動画・ブログ

虹をつかんだ男のココだけの話「成長曲線」

合気上げの動画を見ていると、様々なやり方に出会す。まともなものから、眉唾な物、箸にも棒 にもかからない物まで多種多様である。

最初の頃は、どれが本物でどれが偽物か分からなかったのだが、見続ける内に自分の中に基準が 出来てきた。 それは、「掛けてる本人よりも大きく、筋力ではとても敵わない相手に対しても、意念で軽々と 上げる事が出来る。」と。

どうやら本当に不思議で凄いものらしいと。 そのような技を身に付けたいと動画を吟味していた中で、やたら怪力そうな外国人を選抜してき て、腕力で上げる事を数度試みるも失敗し、意識を切り替えた途端、不思議な力を発動させ上げる事に成功するという動画が目に止まった。

そして、その人が言うには、この不思議な力は、 たった3か月で身につくという。

その動画を見た私は、居ても立っても居られなくなり、大枚を 叩いて大阪の講座に参加した。結果は推して知るべしだが・・・ 月日は流れ合気練功塾に来て、私が良いと判断していた合気上げの基準には、大きな間違いがある事が判明した。

それは、“強い力を出している人にも掛かる合気!”というストロングポイントは、実際は、“強い力を出している人にしか掛からない合気?”という致命的なウィークポイントであったという事。

この講座は、参加して1年で大阪を撤退し行かなくなったのだが、合気練功塾で本物の合気に触れ ている今となれば手を切れて本当に良かった思う。この人は講座で、合気上げや他の技を掛ける とき、あまり力を出さずに握ってきた相手に対した時、「もっとグッと来て」とか「それしか力 出ないの?」などと力強く握る事を強要していた。

また、その後、他のセミナーにも参加したのだが、このような指導者は多数いて、東京のある道場では、「自分の合気をお前たちにインストールしてやる。」と値打ちをこいていたのは良い が、私の様に何も考えず強く握りに行く人間に対しては面白い様に掛かるのだが、掛けられるのを怖がって強く握ってこない相手には、全く掛からない。

最終的には、その人達に掛けるのは諦 めてスルーしていた。そして、終了後、言い訳する様に顔の前で、手でピラミッドの様な三角を作 り、「合気を掛けてもらいたいなら、こういう風に相手ともたれ合わないとダメだから!」と不満気に言っていた。

この様な指導者から合気?をインストールされる事もなく本当に良かった。 (因みにこの人は現在“癌が治る方法“を見つけたと言い張り、新しい顧客を募っている。やることに節操がなく、ロクな死に方しないと思う。)

練功塾で本物に触れて分かったのが、弱い力の相手に合気を掛ける方がより繊細さを要するという事。

何故なら、受け手が出している力より更に弱い圧で触れなければならないし、相手が動か ないなら、裏の力で動くように刺激を入れなければならない。

力を出してくれる相手に掛ける時は、掛け手の出せる筋力の大きさの幅が広がるので精度が低くても、掛かる確率が上がる。当然 男性に掛けるより女性に掛ける方が断然難しいのだ。

私も練功の甲斐あって、半年程前から急に、身近にいる合気の経験の無い人にも掛かる様になっ てきた。もちろん男も女も変わりなく。当然、強く握ってもらうというインチキ無しで。

物事を習得する時に人は成長曲線というシグモイドカーブ(S字曲線)を描きながら上がるとい う。

頭の中では右肩上がりの直線を描いているのだが、理想通りの直線で成長できる事はまずな い。最初は努力しても頭の中のイメージを超えれない低迷期を経験する。

そして絶え間ない努力が 実った時に覚醒し、頭の中イメージを超えて理想にたどり着く。 合気練功塾にくる前のドン底を経験したのが良かったのか、来てからはあっと言う間にS字の上の部分のカーブに来れた。ますますやる気が湧いている今日この頃である。

by 宮崎

Tスタイル ~合気練功の日々~ 「再開!再会!肩痛い!」

 新型コロナウイルスの影響で活動を休止していた合気練功プロジェクトが、名古屋の地で6月から再開されました!塾長を筆頭に院生、研究生、塾生も、まだ手探りの状況ではありますが、合気練功塾の新しい活動の在り方を求めてスタートを切ることができました。東京、大阪、福岡の皆さんも徐々に活動が再開されると思いますので、しばらくお待ちくださいね。

 そんな希望に満ちた時期だというのに、右肩に突如痛みが‼40肩?50肩?60肩?

