合気の原理 再び足裏感覚へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

このブログを始めた頃に「足裏感覚について」を記している。その時の感覚について振り返ってみると相手の足裏のどのあたりに重心が来ているか、前足底、踵辺り、足刀寄り…という程度の意識であった。
今は相手に加えた圧が足裏へ到達している経路に意識がある。相手と触れて柔らかく皮膚を取りながらジンワリと圧をかけると足裏まで到達する。しかしながら、圧が腕・肩(あるいは腰)のところで受け止められて、足まで十分に到達していないことがある。到達が不十分なまま何かをすると望ましい反応は生じず、腕だけ、または腰が折れてお辞儀の態勢に終わることが多い。原因は下方向への加圧に対して引き(皮膚の取り加減)が多すぎるためと分析している。足まで到達したときは明らかに跳ね返ってくる力が大きく感じ、推進力として十分な感じである。

基本3系では横方向、4系では後ろ方向に加圧するがこれも足裏へ到達するように操作する。その到達のさせ方はある種「裏の力」の使い方なのではあるが、まずは自分が「足まで到達している」と感じられる圧で腕、腰、足の違いを判るようにすることが速やかな上達につながると思った。当然相手には自覚されてしまうがそこは目をつぶる。これは技ではなく足裏感覚の練功であると割り切る。

さて、今の課題はというと相手の姿勢が変化しても相手の足裏を意識し続けられるかである(ン?昨年11月ごろと変わらず??(T—T))。皮膚操作で重心を引き出す意識を持つと下方向への意識が消える。相手の膝がちょっと折れると安心して足への圧を忘れる。
未熟者め! (「相手の足腰が辛いであろうから途中で止めてあげているのです」は言い訳!)
ヒョイと乗っても、横方向に相手を変化させても、5系で回旋させるときも、常に相手の足裏から推進力をもらい続けられるように、同調と4元のゴム感覚の維持である。

合気の原理は今のところ5つしかない。同じ項目なのだが1週目と2週目では視点や質感が違う。より多くのヒトを合気のカラダに仕立てるには精度を上げて、感覚の拡張をし続けねばならない。言うならば、自転車の補助輪が取れて無意識に乗れるようにはなった。次は手放し運転か、ウイリーか、ジャックナイフか。「練功はどれだけ練りこんだかである。」とよく塾長は言う。

追記:基本1系で相手を上方向へ上げる際、相手の足は方向が180度逆であるのでイメージがしにくい。相手に私の足裏に乗ってもらう(触ってもらう)感覚で操作している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA