2021年 の投稿一覧

虹をつかんだ男のココだけの話「引き合う」

合気の現象化を起こすためには、相手にもゴムを引いてもらうのが理想である。最悪でも、自分が引くゴムの端を持っていてもらう必要がある

人間の重心は臍の下辺りにあり、それを両足が作る面内に置く事でバランスを保つ事が出来る。その面から外れると重心は支えを失い、地面まで落ちてしまう。この状態が、倒れるとか、転ぶという事である。
だから、立っているという状態は、バランスを取るために足がうまく位置どりをして、重心を両足が作る四角形に収めているという事になる。

前回も書いたが、人間は転ばないように生活をしているため、足で踏んばって、手を自由に動かして作業する事が普通になっている。
この状態で自立している限り、合気の現象化は不可能である。相手も手を自由に使える体勢で作業をする習慣が染み付いている「人間」なので、どんなに静かに動こうと、手を動かす意図が伝わってしまう。

合気練功塾では、「合気とは、手と足の機能の逆転である。」と教わる。
足で踏んばっていてはダメで、手で自分の体を支えるのである。

「どういう状態?」という事になるのだが、すごく不安定な状態である。重力が有るため、足は地面に着いてはいるが、重心を足で支えるのではなく、手の方に引っ張り上げている。また、お互いが同じ状態になっているので、二人は、手の中で一つになった重心を引き合いながら浮いている様な感じで立っている。(この体勢、外見上は、足で踏んばって手を動かそうとしている状態と同じなので、それしか知らない常識人には、いくら頑張っても、そのようにしか見えない。)実際はお互いがお互いを支えとして立っているため、片方が消えると、もう片方も立っていられない状態なのである。

足が足の役目をして、十分に踏んばった上で、手を手前に動かした場合、相手には「引かれた。」と認識され、スカされるか、潰される。
しかし、自分が、足元がふらふらで、今にも倒れそうな時の「しがみつく」や、足が着かないところでの「ぶら下がる」といった「不安定」を演出することが出来た場合、相手は、「引きずり込まれる。」という恐怖から、反射的に「引き合う」事を余儀無くされる

この時の〈相手も引き合いに参加してくれた〉状態が、ゴムの端を持ってくれた状態「同調」であり、この時、一つになった重心を張力を使って操る事が出来れば、相手を容易く振り回す事が出来る。

はやく仙人に! テンセグリティの「伸びたものは縮む」の「伸び」

苦手なパソコンをしてると、疲れた時に「伸び」をします。
 
疲れたら身体をギュと縮みながら、伸びませんか?
 
ギュとせずに伸びても、気持ち良く伸びて無いと感じませんか?
 
ギュとしながら伸びる事が遠心性収縮だと思います。
 
この動作は、無意識に全身を繋げて「伸びたものは縮む」という事でないでしょうか?
 
あと、伸びる時は、どこかの部位が接地して伸びてると感じませんか?
 
テンセグリティに例えると、ゴム部分は伸ばされており、ストローとゴムが接触してる箇所は
固定されてます。(テンセグリティはゴムが引っ張り合って形成されてます)
 
テンセグリティを地面に固定して、引っ張ってみると、全てが繋がって作動してます。
 
ゴムとストローの接触箇所(繋がり)があるから全ての部位が、伸びても縮む事ができる。
 
テンセグリティは、もともとゴムが縮もうとして形成されているから、身体のギュは無いと思います。
 
例えば、椅子に座って伸びをすると…。
(意識して伸びるのではなく、難しいけど自然に伸びるイメージ)
①お尻だけ接地して「上に」伸ばす。
②お尻を「上に」伸ばしながら+背中を背もたれに軽く接触して、後斜め「上に」伸ばす。
 
腕は自然に動くがまま、気持ちよく自由に動かして下さい。(できるなら一系の位置)
身体の伸びの後に、腕がついてくる感じだと思います。
 
この感覚がウォーミングアップの①と②に当たるのではないでしょうか?
 
でも、手を持たれると、肘か肩に力が入って自然な伸びができないんですけど…。
 
あとは身体を繋げる順番というか、足裏からの流れ。
 
コレが本当に難しく、この感覚の「答え合わせ」をするには、塾長に持ってもらうか、院生に持ってもらう事が近道だと思います。
 
自分には①と②が解っても、まだ③④があるので、ゴールは遠いです。
 
最近のウォーミングアップは下半身の筋肉痛がひどくなり、院生の方に相談してみると、身体を鍛えた方が良いとアドバイスを頂きました。
 
ただし通常の筋トレとは違うそうです。
 
こう言った相談もできるようになります。
 
一度、体験に来てみてはいかがでしょう(^^)。

日々是合気「シャボン玉」

「これくらいでいいですか?」とか「まだ弱いですか?」「もっとやったほうがいいですよね?」

 

そう質問された時、たいていやりすぎてると感じます。

 

最近塾長は風船を例えにつかわれています。そのくらいの圧で良いということです。

 

その風船は、力みが入るとシャボン玉のように消えてしまうようです。

 

