合気の原理 剛の裏の力について

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最近お目見えした練功で「これは!」と思うものがあった。私の中でそこへつながっていく呟き。

今回も過去を振り返ってみる。合気の原理Ⅳに「裏の力」がある。自分を振り返ってみると、ようやく接触点を忘れて相手の足裏を感じられて、推進力を理解できるようになったころである。裏の力の正体が今一つはっきりとせず、なんとなくモヤモヤしたまま(フーン)程度に捉えていたものを、知らず知らずのうちに筋力が生じさせられているのが裏の力と認識した。きっかけは「重心の均衡点をきちんと作ってから」が意識できるようになったことである。条件の欠如が裏の力の理解を妨げていた。そういった意味では原理のⅣとⅤはある程度、つながる感覚を得てから認識できるようになるものだと思う。

相手との重心の均衡点をきちんと作ってから、お尻の穴をキュッと、さらに足の親指の付け根に意識を集中してグッと踏みつけると緊張が伝わって、相手のアウターの筋に緊張が生じる。この剛の裏の力を使うと相手は自分の筋力で重心のある所に移動していく。
自分自身のカラダは足の拇指から内転筋、大腰筋をすぼめて、背骨を中心とした一刃の刃物になった気分。合気道でいう集中力とはこのような感じなのか?と勝手に想像。

いきなり食らうとなかなか衝撃的なのだが、現象説明の理屈としては重心の均衡点は相手のカラダの外にあるので不安定であり、そこで力めば姿勢保持にはならないのだから簡単な事。注意点は局部的な筋の緊張にならないようにすることと不安定を欠かさないこと。つまり合気のカラダで重心の均衡点の喪失がないようにすれば、相手は自ら発生した筋力が跳ね返ってきて床との間に挟まる感じである。(合気のカラダで均衡点の維持が超難問なのですけどね。)

ただし、困ったことに剛的なこの合気はカラダが繋がりにくくなっていく帰来がある。ガツンと来るので防御的に頑張る体の使い方が出てきてしまうのである。筋肉に部分的な力みが生じて何か全身がつながっていかないような感じである。かけている自分も力み始めていて違和感がある。いきなりガツンと来る、自分の合気は掛からない、メンタル的に凹んでくる。「あまり快の感覚ではないな~。」がこの頃の捉えであった。(つづく…)

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