虹をつかんだ男のココだけの話「好循環」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

合気練功塾には、元々何も知らない状態で入門して、ここで合気の感覚を教わり、獲得出来た者が、十指に余る程いる。
ここに辿り着く前に、他で散々煮え湯を飲まされた私が思うに、これだけ出来る人間が相次いで出て来る原因は、他の類似組織には到底想像もつかない“世界観”があるからだと思う。
それは、「仲間と共に達人を目指す」という行動指針の事である。
もし、練功塾に初心者や未経験者が入門した場合、その人が練功で上手く行かなくて悩んでいたり、上達するために何をしたら良いか分からず、その場に佇んでいようものなら、
“それを見かけた人間が誰彼となく勝手に寄って来て、問題解決に協力しだす”
という、他では、まずお目にかかれない光景が、普通に起こるのである。
そして、これらの事は私も含めて、嫌々やっている訳ではない。
入門した時に誰もが受けて来た待遇で、そこに慣れた自分が歓迎する立場になるのは当然だし、むしろ、そうなれて嬉しいのだ。
また、塾生一同、全員で達人になろうと本気で考えているので、ここでは、塾生が塾生に合気感覚を伝えるスタイルで運行されている。
基本、四列に並び、外側に、ある程度の知識と技術を与えられたものを配置し、内側の二列には、入ったばかりの人や、まだ感覚がよくわからない人が並ぶ形になる。
そして、塾長が考え、提示する課題を内外のペアで演習するのである。
その時も、外側の人間が気づいた事を伝えたり、微細な感覚を増幅して認識出来るよう手助けしたりして、内側の人のレベルアップを図る。
また、出来るだけ多くの人の感覚や、自分に合った上達方法に出会えるように、5分~10分程度で相手を変えるようローテーションしている。

ここの塾生は、全員が、自分がすごいスピードで上達しているのを感じているし、その原因は一緒に練功する皆さんの協力のおかげであるという事も理解している。
だから自分が協力する事も自然に出来る。
そのゆとりが好循環を生み出し、組織が潤い、発展していると思う。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA