先回のブログでも書いたのですが、練功を進めていく上で切っても切り離せないのが「丹田」です。
しかし、人体の中に丹田といわれる部分は実際に存在せず、感覚としてとらえるしかありません。練功塾でも、「丹田が・・・」とか「丹田を・・・」と表現して伝えることがあるのですが、ここに誤解を生む一因があるのかもしれません。
そもそも身体の中にないものを「感じてください。」とか「動かしてください。」と言われても、丹田の感覚がなければそれは至難の業です。丹田を意識しようとすればするほど身体は固まり、動かそうとすれば身体が動いてしまいます。
つまり、自分の身体の中で「丹田の感覚」をある程度感じることができるようにしなければ、いつまでたってもないものを意識することも動かすこともできないのかもしれません。
練功塾で言えば「背骨揺らし」、中国武術で言えば「立禅」や「揺」、「這」、空手や合気道で言えば「型稽古」、相撲で言えば「四股」や「テッポウ」が、丹田感覚をつくっていくものではないのでしょうか。
ある武術家は「丹田とはドーナツの穴のような物で、身体という外側のドーナツ本体からアプローチすることも重要だ。」というような事を述べています。
つまり、丹田というドーナツの穴を意識するために、「背骨揺らし」や「型稽古」などで身体を動かし、ドーナツ本体の輪郭を鮮明にしていくことが求められるのではないでしょうか。
皆さん、頑張って「丹田感覚」を育てていきましょう!
お知らせ
長い間、私のブログ「Tスタイル」をご愛読いただき、ありがとうございました。私KENTAは副鼻腔炎の治療と体調回復の為、ブログを休載します。もちろん練功は続けていきます。
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今月の名言
中村天風
「力を入れることに重点を置かずに、力を働かすことに重点を置く」
沢庵禅師
「心こそ 心迷わす心なれ 心に心 心許すな」
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