神谷の呟き なまくら刀は切れ味が鋭い 可能? or 不可能?

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合気の繋がりのためにはまず自分の受容感覚を磨く必要がある。合気練功の技を受けても何が行われたかを感じることができなければ、「何で?不思議?」で終わってしまう。まずは足の裏に、または皮膚、さらに背骨に意識を持っていって感じる脳を鍛えないと始められない。合気練功塾ではその操作感覚を理解してもらうために、あえて大きめの操作(圧)で操作を行って必要事項を確認し、そこから操作を細くしていく手順を踏む。
合気練功の操作は相手の意識に上らないレベルで相手の姿勢保持に影響をするが、雑な圧の高い操作では身体感覚に鋭い方にキャッチされて対応・変化をされることが多い。よって相手の閾値に達しないように「そオッと」行うのである(でも、姿勢保持の神経の閾値には達してところが激難)。操作を細くしていく必要性はそこにあると理解している。

過去の失敗談であるが、塾長のお宅へ個人レッスンに通っていたときに塾長の説明に対して何となく抗うような動きをしたことがあった。
「そんなことしてたら解らんよ。」塾長に言われた。そのときはその言葉の真意が良く理解ができず、単に「こうしてみたらどうなるのだろう?」程度の好奇心?半分無意識的な動きだったと思う。私に慣れが生じていたのだとも思う。
今では言葉の意味がよく分かる。操作感覚を伝えようとして、私が感じられるあえて大きめの操作に対して、私が変化したのであるから、学ぶ側の姿勢として失礼極まりないことであった。

切れ味鋭く研ぎ上げた刃物をあえてなまくら刀にして、また瞬時に切れ味を戻す。なんてことができるのだろうか。少なくとも最近の塾長は集中講座の説明の時にやっている。塾長の中のある幅でやられているのだろうと思うが、私にそんな器用なことをやれる自信はない。感覚を研ぎ上げる修行の途中であえて鈍らせる作業が面倒くさいと感じたら、塾長は指導をやめてしまうかもしれない。とても心配な事である。

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