シャボン玉に触れて、そのゴム感、跳ね返りを感ずるくらいの繊細さを養うことが必要なのかもしれません。

 

        byたけぞう

虹をつかんだ男のココだけの話「知らない人へ」

人間は、普通に立っている時、筋肉を固めて、重心を足下に置いて、安定している。まず、安定を確保してから手や体を使って作業をする。だから、作業をしている最中に転ぶことは、まず無い。それが常識である。
しかし、筋肉を伸ばして張力を作り、重心を上げて相手に頼りながらバランスを保ち、不安定さを持ち続けなければ、合気の現象化は起こらない

ということは、今まで当たり前にやってきた行動で合気が掛かることはありえない。

この常識を壊す事がとても難しい。難しいというよりも、その常識に囚われて他の発想が浮かばないのだ。初見で「この人たち2人でバランスを取り合っているけど、実際のところ不安定なんだよね!」なんてわかる人はいない。そして、それは、何千回、何万回見ようが一緒で回数の問題でもない。視覚がとらえた現象は、脳が「あり得る」と思う映像にしかならない。脳が認識していないことは、映像化出来ないのだ。だから、内部からの連動で末端が動いている現象を見ても、その操作が「あり得る」と思えない人には、末端を直接動かしている映像にしかならない。

そして、「不安定になる事が肝である。」ようやく理解したとする。
今度は、動物としての本能が邪魔をする。頭で理解したとしても、体が許さないのだ。自己保存のために、幼少期から数十年間染み付いた危機回避の習慣は容易には拭い去り難く、断固とした決意を以ってしても、一瞬の気の緩みで元に戻る。気がつくと安定してしまうのだ

また、人間は、安定する方法は知っているが、不安定になる方法を知らない。そもそも、生きるうえで知る必要がないのだから。そして、安定するためには、段階を踏んで進んで行けても、不安定になるためには、ほぼ「倒れる」しか浮かばない。途端に思考が極端になり調節が利かなくなる。

今、ざっと考えただけでも、素人が合気を習得するために越えなければいけない障害はいくつもある。

これらの何重もの枷を外せる人が何人いると思いますか?
まだ、自力で鍵の在処を探すのですか?

ここには、マスターキーがありますよ。

Tスタイル  ~合気練功の日々~ 「えびそば一幻!」

 7月17日に北海道で行われた「第2回合気練功集中セミナー」に参加をさせていただきました。

 

 前日の夕方にLCCで中部空港を発つはずが、何と遅延!予定よりも大幅に遅れ、結局宿舎についたのは22時近く・・・。うーん、疲れた・・・。コンビニで買った弁当を食べて就寝。

 翌日、朝9時少し前に会場に到着。松原塾長をサポートするスタッフは、東京の松原塾のメンバーのYさん(世界で活躍する合気道の達人!私はひそかに「ターミネーター」と呼んでおります。)、そして合気練功研究会のメンバーのNさん(研究会で群を抜く実力者。見た目も迫力十分!人呼んで「合気練功塾の用心棒」)今回の参加者6名のうち、前回に続いて参加された方は3名。新規で参加された方が3名。

 定刻通り始まったのですが、数回の休憩と数十分の昼食休憩をはさみ6時間!みっちり合気習得の為の練功が行われました。松原塾長は、座学では理路整然と「合気練功塾の合気の原理」を説き、実技指導では全員に腕を取らせて(手をつかませて)技をかけていきました。(前回と同様に)参加者のお一人は思わず「すげー!マジか!」とつぶやいていました。そうそう、この言葉が聞きたかったんですよ!直接、松原塾長の腕を取らなければ分からないんですよね。

 

 北海道や大阪のセミナーに参加させていただいて感じるのは、参加される方々の熱量のすごさです!なかなか松原塾長に直接指導を受けることができない方々にとっては、超貴重な時間なのです。一字一句聞き逃さないぞという姿勢や態度。ホワイトボードに書かれた練功塾の合気の原理を、休憩時間にスマホのカメラで撮る姿はもはや恒例行事。普段から松原塾長にご指導いただいている私達がなんと恵まれた環境にいることか!うかうかしてると抜かされまっせ。(なぜか関西弁!)

 

 塾長、ターミネーター、用心棒の皆さん(失礼!)は当日の夜のフライトで帰られたのですが、私は所用もあり、札幌市内のホテルに宿泊。

 後日、帰りのフライトの前に新千歳空港にあるエビみそラーメンの店「えびそば一幻」(以前から目をつけていた店)でラーメンを食べようとしたのですが・・・。時間が微妙。人気のある名店なので並ぶこと必至。10時開店なので、開店前に並んで食べて、間に合うかどうか。実は、松原塾長が新千歳空港の同じ店でラーメンを食べていて、危うく飛行機に乗り損ねるところだったというラインが入っており、迷いに迷って・・・。結局、別の店でホタテ・イクラ丼をいただくことに。これはこれでおいしかったのですが、当初の予定は達成できず残念!エビみそラーメンはまた次回にとっておくことにします。(;´д`)トホホ・・・。

 

 

今日の一句(北海道バージョン)

 

今回も やっぱり聞けた マジ、スゲー!

今回の セミナースタッフ 最強(凶?)です

ラーメンを 食べると保安(検査)場 入れない?

エビそばや ああエビそばや  エビそばや(どれだけ食べたいねん!)   TAKA