日々是合気「合気の罠」

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合気の習得が難しいのは、感覚の罠があるからと思います。

 

練功塾の合気の特徴は、ゴムのような感覚を使うことにありますが、このゴム感覚を掴むところに一つの罠というか落とし穴があります。

 

輪ゴムを引っ張った時に感じる感覚を全身に波及させるわけですがこれがなかなかの曲者です。

 

輪ゴムを引くと輪ゴムには戻ろうとする力が発生します。引いている手にその力は感じれるのですが、大概この手の感覚を全身に波及させると何故か力感いっぱいになります。

 

手を通して、ゴムの張力を感じながらも手や腕の筋肉は収縮しています。この収縮している感覚をゴム感と錯覚して全身に波及させてしまうと相手からは「硬いですよ」「力入ってますよ」と指摘を受けることになります。

 

本来は自分自身が輪ゴムになるべきところ、ゴムではなく【引っ張っている手】になってしまっているのです。

 

相手から「力入ってますよ」「筋収縮してますよ」と指摘されても自分としてはゴムの張力は感じているので、なかなか修正出来ないものです。

 

ゴムを引く手、腕には意思、意図があります。輪ゴム自体には意思も意図もありません。

 

意図を相手に感じさせては、合気は出来ないようです。意図のない輪ゴムに自分が成り切ることが必要に思われます。

 

云うのは簡単ですが、なかなかクリアするのは難しい部分です。

 

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