神谷の呟き 二次元情報

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ある講話で「若者に不足しているのは感動の機会である」と。
講師曰く、ゆとり教育は家庭での時間を増やす事で感性への刺激を期待したが、核家族化の影響で何を施したらよいかわからず、結果、「ゆるみ(ン!?)」になってしまったと。

ネットの発達と普及でとても社会は進歩したと思う。でも、記憶を外部に依存する傾向から明らかに何か失っているものを感じる。
我が家の子供達を観る。1日のかなりの割合をネットに費やしている。動画やオンラインゲームに興じて時間を失っている。画素は細かく、色彩もビビットに、動きもより滑らかになっている。さらに視点が複数であったり、普通では見えない角度やスピードであったりと肉眼に比較して情報は増えている。芋蔓式に次の動画が紹介される。
…。ネットへの接続で情報を得ることは容易になったのは間違いないが所詮は平面の視覚情報。その他の刺激の種類はない。果たして本当の感動はあるのだろうか?

合気練功プロジェクトではオンライン講座を配信している。一般動画では公開していない「合気のカラダ」の作り方や、基本5系の技の紹介など丸特情報満載である。見取り稽古になるように塾長も外見上の変化を大きめに表してくれているし、私も頑張って編集しているが、伝わる情報量はいかばかりだろうか。
申し訳ないが、定点。音量・音声も不明瞭なこともある。編集ソフトの能力も編集者の能力も…。

武術の技術を求めて方々へ出かけていた頃を思えばネットの普及はありがたい。スタートを探すに、選択肢を増やすことができる。でも実際の所、合気は触覚と内部感覚の世界。理屈を捏ねてみても触れて合気を感じてもらうことが本当のスタートだと思う。

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