Tスタイル ~合気練功の日々~「見えない世界」

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 私事で恐縮ですが、年末から鼻づまりが酷く、1月に副鼻腔炎(ふくびくうえん)の日帰り手術をしました。
長年(十年以上!)悩まされてきた鼻づまりが解消され、口呼吸中心から鼻呼吸中心の生活へ。
大げさなようですが「世界が変わった!」と言えるくらい爽快な日々を送っています。
合気練功の世界でも、早く「世界が変わった!」と言えるように精進したいと思っています。(うーん、先は長そう・・・)

練功の大切なキーワードの一つが「外から中へ」です。
言い換えれば、外形から内形への転換です。
一系を例にしてみると、縦の圧を保持しながら後方斜め上のゴムを引き、さらに斜め下のゴムを引き・・・という一連の動きを身体でつくるのではなく、身体の中でつくるのです。
つまり、自分の身体の中でもう一人の自分が相手と練功しているようなイメージです。(こうした練功の仕方は、I副長も強調されています。いわゆる「小人」!)
そうすると、身体の中で練功している自分をもう一人の自分が俯瞰(ふかん)して見ているような感覚が現れます。(うーん、ちょっとオカルト的?)

ともすれば、人間は自分の目で見える部分を意識しすぎる傾向があります。
つかまれた手首を意識した瞬間、力が入り、相手の抵抗を誘発してしまいます。
この時に身体の見えない部分(身体の内部)に意識をもっていくことがとても大切です。

私が大好きな漫画「ナルト」では、ナルトの師匠の自来也(じらいや)という忍者が登場します。
彼と戦っている敵は、いつの間にか自来也の身体の中に取り込まれてしまいます。
そして、自来也のお腹の中でもう一人の自来也と戦うのです。これでは勝てるはずありません。

自分と相手ではなく、自分の中に取り込んだ相手と練功していると考えれば、無駄な力を使う必要もありませんね。
発想を変えてチャレンジしてみてください。
目指せ、自来也‼

今月の川柳
練功は 身体の中を 動かそう 
つかまれた 手首は捨てて 中を観る(見るではない!)
飲み込んだ 相手は何も できやせん(自来也)

TAKA

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