日々是合気

日々是合気「思い込み」

合気の習得の妨げとして、既成概念があるようです。

ま、思い込みですね。

チカラ、腕力を使わなければ相手を動かすことは出来ないとか。
軸をしっかり立て、不動の状態でなければとか。

あと、気になるのが「今、出来ましたね」と伝えても首を傾げ「出来てません」とか「難しい・判らない」と言われる方が多い。

たしかに、100%ご自身で作り出していないと「自分でやったわけじゃない」
「何故、出来たか分からない」かも知れませんね。

でも、大切なことはその時の感覚を掴んで欲しいのです。
その「合気の感覚」を再現する事が合気を掴むコツとなります。

塾長や研究生に、合気を掛けられた感覚を身体に染み込ませておきその感覚をフィードバックすればOKです。

その感覚ありきで、3点バランス・丹田の確認をすればいいのですが、失敗する場合は、その感覚がない状態から動きで作ろうとしています

レモンをイメージします。
あなたの口の中に変化はありますか?。

レモンを食べたことのある方は酸っぱさを感じ、唾液が分泌されるのではないですか?。
何となくレモンをイメージしただけで身体は変化しました。

さらにレモンの縦方向を思い出します。
紡錘形ですね。
横方向は円です。
中身はタップリジューシー。

さらに、レモンが強化されました。

あとは、自分が動くか相手が動くかだけの話しです。

あと少しだけ、話しを続けます。
「分からない・難しい」と言わない方が良いかもしれません。
「合気を出来るよう学び続けます」も…。

脳は、
「分からない、難しい状態が望みなんですね。その状態を守りましょう」
「出来るよう学び続けたいんですね」
学び続けるためには習得しては駄目なので、出来ない様に働きます。

         byたけぞう

日々是合気「3点バランスの疑似体験」

先日、滋賀県の函館山へコキアを見に出かけた。
ゴンドラに乗って行くのだが、混んでいて待ち時間があった。

ゴンドラに乗るために並んでいるところは坂になっていた。

普通に立っていれば重心は当然、基底面積におさまっている。
背中を谷側に向けて立ち、重心をやや谷側にずらす。

重心は谷側、そしてかすかに踵を浮かす。身体は谷側に引っ張られる。谷側に倒れそうになる。

それを前側、山側のゴムでバランスをとる。いい感じで3点バランスに近い、疑似体験が出来た

平坦な処と違って、重力で谷側に引っ張られるので、山側のゴムを意念でつくるだけでいい。

また、気を抜くと実際に倒れてしまう恐れがあり緊張感がある。
真剣になれる利点があると感じた。

背を山側に向け、顔を谷側に向けても試してみた。この場合は谷側に身体は引っ張られるので背中のゴムをしっかり作る練習になる。

坂を利用すると、簡単に
3点バランスを疑似体験できることに気づいた楽しい旅だった。

これを読んで試してみようという場合は、安全に留意して行ってください。転倒し怪我の危険性も十分あります

まずは緩やかな坂で試して見てください。ご自身の身体の声を聴きつつ自己責任でどうぞ。

         byたけぞう

日々是合気「第一回強化合宿に参加して」

合気練功塾の第一回強化合宿が、愛知県犬山市にて行われました。
松原塾長、運営スタッフの皆さんお世話になり、ありがとうございました。

なかなかハードなスケジュールで夜11時まで練功するという、マジか?という感じだったが、いざ始まると楽しくてあっという間の2日間でした。

松原塾長、井上副長の教示される内容の濃さ、奥深さに圧倒され、また、各地より集いし練功の士の熱量に突き動かされるままに、ひたすら練功に励むというとても稀有な時を過させていただきました。

一言でいえばとても幸せな合宿でした。

「なるほど合気の感覚はこれか!」とタップリ味わうことができ、合気習得への確かな前進を感じることができました。

参加者それぞれ得るものがあったと思われ、合宿終了後の表情の晴れやかなことが、その証であろうと思われます。

すでに来年の合宿予定も決まっており、今から楽しみで待ち遠しくあります。

今回の合宿で学んだ「3点バランス」「丹田のくっつく感覚」をさらに練功し磨いていきたいと思います。ありがとうございました。

       byたけぞう

日々是合気「基本のキ」

合気練功塾の合気では、初歩の段階でゴム感覚を身につける。
ゴムの張力・弾力を用いたかのように相手に作用させる。

このゴム感覚を身につけるのが「基本のキ」合気の要でもあると思う。

「ゴムを引っ張って」と言われると大概、力みが入るようだ。
初歩の段階では、筋力を用いて感覚を養っていくので、力みは然程問題ではない。

身体を使うのだから筋収縮が伴うのは当然である。ただ遠心性収縮を用いたいのだ。求心性収縮では相手が力を感じゴムを感じずらい。

遠心性収縮を用いれば、相手はゴムの伸び縮みを感じ作用する

遠心性収縮自体は特別なことではないのだが、普段意識して用いることのないことなので、慣れるまではなかなか大変なことである。

一番基本的なことで、簡単なようでとても難しいことの一つです
よくよく研究されれば、この筋肉の使い方で色々応用出来ると思います。お試し下さい。

        byたけぞう

日々是合気「賽の河原で合気練功」

日々練功しているなかで、ゴム感覚もしっかりあって合気の如く相手を崩すことが出来、
「俺って結構出来てるんじゃね」と思う時がある。

しかし、そんな思い上がりもふとした瞬間に根底から崩れ去る。
全く出来なくなることがしばしば現れる。

不思議なくらい、出来る時と出来ない時がある。

まだまだ、本当の「合気のカラダ」が出来てないんだね。
最低でも自分のカラダが足の裏から手の指まで繋がっていればなんとかなるはずだが、
簡単にバラバラになる。

賽の河原で石を積んでいるようなものだ。またまだ、先はながい。

         byたけぞう