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Tスタイル ~合気練功の日々~「熟した桃」

 国外では悲しい出来事が起こり、毎日やるせない気持ちになっています。一日も早く平和な世の中が訪れるよう祈っています。

 松原塾長の腕(手首)を握ると、不思議な感覚にとらわれます。副長もおっしゃっていますが、一言で表現すると「熟した桃」です。硬さは全くなく、握っても握ってもつかめない不思議な感触です。握った瞬間、思わず「なんじゃ、こりゃー!」(松田優作風に。わからない人、スミマセン・・・)
 やる気のない手、幽霊の手と表現しても良いのかもしれませんが、やはりそれとは明確に違うのです。
 一言で言えば、そこに実体はないのです。もちろん抵抗感もないのですが、(塾長が意図すれば)その腕は突然実体化し、巨大化し、壁のようにこちらに押し寄せてくるのです。
なかなか理解し難いかと思いますが、アイドリングストップ状態の車と思って下さい。バスなどでよく使われていますが、燃費を抑えるために、ブレーキを踏むと自動的にエンジンをストップする機能です。しかし、ブレーキを緩めると自動的にエンジンが再始動し、アクセルを踏みこめば動きだします。
 合気のカラダをつくり(エンジンをかけ)⇒その気配を消し(一旦ブレーキを踏んでエンジンを切り)⇒相手を一方向に追い込むような刺激を与える(ブレーキを緩めアクセルを踏む)とでも表現すると良いでしょうか。
ただ、塾長は合気のカラダが通常運転で、意図してそれを切るということなので、練功して合気のカラダをつくっていく我々とはスタートが違うのです。
まず、合気のカラダが通常運転となるように練功を重ねていかなければいけません。やっぱ、これにつきますわー。ほんまに。(大阪塾風に)

今月の川柳
つかんでも つかみきれない これは何? 
腐ってる? 間違えました! 熟してる(スミマセン!)
触るな危険! 塾長の腕(標語になってる⁉)
                 TAKA

虹をつかんだ男のココだけの話「所変われば品変わる」

私が合気について何も知らない頃、動画で合気上げを見ていると、上げている人は皆自分の腕を手前に引きながら上げていた。自分も出来る様になりたいと思い、いくつかの道場やセミナーを訪れた。そして、詐欺被害に遭ったのは、何度か書いているので、ご存知の事と思う。行った先々で行われていた合気上げも動画と同じやり方であった。だから、私も同じ様にやってみるのだが、当然、一度も上がる事はなかった。

そして、私を混乱させたのは、その時に言われる「引いてはダメ。」という言葉であった。何処からどう見ても引いているのに、「引いていない。」と言われ、一時は科学的な発想を通り越して、頓知的な領域まで思考をこじらせる羽目になった。
そして、それ以上に私が驚いたのは、そこにいる人全てが“引いている”様に見えるのは認めるだが、何故そう見えるのか?の理由については、「知らない」人と、諸般の事情により「説明出来ない」人の二通りしか存在しないという事実であった。もうお手上げである。謎が解けるはずもない。

しかし、縁あって合気練功塾にお世話になると謎は簡単に解けた。“引く”のではなく“頼る”のだという事を知るのだが、塾生のほとんどが当たり前のように知っていて、誰に聞いても気兼ねなく教えてくれるので、聞いているこちらが拍子抜けしてしまうくらいだった。

実際、昔の私のように、不慣れな人から見れば“引く”も“頼る”も外見上は同じに見える。では何が違うのか?

重心が足の上に有るか無いかの違いである。重心が足の上に有る時に腕を手前に動かした場合が“引く”であり、重心が足の上に無い時に腕を手前に動かした場合が“頼る”である。

“引く”は対象物が無くても、その動作を行う事は可能であるが、“頼る”は対象物が無いと、文字通り“頼る”事が出来ないため重心が床に落ちて転倒する事になる。

つまり、“引く”は足下が安定していなければ成立しないし、“頼る”は足下が安定していたら成立しない

だから、合気では、不安定が必要で、不安定である限り、いくら見た目で引いているように見えても「引いてはいない。」のだ。

合気練功塾ではこれを“手と足の機能の逆転”と教わるのだが、普段足で取っているバランスを手で取らざるを得ないような状態になった時に初めて、合気の世界に入る事が出来る。

そして、この状態を一瞬で作り出す事が出来るメソッドも3点バランスを置いて他に無いのだ。

はやく仙人になりた~い!「ペットボトルで足裏感覚を知る」

個人の練習方法なので間違っているかも知れません。

前回、ペットボトル2本で3点バランスの「1」を紹介しましたが、2本で練習すると中心軸が出にくいので、ペットボトル1本の練習方法をご紹介します。

立禅の様に立ち、両手でペットボトルを持ち、正中線を意識しながらペットボトルを持ちます。

まず、ペットボトルの重さが、自身の足裏まで感じられているのか?が重要です。

手→肘→肩→肩甲骨→腰→膝→足裏の順番で感じられるか?

