人生の正午
ユングの考え方に「人生の正午」というものがあります。
私たちは40~50代で「人生の正午」を迎えます。「人生の正午」の前と後で人生は前半と後半に分けられます。
ユングは人生前半の課題を次のように述べています。「英雄的な精神の冒険において、親から独立して社会人として地歩を固めること。」つまり、人生の前半は人間的成長と社会的成功が目標となります。
一方、ユングは人生後半の課題をこのように語っています。「他者との戦いではなく、自らの無意識との戦いにおいて、自我を成熟させ自己実現していくこと。そして、結果的に、死は恐れるものではなく、永遠(再生)への入り口であることを理解し、死を自然なものとして受け入れるべく成熟していくこと。」
ユングによれば、人生の前半は幸せになるために、人生の後半は希望を持って死ぬために、生きるのだと言えます。
松原先生が気匠庵で指導されている気の身体メッソドはユングの提唱した人生後半の課題に取り組む、つまり、自分の内面を見つめて、自己存在の意味を味わい、生死(しょうじ)を超えた境地(心境)に達するための非常に強力なツール(道具・手段)になると確信しています。
ですから、一人でも多くの人に、特に人生の後半にある人に、意識と感覚を効果的に錬磨する気の身体メソッドをお勧めしたいと思います。