足裏感覚のこと

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合気の原理Ⅰに「足裏感覚」かある。自分の足裏と相手の足裏をつなげるということだが、これが基本。一人でなら自分の足の裏のどこに体重が乗っているかは、前足底、踵、足刀部ぐらいは感じられると思う。これを2人練習するときも感じながら練習する。相手と掌を重ねたり、手首を握られたりしても足の裏を感じていなくてはならない。触れられている腕に意識が行くので足のことなど忘れてしまいがちだがそれでは合気の技はかからない。

「合気のカラダ」のゴムの感覚づくりに慣れてくると、自分の前足底はいつもつなげられるようになる。自分の持っているセンサーの8割方を相手の足の重心を感じることに使えるようになる。相手の重心を、安定を欠くちょっと手前に追い込むのだが、追い込みすぎると一歩次がれて安定されてしまう。傘を手の平の上で立たせて倒さない大道芸のように ちょい手前に行くようにセンサーを駆使するのだ。相手の足の裏を動かせたらまずは一緒に歩く・一緒に座ることを練習する。そして相手のみ動いてもらえるようにしていく。手首を握られた状態から相手をつま先立たせたら「合気上げ」と言うのだろう。

…でも、相手を上げよう。相手を動かそうと思った瞬間に足の裏の意識は希薄になる。そこが難しい。また、相手に力で押されたりすると思わず力で反応してしまう。私の場合、屈筋が働きやすい方向からの入力に対しては、ほぼ無意識で腕力が入ってしまう。逆だ。無意識にただ足をつなげていていれば良いのだが…。身体が悪いのではない、脳の使い方が悪いのだろう。

 

追記 最近、歩くこと(運歩)を意識し始めた。一つは医者から言われて高血圧対策。もう一つは、居着かないように重心を意識して、足裏感覚を消さないように歩く練習。スタスタ歩いてはできないので、たぶん高血圧対策にはなっていない。

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