2023年 の投稿一覧

虹をつかんだ男のココだけの話「正解を知る」

本物の合気習得のためには3点バランスの理解と獲得が必要不可欠である。

それによって得られるものは何か?というと、合気が掛かるバランス時に発生している内部感覚である。これは、塾長の感覚を抽出したものであり、それをわかりやすく言語化し、誰とでも共有出来るようにしたものである。つまり、合気の本質である。

 

この内部感覚が入っていれば、相手と触れた瞬間に、その相手は、自立出来なくなる。理由としては、元々2人で成立しているバランス状態なので、1人でいる方が“不自然”であり、繋がる相手がいて“自然”な状態になる。だから、自動的に相手を巻き込んでバランスを取ってしまうのである。

触れられたら一瞬で相手は、(自分では自立していると思っているのだが)強制的に“超バランス”状態に入れられてしまうのである。この時に、必然的に相手との同調が成立しているので、相手は、“金縛り”状態になってしまう。

また、合気を練功するにあたり、元(段階)が上がって、動力が変わっていっても、根底の3点バランスは不変である。

しかし、元が上がるにつれて繊細な感覚が必要になる。3点バランスの形を作るために大きく動いていては、その勢いで“超バランス”状態が崩れてしまう。体は動かさずに、普通に突っ立っているような状態から、瞬間的に意念だけで、相手が驚くような変化を起こすのが上級の証となる。今まで現実を支配していた“触れている”という「物理空間」を“超バランス”の「情報空間」が凌駕した事で“超常現象”を起こるのである。

 

そして、3点バランスを習得するための方法は、まずは、体勢を作るより他に無い。そこから、内部で起こる現象を覚えるしかないのである。

しかし、ここで1番重要なのは、今、記述したように易々と手に入るものではないという事だ。元々1人で作れる体勢でもないし、神経を研ぎ澄ませて初めて掴める様な、微かな一点の感覚なのだ。だから、正解を知っている人は限られているのだが、その人に正解を教えてもらうしかないのだ。

そして、本物を感じて捕まえて、その感覚を繰り返して擦り込むより他に道はない。

はやく仙人になりた~い!「テンセグリティで自主練習2」

1月最初のレポートとなります。
今年も宜しくお願い致します。

前回「テンセグリティの自主練習」を書かせて頂きました。

お年玉企画では無いですが、その第二弾です。

自身の考えなので、参考にならないかも知れません。

前回のブログで紹介した、テンセグリティもしくは、ゴム風船で繋がる感覚は出ましたか?

多分、出ないと思います。
しかも座禅ですから…。

何故なら、感覚だけを意識して肝心な事を忘れているんです。

それは「3点バランス」

でも、それで良いんです!

一生懸命やればやるほど、段々と腹が立ってきませんか?

あの野郎、嘘ばっかり教えて
「時間を返せ!」みたいな…。

感覚が出ないから、段々と力んでますよね?

腕まではゴム感覚が出るけど、足の指先まで繋がる感覚は出ないと思います。

何故なら、3点バランスをして無いから…。

「立って」3点バランスをして下さい。
テンセグリティもしくはゴム風船を優しく「持つ、掴む、廻す、引っ張る」をしてみて下さい。

1ヶ月間、一生懸命テンセグリティやゴム風船を優しく触っていた方は、すぐに感覚が出ると思います。

何も考えずにやっていた方は「訳がわからん!」となります。

「3点バランスの考え方」

「オンライン講座」

合気練功塾オンライン講座

信用できない方は、オンライン講座から始めてみては如何でしょう?

「追伸」
チョット意外な事が分かったのでご報告です。

ゴム風船の件がありました。
このゴム風船、実は二つ膨らませております。横幅18cm と12cm

時間が経つにつれて、空気が抜け、張りが無くなった時の方が、感覚が出やすい。

要はゴムに緩みが出ているって事です。(人の皮膚も遊びがあります)

特売でビニール袋に詰め放題の時、沢山入れる為にビニール袋を破れるギリギリまで、のばしますよね?

新鮮なゴム風船よりも、チョット劣化したゴム風船の方が柔らかく遊びがあって、感覚が出やすいと感じました。(人に触れる感覚)

日光の当たる所はNGです。チョーキングが起こって破れやすくなります。(日の当たらない所に保管して下さい)

一度、大小のゴム風船を膨らませてみて下さい。(100均ゴム風船です)

オンライン講座で、塾長がよく言われる「カツン」が大切です。

日々是合気「全国強化合宿に参加して②」

去年と比べて
大きく変わったと感じたこと。

相手を崩した瞬間に
繋がりを切ってしまうという方がほとんど居られませんでした。

つまり、常に3点バランス状態を保っているということです。
『合気のカラダ』が標準装備となってきている。

全国の皆さんの上達を
肌で感じることが出来た合宿でした。

わたし自身も、常にそう有りたいとテレビを観ながら、駅で電車を待ちながらまた、電車に揺られながらetc.

