T-STYLE(研究生の雑記)

Tスタイル ~合気練功の日々~ 「触れ合気」

合気上げの対練(対人練習)をする際、手首を掴んできた相手の皮膚を取り、相手と自分の足裏を感じながらつながり・・・と段階を追って合気をかけていきます。

しかし、松原塾長は、身体の一部を触った(触られた)だけで、合気をかけてしまいます。そして、一度合気がかかると身体が離れても感覚が残っており、もう一度触った(触られた)瞬間に相手に合気がかかってしまいます。

私の合気道の師匠が目標とする達人のDVDを見ると、お弟子さんがその達人に触る直前に自ら崩れてしまいます。今までは理解できなかったのですが、お弟子さんがすでに合気がかかっていると考えれば、決して不思議ではありません。私も松原塾長の個人レッスンを受けていると、松原塾長が身体を動かしただけで、(身体が離れていても)崩れてしまう時があります。

うーん、合気は奥が深いですね。皆さん、達人目指して頑張りましょう!

年末に妻の実家で恒例の餅つきをしたのですが、つくほどに粘りが出る餅に、強くしなやかなゴムのような合気の感覚を感じてしまいました。餅の凄さ(?)に嫉妬し、己の無力さを感じてしまった私でした。

今年も変なおじさんへの道まっしぐらの年になりそうです。 TAKA

Tスタイル 〜合気練功の日々〜 「マルチタスクからシングルタスクに」

Tスタイル 〜合気練功の日々〜
「マルチタスクからシングルタスクに」

木曜日の夜に行われる練功研究会(別名:バットマンの会)では、合気上げ(揚げ)を繰り返し稽古しています。松原塾長は、合気上げの重要性を何度も強調されています。合気上げができることが、合気開眼のゴールではなくスタートであるとも考えておられるようです。

毎回、色々な観点からアドバイスをしていただくのですが、なかなか上手くいきません。悩みながらある本を読んでいると、こんな事が書かれていました。

「マルチタスクは非効率」
合気上げを例に取ると、稽古の際、接触面に圧を加える・足裏を捉える・推進力を発生させる・・・等、数多くの事を同時に意識してしまいます。そうすると、意識を散らしてしまい中途半端な動きになってしまいます。これがマルチタスクの状態です。ここからシングルタスクの状態にするためには、同じ動きを何度も繰り返し行い、無意識のうちにできるようにすること、つまり自動化することが必要だということです。

うーん・・・。つまり、ポイントを押さえながら数をこなすということでしょうか。ただ、対練(相手をつけての練習)を毎日行うことは難しいですね。後は、個人練功の工夫でしょうか。

個人練功の工夫と言えば、前回のブログで書いた、練功の為に私が手に入れたアイテムとは・・・?「バランスボード」です。あえて身体を不安定な状態にすることで、相手とひとつの重心をつくり出すことを疑似体験できるのでは・・・と考えたからです。すぐに効果があがるとは考えてはいませんが、とりあえず継続して取り組んでいこうと思っています。

皆さん、シングルタスクのバットマンを目指して共にがんばりましょう!!そのうち、空も飛べるようになるかも⁈

アマゾンでマント買わなきゃ!
TAKA

Tスタイル No.5 〜合気練功の日々〜 「バットマン」

Tスタイル No.5 〜合気練功の日々〜
「バットマン」

最近、改めて毎日の練功の大切さを感じています。個人レッスンや研究会で松原塾長や院生・研究生の方々から様々なアドバイスをいただき、対練に取り組んでいるのですが、自分自身まだまだ満足できるレベルには達していません。 やはり、個人の練功の量も質も不足していると反省しています。

特に感じるのは、練功の質の問題です。形にとらわれず、イメージを豊かにして、自分をぎりぎりまで追い込むような練功が必要なのでしょう。皆さんも色々と工夫して練功されているようですが、私もある本からヒントを得て、新しいアイテムをアマゾンで購入し、それを使って練功しています。そのアイテムとは・・・?

それは次回のお楽しみということで。(実はまだ使いこなせていないので。すみません。)

話は変わりますが、最近、バットマンにはまっています。「ダークナイト」3部作のDVDを観て印象に残ったのは、バットマンが高い塔の上に立って夜のゴッサムシティの街を見下ろしている場面です。あの不安定な場所に立ってバットマンは何をしているのでしょうか?

