T-STYLE(研究生の雑記)

Tスタイル ~合気練功の日々~「キム・サブ」

 最近、ネットフリックスで配信している韓国ドラマ「浪漫ドクター キム・サブ」にはまっています。天才外科医のキム・サブを描いた医療ドラマですが、これがとても面白い!
 時には、心停止した患者の胸部を切開し、心臓を直接マッサージする(!)など、過激な場面も出てきますが・・・

 私が感心したのは、手術中、出血した箇所を指先の感覚だけで探り、見つけ出すキム・サブの姿。まさに「神の手」をもつドクター!
私は、これが合気練功塾の練功の場面と重なるのです。
見えない身体の中を指先(手首)を通して探り、繋げていく。そして、身体の内部にアクセスして、無意識反応を引き出す。つかんだ腕を力づくに挙げるのではなく、相手の身体が勝手に揚がっていく。

果たしてこれは、武術なのでしょうか?
どちらかと言えば、医術や整体、もしくは介護なのでは?
であるとしたら、相手にどう触れればよいか、おのずと分かりますよね。
生まれたばかりの赤ちゃんに触れるように。
不安を感じている患者さんに安心感を持たせるように。
立つこともおぼつかないお年寄りの手を優しく支えるように。

高名な武術家もこう言っています。
「(武術の極意は)私を殺しに来た相手と友達になることです。」

ファーストコンタクトを見直してみましょう!

今月の名言

あきらめた人間はまず言い訳を探し、できると思った人間は方法を探す。 キム・サブ

一生懸命に生きるのはいいけど、みっともない生き方はやめろ。人生で何が大切か、勘違いするな。 キム・サブ

心にしみますね~
  
KENTA

Tスタイル ~合気練功の日々~「大切」

 皆さん、あけましておめでとうございます。
 今年も生涯進化する達人(別名=変なおじさん?)目指してがんばっていきましょう‼

 最近、私が大切にしている言葉が「大切」です。
 合気練功塾の日々の練功は、とても「大切」です。
 一元では、両手の間にある(はずの)細いゴムを切らないように「大切」に伸ばします。
 相手とつながる時は、自分の足裏から相手の足裏に向けて、カテーテルを体内に入れるように「大切」につなげていきます。
 そして、相手と自分の身体の中を「大切」に探っていきます。
 相手を崩す時は、相手とのつながりを切らないように「大切」に動きます。
 
 ペイン松原ニャンコ大魔王(失礼!)に指導していただいた際、一言「雑!」と優しく(⁈)指摘されることが何度もありました。これは「大切」に練功していないという指摘です。例えば、一元の際、ゆでたそうめんを切らないように伸ばしていくような繊細な感覚が必要なのです。

 合気練功塾には、(どちらかと言えば)相手を倒す、制圧する、相手に勝つことを目的とした武術を修練してきた方が多くいます。
「大切」に練功し、(合気練功塾の)の合気を習得するためには、今まで身に付けてきた思考や術理を捨てなければならないと私は考えています。(あくまでも私見ですが・・・)

執着心を捨て、(変な)プライドを捨て、高慢な態度や心を捨て、相手を敬い、いつも謙虚で、家族を大切にし、困った人を見れば声をかける、そんな人に私はなりたい。←どこかで聞いたフレーズ⁉

ここで皆さんに重大発表です‼
このブログの筆者名、TAKA改めKENTAとさせていただきます。
(最近、練功塾のメンバーで名前にTAKAがつく方が多いので・・・)
「フライドチキンかいっ!」という大阪塾のメンバーのツッコミの声が聞こえてきそうですが・・・

 

新年の川柳です

 大切に 思う心が 花開く
 バッサリと 余計なものを 断捨離す
 改名(かいめい)し 合気の仕組みを 解明(かいめい)す 

 おあとがよろしいようで・・・ 
                 KENTA

Tスタイル ~合気練功の日々~「猫」

 11月5日・6日、「常に進化し続ける楽しい達人集団の理念を具現化する」という目的を掲げ、第二回全国強化合宿が愛知県豊橋市で開催されました。
 参加者は総勢50名!全国各地から合気習得を目指す皆さんが集まりました。何と今年は発足したばかりの札幌塾からの参加者もありました!札幌塾のSさん、ありがとうございました!

 (練功塾の)合気を伝えたいという松原塾長の強い思いとそれに呼応した塾生・個人レッスン受講者の熱い思いがぶつかり合うような、活気にあふれた二日間になりました。参加された塾生、個人レッスン受講者の皆さん、お疲れさまでした。
 私、TAKAは昨年同様に進行係を仰せつかったのですが、皆さんのご協力で練功がスムーズに行うことができたことに感謝、感謝です!!!

 また来年も豊橋でお会いしましょう!
 松原塾長、ご指導ありがとうございました!

 話は変わりますが・・・

 最近、野良猫が我が家の庭に侵入する事件(大袈裟!)がありました。先日、愛犬の散歩から帰ってきた時、その猫(黒猫⇐宅配業者ではない)と鉢合わせてしまいました。その猫は犬を連れた人間を見ても、ひるまず、こちらをずっと見ています。しかし、愛犬のハチが一歩踏み出した瞬間、風のように走り去っていきました。

 前々から気になっていたのですが・・・

 こうした猫の瞬発力はどこから生み出されるのでしょうか?