この時、3点バランスの「1」の練習なので、ペットボトルの圧だけを感じて下さい
他の動きをしていると感じられなくなります。

ここ迄は、両手を丹田の前で握って感覚をだす練習と似ているかも知れません。

次に五元をします。五元とは足裏から水を吸い上げるイメージを持ちながら(中心軸の感覚を出す)背伸びをします。

この背伸びのやり方が重要なのです。

ただ単に背伸びをするのでは無く、ペットボトルを動かさずに背伸びをします

持っているペットボトルを無視して、重心を前に出し、反り腰の状態で背伸びすると簡単に背伸びできると思います。←この方法は間違っています。

ペットボトルと身体を意識すると、途端に背伸びが難しくなるはずです。

注意点
・真っ直ぐに立つ
・背中を反らせない
・重心が前に行かないようにする
・ペットボトルの重さを感じる
・ペットボトルを動かさない

背伸びしようとしても、背伸びできない感覚、踵が少し浮く程度が3点バランスの「1」となります。

この感覚がスッと出せるようになると、練功塾のカリキュラムで言う「原理I」となります。

先日、塾長が言っていました。
院生が指導しても、初めて体験に来られた方は「1系(合気揚げ)ができるようになった」と聞いています。

もちろん約束事はありますが、塾長がいつも言っている「掛かる事ができないと、掛ける事はできない」。

是非、練功塾に遊びに来て下さい。

日々是合気「合気はコンソメスープ」

シチューは具材がゴロゴロしてる
ポタージュは具材のカタチはない
コンソメは澄んで輝いている
合気は透明な力

料理に例えるならコンソメスープ
フランス語でコンソメとは
「完成された」という意味で
濁りは許されない

まさに澄んで輝く合気である

いま練功塾のメンバーは
具材は揃ってきた
すなわち「合気の原理」であり
「3点バランス」「遠心性収縮」そして「合気のカラダ」諸々のスパイスとしての「5:2」「ゴム感」「磁力」「磁気」etc.

素材は揃い合気の準備は出来た
あくまでも下拵えがである

これから本当の仕事がはじまる
丁寧に煮込み丁寧にアクを取り除いていかねばならない

余分なリキミは取り除くべき
「アク」である
素材の野菜も取り除く
コンソメスープの中には形あるものはないのだ

スープとしての液体のみ
しかしスープの中にはたしかに
それぞれの具材の旨味が渾然となり存在する

カタチがあるのはまだ未完成
「原理」「バランス」その他が
渾然一体となりカタチなく透明に
澄んだスープとして完成する

「完成」=「コンソメ」=「合気」となるのだ

知らんけど 
by たけぞう

Tスタイル ~合気練功の日々~「続 見えない世界」

 前回に引き続いて、今回も「見えない世界」について、考えていこうと思います。

 松原塾長は、合気練功を「脳をだます」とおっしゃっています。
これは、自分と相手の双方を指しているように思います。

 自分の脳をだますというのは、実際に相手が自分の腕を強く押さえたり、引っ張ったりしていなくても、「あー、強く押さえられているなあ」、「すごく引っ張られているなあ」と思う(イメージをもつ)ことです。しかし、簡単なようでこれが難しい!
 そういう時は、実際に強く押さえてもらったり、引っ張ってもらったりして、その時の感覚を脳に覚えさせることが必要です。それを何度も繰り返すことで、軽く触れられただけでもその時の感覚をイメージすることができるようになるのです。

 また、相手の脳をだますというのは、自分の丹田(重心?)を上下左右に(数ミリ?)動かすことにより、二人のバランスが僅かにずれ、相手が認識できない程の不安定さが生じるというのが一つの例えとして挙げられます。
 
 いずれにしても、こうした脳のトレーニングは何をしていてもどんな姿勢でも行うことができるのです。
 ちなみに松原塾長は、散歩をしている時も家で寝転がってテレビを見ているときも、こうしたイメージトレーニングをしているそうです。
 そういえば、北海道セミナーに同行した際も、飛行機の機内で目を閉じてずっとイメージトレーニングをされているようでした。(傍から見るとまさに変なおじさん⁉失礼!)

 私も朝目覚めて「寒いなあ。起きたくないなあ。」という時にはいつもイメージトレーニングをしています。
単なる寒がり???

 見えない世界を意識して練功していきましょう!

 今月の川柳
力捨て 脳をだまして 練功す 
あれれれれ? 動く丹田 敵啞然!
塾長は 機内で練功 変な人?(重ね重ね失礼!)
塾長は ブラックリストに 載っている⁉(新千歳空港職員談?)
※詳しくはご本人に聞いてください。はい・・・)

TAKA