常に『心地良さ』を味わうようになってきました。

以前は『感覚』を求めるあまりに却って身体の何処かにコワバリが出来てしまい『背骨ゆらし』『カラダ作り』が辛く感じたこともありました。

今はとても心地よいので、苦痛どころか常に味わっていたいと思います。

この日々の練功の答え合わせとしての、対人練功が出来る日曜日、金山での合気練功塾が楽しみでたまりません。

ともに達人を目指し
ともに練功を楽しみましょう。

byたけぞう

Tスタイル ~合気練功の日々~「大切」

 皆さん、あけましておめでとうございます。
 今年も生涯進化する達人(別名=変なおじさん?)目指してがんばっていきましょう‼

 最近、私が大切にしている言葉が「大切」です。
 合気練功塾の日々の練功は、とても「大切」です。
 一元では、両手の間にある(はずの)細いゴムを切らないように「大切」に伸ばします。
 相手とつながる時は、自分の足裏から相手の足裏に向けて、カテーテルを体内に入れるように「大切」につなげていきます。
 そして、相手と自分の身体の中を「大切」に探っていきます。
 相手を崩す時は、相手とのつながりを切らないように「大切」に動きます。
 
 ペイン松原ニャンコ大魔王(失礼!)に指導していただいた際、一言「雑!」と優しく(⁈)指摘されることが何度もありました。これは「大切」に練功していないという指摘です。例えば、一元の際、ゆでたそうめんを切らないように伸ばしていくような繊細な感覚が必要なのです。

 合気練功塾には、(どちらかと言えば)相手を倒す、制圧する、相手に勝つことを目的とした武術を修練してきた方が多くいます。
「大切」に練功し、(合気練功塾の)の合気を習得するためには、今まで身に付けてきた思考や術理を捨てなければならないと私は考えています。(あくまでも私見ですが・・・)

執着心を捨て、(変な)プライドを捨て、高慢な態度や心を捨て、相手を敬い、いつも謙虚で、家族を大切にし、困った人を見れば声をかける、そんな人に私はなりたい。←どこかで聞いたフレーズ⁉

ここで皆さんに重大発表です‼
このブログの筆者名、TAKA改めKENTAとさせていただきます。
(最近、練功塾のメンバーで名前にTAKAがつく方が多いので・・・)
「フライドチキンかいっ!」という大阪塾のメンバーのツッコミの声が聞こえてきそうですが・・・

 

新年の川柳です

 大切に 思う心が 花開く
 バッサリと 余計なものを 断捨離す
 改名(かいめい)し 合気の仕組みを 解明(かいめい)す 

 おあとがよろしいようで・・・ 
                 KENTA

虹をつかんだ男のココだけの話「マインド」

11/5、6の第2回合気練功塾全国強化合宿においては、技術指導の他にも、合気上達のための心持ちについても大切なことを学んだので、今回はその事に触れておこうと思う。

それは、「掛ける人」と「掛けられる人」という安易な役割分担の撤廃である。
しかし、実際問題として、2人でやっているので、「掛ける人」と「掛けられる人」の役割分担しかない。
だから厳密に言えば、役割分担を変えるのではなく、役割を担う人の心持ちを変えるという事になる。

どういう事かと言えば、何も考えずにやれば、「掛ける人」は「ただ闇雲に掛ける人」になり、「掛けられる人」は「掛けられるのを只々待つ人」になってしまう。
この人達の共通点は“自分勝手”であるという事なのだが、それも無自覚な“自分勝手”なので、自分のおかしさに気付けない。
だから、相手が動きたくなるような努力もせずに無理矢理動かそうとしたり、技を掛けようとして頑張っている人を前に、ぼーっとして物思いに耽ったり、自分の番ではないと休憩したりするなど非協力的な振る舞いを当たり前にする。
当然、この2人で練功を積んだとしても合気が上達する事などあり得ない。
これは、別にここに限った事ではなく、どこの組織もそうである。
合気を習ってきた人と合気を使える人の比率を見れば一目瞭然であろう。
歴史が証明しているのだ。
上手な人と組んでやれる場合、上手くいかなければ、その人がお手本示してくれ、手取り足取り教えてくれるだろう。
それが上達にとって理想なのは間違いないが、この現実においては妄想に近い。

だから、私のような、センスの無い人間も上手になるためには、今までとは違ったマインドが必要なのである。
それは相手を思う気持ち、“配慮”である。

合気は、そもそも順番とか役割などが存在しているわけではなく、2人共が同時に掛かっている状態である。
だから、相手と繋がっている事が大切で、繋がっていなければ動いてもらえないし、繋がりたいならば、ぼーっとしている暇など無いのだ。
「掛ける人」は、合気の原理を理解し、それに沿って丁寧に掛けなければならないし、「掛けられる人」は、掛けられている時の感覚を覚え、たとえ「掛ける人」のお膳立てが少々粗くても、そこを自分で補って、自発的に「掛かれる人」になる必要がある。
「お互いがお互いの立場を知り、考え、行動する。」というわけである。
その積み重ねを経て2人共に上達する。

このように2人が相互に相手のことを思い、相手の上達を自分の事のように喜ぶ。
これが「楽しい達人集団」になる土壌となる。
私も乗り遅れないようにしたい。