【ゴムで作る皮膚感覚】2017.9.18
合気練功塾では、合気の原理を皮膚操作による重心コントロールと定義しています。
今回は、その皮膚の操作のコツをお伝えします。
私が塾生によく言うのは、皮膚の操作といっても、外見上は手をほとんど動かさずに皮膚の遊びを取る程度の微妙な動きだということです。
その練習方法として、最近よくゴムを使います。
相手の指にゴムを引っ掛け、それをただ力任せに引っ張るのではなく、相手の足の踵から根こそぎ引っ張るようにそっと引いてもらいます。
すると相手の体の深層筋を引っ張っている感覚が生れ、上手くいけば相手の重心を前に引き出すことができ、その結果、体全体が浮いてきます。
まずは両手にゴムをつまんでやってみてから、次は片手はゴム、もう片方は手首を持たせ、最後に両手とも手首を持たせて、あたかもゴムを引っ張っているような感覚で皮膚を引っ張ってみてください。
皮膚の操作で重心をコントロールする感覚が徐々にわかってくると思います。
何れにしても微細な感覚ですから、最初はお互いに協力しながら試してみてくださいね。