( ここからは完全に妄想の世界に入りますので、お許し下さい。)
そうです!バットマンは自分を不安定な状態に追い込んで、練功しているのです。
そう言えばブラックのユニフォームを着て、木曜日の夜に集まる塾長・院生・研究生の姿は、まさにバットマン!

皆さん、バットマンに負けないように毎日しっかり練功しましょうね。

Tスタイル 〜合気練功の日々〜 「合気の3S」

Tスタイル 〜合気練功の日々〜
「合気の3S」

合気練功塾に入って1年が過ぎましたが、相変わらず暗中模索の日々が続いています。今回は、合気を習得するために捨て去るべき3つの点、即ち3S(捨てるのS)を私なりにまとめてみました。

①筋力を捨てる
もちろん、身体を動かすための最低限の筋力は必要です。しかし、私達が筋トレや武術の鍛錬などで普段使っている筋力は、合気の身体をつくる上では障壁となってしまうのです。筋力に頼らず、全身がゴムで繋がったような身体をつくる為の練功が必要です。

②経験を捨てる
合気に魅せられた人々の多くは、様々な武術を経験しています。そこでの身体操作や感覚を身に付けた人々は、時に「この場合はこうしなければならない。」と思いがちです。合気揚げをする時にも、その経験から身に付けた「癖」が出てしまいます。以前のブログでも書かせていただいたように、大切なのは相手が「あがりたい!」と感じる状況をいかにつくるかということです。そこに焦点を当てなければなりません。

③疑念を捨てる
練功塾では、意念ということをとても重要視しています。思ったり感じたりすることで、大きく身体を動かさなくても自分と相手の双方の身体が変化してきます。しかし、この意念のトレーニングは地味で時間もかかります。「そんなことで身体が変化するのか?」という疑念(疑う気持ち)が生まれてきます。こうした気持ちを抱いたまま練功をしても、得られるものは少ないでしょう。疑問はもっても、疑念は捨てるべきです。

個人レッスンで気匠庵(松原塾長のお宅)にうかがう際、勾配がきつい上り坂があります。私はその坂を「合気の坂」と勝手に名付けています。まるで、合気を習得する困難を表したかのような急な坂です。しかし、(得るものがとても多い)個人レッスンを終え、その坂を下る爽快感は格別!(考えてみれば下り坂なので楽なのは当然ですが・・・。)

もちろん練功しながら(身体を揺らしながら)歩いているのですが、先日下校途中の小学生と目があってしまいました!
驚かせてごめんなさい!変なおじさんではありませんよ。いや、ある意味、変なおじさんかも?

Tスタイル 〜合気練功の日々〜 「つながらない身体」

Tスタイル 〜合気練功の日々〜
「つながらない身体」

暑い日が続きますが、皆さん練功に励んでいることと思います。今回は「つながらない身体」というテーマで、私が合気練功塾に入門して苦労した体験を綴ってみます。

入門して、対練(対人練習)をしていると、「腕に力が入っていますね。」「肩で切れていますね。」などとよく言われました。要するに、身体がつながっていないということです。

しかし!そう言われても、自分では力を抜き、身体をつなげているつもりなので、どうすれば良いのか分かりませんでした。今までの生活の中で身体をつなげる習慣も必要性もなかったので、身体をつなげることができなかったのです。

どうすれば良いのか?
私が出した答えは個人練功です。ひたすら背骨ゆらし、一元、二元、三元・・・と繰り返し身体を練るのです。私の場合、身体のつながりをはっきりと感じられるようになったのは、なんと半年後!

練功の大切さをさらに実感したのは、昨年の12月から始めた気匠庵(松原塾長のご自宅)での個人レッスンです。気匠庵に通い始めた頃は、塾長から「Tさんは気が通りにくい身体ですね。」と指摘(酷評?)されました。しかし、松原塾長から繰り返しご指導いただき、個人練功の必要性を痛感してから、ひたすら身体を練るようになりました。

皆さんは私のように迷うことなく、練功して身体をつなげてくださいね。ちなみに、私は、毎日の愛犬の散歩の際、リードを右手に巻き付け、30〜40分程ゆっくりと歩きながら練功しています。当然、帰りはエチケット袋(愛犬がした物が入った袋)を右手に持ちながらですけどね‼︎
TAKA