2016年 の投稿一覧

ミニ講座15

前回は、一コマずつ相手がしゃがんでいくように、こちらが条件作りをする練習でしたね。
さて、そこから少しステップアップし、相手の力を相手に返す感覚を練習してみましょう。
では、始めます。
相手がしゃがんでいく途中で止めて、その場から相手に立ち上がるように抵抗してもらってください。
当然こちらが力任せに押さえ込もうとすると、力のぶつかり合いが起こってしまいます。
では、どうすれば良いか…
相手が立ち上がろうと抵抗してきたら、手のひらの皮膚を手前にずらし、相手の重心を少し前に移動させるのです。すると相手は重心が少し不安定になった分、立ち上がろうとする力が逆に下にしゃがんでいく力に転換されます。
つまり、起き上がろうとすればするほど、自滅してしゃがんでしまうのです。
今回は動画を挿入しておきましたので、イメージをつかんでみてくださいね。
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kishoan@yahoo.co.jp 松原
気の身体メソッド - 合気編04

ミニ講座14

では発想の転換の話です。
どうすれば良いか…
それには、相手を「動かす」のではなく、こちらの意図した方向に「動きたくなる」ような条件作りをするのです。
例えば前回の復習をすると、相手はしゃがんだ状態で、こちらと皮膚の状態と重心が釣り合っているので、中々立ち上がることができなかったですよね。
ということは、相手にしてみれば、しゃがんだ状態が居心地が良いから、その状態を保っているのだと考えるのです。
では、相手を立った状態からしゃがませるにはどうすれば良いか…
無理やり押さえ込むのではなく、皮膚を操作して、少しずつ重心を前に移動させ、途中で一旦止めて待っていると、相手はその皮膚の状態に合わせて、一番居心地がいいところに移動してくるのです。この場合は、しゃがむ方向です。
それをコマ送りのように繰り返していくと、あたかもこちらが押さえているかのように、相手はしゃがんでいきます。
決して押さえ込んではダメですよ。こちらが力を出せば、相手も無意識に力を出してバランスを取ろうとしてきます。
何度か試して、この発想の転換と皮膚と重心の釣り合い感覚をつかんでください。
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kishoan@yahoo.co.jp 松原

ミニ講座13

さて、ここで発想の転換です。
とても大切なポイントです。
例えば、相手をしゃがませたい時、多くの人は、こちら(自分)は相手を下に動かそうという意識が働きますよね。この感覚を180度転換する必要があります。
その説明は次回に回すとして、一つ試して欲しいことがあります。
まずは、相手をこうしたいという形(この場合はしゃがんだ状態)になってもらい、そこで相手とつながるのです。相手が起き上がろとしても、こちらと相手の体がつながっていると、相手は動けません。
つながっている時は、相手の重心を少し爪先の方に移動させておいてくださいね。
発想の転換をする前に、今回は、この感覚をしっかり味わっておいてください。
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kishoan@yahoo.co.jp 松原

ミニ講座12

一緒にしゃがむことはできましたか?
そんなに簡単にできないですよね。
ここからが、本番です。まず3つほどポイントを言いますので、一つひとつ確かめながら、再度チャレンジしてみてください。
その1 ミニ講座10でお伝えしたように、机とつながった感覚を切らないこと。机が相手の手のひらに変わっただけです。
その2 低くなるにつれて、相手の足の裏の重心をかすかに手前に引いてくること。
その3 あくまでも、相手と一緒にしゃがんで行くこと。よく見かける失敗例は自分の方が先に動いてしまうことです。途中で動きを止めて、相手の反応を待っている余裕が必要です。
諦めないで、トライしてみてください。
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kishoan@yahoo.co.jp 松原

ミニ講座11

ここからは、ますます言葉だけでは伝わりにくくなると思いますが、イメージを膨らませて、付いてきてくださいね。
相手の手のひらの皮膚を少し手前に引きます。すると足の裏の重心の位置が指先の方にかすかに移動してきます。そのとき、自分の重心も少し前の方に移動させてください。
その状態、つまり手に感じる圧をキープしながら、ゆっくりしゃがんでみてくだい。
相手も同じようにしゃがみ始めたら第一関門突破です。
相手がしゃがまないからといって決して力で押さえつけてはいけませんよ。あくまでも、一緒にしゃがんでいく感覚です。
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kishoan@yahoo.co.jp 松原