 あくまでも私見ですが、危険を感じた猫は、全身がつながり、体中の筋肉がいつでも動ける状態(短距離走のスタートの号令がなる瞬間のよう)になっているのではないでしょうか。
 もともと野生動物だった猫は、生き延びるために狩りをして獲物をしとめなければなりません。生きるための本能があの素早さにつながっているのでしょう。

 また、「猫背」といわれる大きなカーブをした背骨をバネのように使うことにより、しなやかで俊敏な動きが生みだされるのではないでしょうか。これはかないまへんなあ!

 そして、重要なのは、こうした動きが大脳を介さず行われているということです。
 先日、東京の太極拳の達人、松原塾のタイチさん(⇐実名にあらず)がおっしゃっていたのですが、「こう来たらこう動く」という人間の動きは大脳を介して行われるので、どうしても遅くなってしまうのだそうです。これに対して、筋肉内のセンサーに刺激を与えて動く場合、もしくは小脳を介して動く場合は、とても速い動き(10倍以上⁈)になるそうです。

 そう言えば・・・
 松原塾長が相手と一瞬につながり、相手を崩す動きは、猫が獲物を捕獲する俊敏な動きそのもの‼

 まさに、ペイン松原大魔王改め、ペイン松原ニャンコ大魔王‼
 そして、合気レンコウ塾改め、合気ニャンコウ塾‼

 おあとがよろしいようで・・・

合宿の様子を川柳にしてみました。

 会場に 合気求めて 50名!
 二日間 和気あいあいと 心地よく
 バイキング 食事に群がる 野獣かな(失礼!)
 学び合い 成長し合い 帰途につく  

 TAKA

Tスタイル ~合気練功の日々~「上達?」

 皆さんもご存じかとは思いますが、合気練功プロジェクトのホームページに「仲間の上達を喜べない方は入会をご遠慮いただきます」という一文があります。

 実はここが、合気練功プロジェクトが他の武術団体とは大きく違っている点だと思います。
 どちらかと言うと「不断の努力」、「精進」、「切磋琢磨」、「己に勝つ」という武術のイメージからすると、この一文はとてもソフトなイメージに思えてきます。
 しかし、これが合気練功の奥義なのです。(言っちゃった!)

 つまり、相手とつながり、相手の反射(できれば神経レベルで)を引き出すことが術理の根幹にあり、自分だけ上達するということはあり得ないのです。
 一生懸命につながろうとしている相手に、こちらもつながるよう働きかけることを怠ってはいけないのです。言い換えれば、普段の練功でつながりやすい身体をつくっておかなければならないということです。
もちろん、あえて身体をつながりにくくして、それにつなげていく練功の仕方もあるのですが、それは次の段階です。

 あの人よりも自分が上手いと考える(自己満足する)ことが、既に合気練功プロジェクトの理念から外れてしまっているのです。
「みんなで楽しい達人集団を目指す」とは、言い換えれば「自分一人だけで上達することはできない」ということなのです。

 松原塾長いわく「経験年数が・・・なんて言っても・・・」「所詮みんな下手ですから!」⇐さすが、恐怖のペイン松原大魔王!!!
そうですよね~、塾長!

今月の川柳

自分だけ! 思った瞬間 下手になる
教えるぞ! 学ぶ心を 忘れてる
大魔王 普段の努力を 忘れない

                   TAKA 

Tスタイル ~合気練功の日々~「伸びたものは縮む」

 ようやく暑さもやわらぎ、過ごしやすい季節になってきました。天気の良い日は屋外で練功するのもお勧めです。私は愛犬の散歩の時間を利用して練功しています。皆さんも日常生活の時間をうまく利用して、練功してみてください。松原塾長いわく「やったもん勝ちですから。」

 練功塾の重要な術理の一つが「伸びたものは縮む」です。ある本を読んでいたら、「筋肉が伸ばされると元の長さに戻ろうとする反射」と定義し、この現象を伸張反射と表現していました。
 しかし、厄介なことに伸張反射はそもそも意識的な反射ではないのです。つまり「伸びたものは縮む」ことを意識してしまうと、無意識レベルの伸張反射にはならず、相手に反応されてしまうのです。つまり、「伸びたものは縮まないといけない!」という脳からの指令を受け、無理やり縮もうとする「なんちゃって伸張反応」になってしまうのです。

「なんちゃって伸張反射」から脱却する為には・・・
素直に身体が反応できるよう練功することが必要です。

練功法①
身体の前にある物(例えば壁)に両手の平で触れて、それを押す。その押した反力を受けて後ろに跳ねる。つまり、逆転の発想「縮んだものは伸びる」です。

練功法②
右手首(左手首)を左手首(右手首)で持ち、そこを固定して斜め後ろに身体を伸ばす。(その際、腕を完全に伸ばしきらないように注意する。)そしてその反動でおじぎをするように頭を前に倒しながら前に一歩出る。(練功塾のウォーミングアップの一つ)

練功法③
輪ゴムの両端を両手でつかんで、ゆっくり伸ばす。それに合わせて身体全体の筋肉を伸ばしていく。(伸びていると思うことが重要。)そして、輪ゴムを緩めると同時に身体全体の筋肉を縮める。(縮んでいると思うことが重要。)

 実際には、身体の様々な筋肉が影響し合いながら複雑に伸びたり縮んだりする(テンセグリティのように)ので単純ではないのですが、疑似体験を積み重ねていくことが大切です。
 みなさんも工夫して練功してみてくださいね。

今月の川柳

慎重に(しんちょう)に  伸張(しんちょう)反射を 考える
どうするの? 考えすぎると 動けない
伸ばしたら 縮んでみよう 無邪気にね
ビヨーン ビヨーン ビヨヨヨヨーン(^^♪

TAKA