 もともと左肩は一度ぶっ壊れて(ぶっ壊されて?)いるのですが、ついに右肩まで(涙)トホホ・・・

 しかし、怪我の功名とはこのことなのでしょうか。力が入らない分、背骨や身体の内部を意識して動かしてみると今までとは違う感覚が表れてきました。「これは神が与えた試練か?神は乗り越えられない試練は与えない!」(ドラマのJIN ~仁~ 参照)と勝手に思い込んで練功に励んでいる毎日です。

 考えてみれば、達人は常人とは違う部分で勝負している訳ですから、今まであった部分(筋力やスピードなど)を捨てることから合気の道は開けるといっても良いでしょう。高齢ドライバーの能力の低下を支援する様々な機能がついたサポートカーが注目されていますが、合気は足らない面を補うどころか、それ以上の能力を発揮する無限の可能性をもった存在だと思われます。

 近い将来、合気練功プロジェクトに、武術部門だけでなく、医学・整体部門、福祉・介護部門などが誕生するのも夢ではないと思います。皆さん、杖を突いた達人集団をめざしてがんばりましょう!(実はこの杖という言葉が最新の合気練功のトレンドなんですよ!単に足腰が弱ったおじいの集まりという意味ではないんですよ!)

 実は私も折りたたみの杖(護身用)を以前から持っています。その他にもツボ押し棒(護身用)、折りたたみ傘(護身用)なども時折バッグに忍ばせておりまして。フフフ。(おぬしは何者じゃ!) 

 物騒な世の中なので皆さんご用心を!                    TAKA

 

 

 

 

空をつかむ「無意識」

からだの内部感覚を養う初期段階として、引き続きゴム感覚に意識してみている。

少し前までは実際にゴムをもって引いてみることでイメージを膨らませていたが、最近ではゴムがなくてもからだ全体に作用するイメージができるような気がしている。(できているかどうかは別として…)

ただ自分の中で間違っていたことのひとつとして、ゴムをイメージする際に、ずっと「一本」で考えてしまっていた。

練功塾でも「相手の足から一本のゴムを」という表現で教えていただいたこともあるが、その表現に自身がとらわれすぎ、特に対人で行おうした際に、相手から自分の「一本のルート」で考えすぎるため、接点以外の自分自身の他の部分への意識が途切れ、結果からだ全体の弾力もなくなってしまうのではないだろうか、ということ。

練功塾では、最初にからだを作ってからだ全体の弾力を…と常に言われているが、接触があった瞬間に別の意識に「無意識」になる。触れたりつかまれたりの変化があっても、それに意識をとらわれず作ったからだを無意識に維持するのが大前提でこれはなかなか難しい。

しかしこれは武道やスポーツでも同じで、からだの良い状態をどんな状況でも維持できるのは大きな要素のひとつで、自身もこれまで意識をしてきたことだが、練功塾でもっと繊細に意識できたことだけでも自分にとっては大きい。

武道やスポーツなどを続けている方でからだの使い方や力の伝え方でなんとなく疑問を抱いている方こそ一度体験してみていただきたい。

by kaz

虹をつかんだ男のココだけの話「被害に遭わないために」

私は、今まで沢山の合気関連の動画を見て来たのだが、それらの動画にはお約束のようによく出てくるシチュエーションがある。

それは、弟子同士が技を掛け合っていて、何度やっても技が掛からず、しばらくすると、そこに指導者が現れ、片方の人の身体に触れ、軽く操作すると、あれ程掛からなかった技がいとも簡単に掛かるのだ。

あたかも神業のようで、師匠と弟子の技量の違いが際立つ場面である。影響を受けやすい私は、それらの動画を見て、「あの先生にお会いして教えを乞いたい。」「あの技術を手に入れる事が出来たらさぞかし楽しい事だろう。」と夢に胸を膨らませ、セミナー会場へいそいそと出かけて行ったものである。

しかし、このような動画を作っている者に、その技術を教える気などはそもそも無い。もちろん、結果はご存知のように満を持して待ち構えていた網に掛かり、絡め取られるのが常であった。

実際にこれらのセミナーに参加すると動画と同じような場面に遭遇する。一人でやろうとした時は相手にたやすく阻止されるのだが、指導者に自分の身体を操作されている時は、おもしろいように技が掛かるのだ。

その結果を踏まえ、問題点を自分なりに探していると、親切そうにこう囁く。「この角度で。」とか、「タイミングが違う。」とか、「触れ方が悪い」とか。 しかしながら、もしそれらの事を完璧にこなしても一生技がかかる事は無い。

