感じるだけ(持ち上げたらダメです)。持ち上げるという事は「合気下げ」となります。
3. 全身か繋がっていると、自身が金縛りになり、「合気下げ」が掛かります。

こんな感じで、缶ビールを飲み干すまで練習して、最後は空になった缶ビールでも合気が掛かる様にしましょう。

練習と言いつつ、飲み過ぎには注意しましょう。

もちろんペットボトルでも練習できます。

量が減っていく事に、意味があるのです。

日々是合気「合氣それぞれ」

合氣も流派、会派、師匠ごとに捉え方も違えば、その顕われ方も違う。

筋骨に、物理的に力を与え崩すものや皮膚の操作を使うもの、イメージを多用するもの・・・

ほんの僅か、重心をずらすことにより、人を崩すことは可能になる。
物理的に理解しやすい方法もあれば、神秘的アヤシイ系もある。

幾流、幾人かの師範方に学んだこともあるが、それぞれ素晴らしい技であり、人でした。

どんなやり方であろうと、本来的には危機から脱することが出来れば、問題はない。

いま、練功塾の合氣が一番不思議で面白く感じていますが、
神経に信号を与え、制御するという話しは、たぶんアヤシイ系になるのだろうね。

動画を見ても、なぜ、相手が崩れているのか不思議に思われる方も多いのだろうな。

松原塾長はどんどん進化されているので、よりアヤシク見えるかも(笑)

アヤシイので、近付くまいと遠巻きに眺めておられる方もいるのかな。

そんな方たちが、興味を抑えきれず練功塾へ訪ねて来られたときに備え、しっかりと我が身と技を磨いてお待ちしたい。

byたけぞう

Tスタイル ~合気練功の日々~「木を見て森を見ず」

 最近、「合気」をワードにしたYouTubeの動画が数多く見られます。
 「皮膚感覚」、「脱力」、「伸筋を使う」、「接触面の維持」、「イメージ」など、多くの武術家がそれぞれの観点から「合気」の極意を説いています。私も視聴していて、「なるほど」と思うことも多くあります。
 しかし、動画を繰り返し視聴したところで、「合気」が使えるようになるわけではありません。また、講習会に1回(数回)参加しただけで「合気」を使えるようになるわけでもありません。

 それはなぜでしょうか?
 (あくまでも私見ですが・・・)こうした動画で取り上げられている、いわゆる「極意」と言われるものは「合気」の一要素に過ぎないということです。
 つまり、「合気のカラダづくり」という背骨に当たる部分がすっかり抜け落ちているのです。また、基本となるコンセプト(合気練功プロジェクトでいう「三点バランス」、「合気バランス」)が十分に説明されていません。
 まさに「木を見て森を見ず」なのです。

 私も合気練功プロジェクトでは古株になってしまいましたが、松原塾長の進化を目の当たりにし、お話をうかがう度に「合気」の奥深さを痛感しています。

 合気練功プロジェクトは、松原塾長が塾生のレベルアップに力を入れる為、しばらくの間セミナーの募集を停止します。(もちろん、個人レッスンや練功塾の体験参加はできますよ!)
 塾生の皆さん、達人目指して頑張りましょう‼

今月の川柳

合気はね 見ただけでは 身に付かず
講習会 参加したとて 身に付かず
一生練功 一生追求 山高し
高き山 みんなで登れば より楽し

今日もビールとハイボールを飲みながら、あれこれ考えています・・・ ← また飲んでいるのかーい⁉
大阪塾のTさん(河内のおっさん)、お互い飲みすぎに気を付けましょう!

                 TAKA