なぜなら、この問題の本質は、「自分の足裏から相手の足裏まで繋がっていないから。」である。

これらの感覚は視覚や触覚などの五感でカバー出来ず、訓練無しに習得することは不可能な内部感覚である。そして、この感覚を知らない者が、他者のアドバイス無しに気づく事は有り得ないものである。

その本質を知りつつもひた隠しにして、自分はこっそり繋がりながら現象化し、さも他に問題があるように誘導する。そして、早期習得を掲げていたはずが、いつしか「出来なくて当たり前、何年懸かってでも出来れば儲けもの。」などと平気で言いだす始末。

出来ない者にとっては、合気というのはとても敷居が高く感じ、「出来ないのは自分のセンスがないからだ。」とか、「未熟な自分が悪いのだ。」と自然と自分に原因を求め易い。

こうして自己肯定感をどん底まで下げさせ、自分の無能さを思い知らされる。そして思考停止状態にした者を懇親会と称した仕上げの場で、取り巻きの太鼓持ちと一緒になって洗脳し囲い込む。

その結果、何年もお金を払ってくれる被害者を量産する。やり方がとても巧妙でいて悪質、詐欺師と呼ぶ以外に呼び名が見つからない。

私のような被害に遭われた方、又は、私のような被害に遭いたくない方は、合気練功塾へお越し下さい。本物の合気を本質から懇切丁寧に教わる事が出来ます。 

by 宮崎

Tスタイル ~合気練功の日々~ 「合気のカラダ」

 緊急事態宣言が延長されることになり、合気練功塾も5月末まで活動休止になってしまいました。予想された事とは言え、皆さん大いに落胆されていることと思います。私も院生・研究生・塾生の皆さんに会うことができず、とても残念です。個人レッスンで松原塾長とはお会いしているのですが、これからどう活動を再開していくかが大きな課題ですね。

 ただ、オンライン講座が個人練功を進める上でにとても参考になっています。また、在宅勤務も導入されましたので、パソコンに向かい「ながら練功」をしています。皆さん、今は個人で練功の仕方を工夫しながらレベルアップをめざしましょう!

 今回は、屈筋主導の身体操作 ⇒ 身体のゴム感覚 ⇒ 意念への移行をどうしていくかということについて考えていきたい思います。屈筋を使った筋肉運動から遠心性の収縮を使った身体のゴム感覚への移行は、とても難しいものです。自分の手首を逆の手首でつかみ、そこを固定して腰を後ろに下げ、その反動で腰を前に出すという地道な動作を繰り返していきます。何度も何度も繰り返すうちに、徐々にゴムが伸び縮みするような感覚がつかめると思います。最初のうちは、市販のゴムチューブをどこかに引っ掛けて固定して、それを使って疑似ゴム感覚を体感されるといいと思います。(私も毎日やっています。)

 ゴム感覚が出てきたら、今度はその動きを徐々に小さくしていきます。また、最初は立って行い、次に椅子に座って、正座をしてというように、腰の動きが小さくなるようにしていきます。そうすると身体が動かせない分、身体の内部を動かして対処しようとします。しかし、実際にはわずかには身体は動いているのでこれは意念とは言えません。それでは、どうやってここから意念による操作に移行していくのでしょうか?

それは自分の身体の質的変化もしくは進化が必要不可欠なのではないのでしょうか?それは、練功を積み重ねて初めて見える風景なのかもしれません。私もまだまだ修行中なので、まだその風景を見ることができません。ただ、その切れ端を時折垣間見ることがあります。みなさんも練功をしていて、「あれっ!」という瞬間があるのではないのでしょうか。合気のカラダを手に入れるためにはひたすら練功を繰り返すしかないのでしょう。松原塾長いわく「やったもん勝ち。」なのです。

 武術の黒帯は、白帯をつけている者がその帯が汚れ黒くなるまで稽古を続けた結果だと言われています。皆さん、練功塾のユニフォームが真っ黒になるまで練功して・・・。ん?最初から真っ黒ですって!いやいや、ユニフォームの側面にピンクのラインが入っているでしょう。それがブラックになるまでですよ。そんなことはできないって?それは意念で!!!それは意念でも無理・・・と言う人はリアリスト。または清潔好き。⇐ ぺこぱの松陰寺太勇か!(ご存じない方は是非ウイキペディアで検索を!)

by TAKA