意識の持ち方について
先日、元高校生バックパッカーの吉野裕斗氏(君?)の講演を聴く機会があった。吉野君は名大付属高等学校在学中に一念発起して世界を見に行った若者である。彼のTwitterにある自己紹介は以下
吉野裕斗:ビラスタートCEO (@yutoworld2015). 元高校生 世界一周バックパッカー◇ 名大附属→慶應SFC◇株式会社ビラスタート代表取締役◇ 高校休学して世界一周しました!(2015年5月24日〜2016年2月12日)◇講演登壇 100回突破◇旅革命研修◇TEDx登壇◇家庭科の教科書掲載◇ソフトバンクアカデミア 8期◇. ホームレスなう.
若くて行動力のある人物で、その意識は外へ外へ向いてやる気に充ちていた。講演会に集まった聴衆の多くは大学生であったのだが、彼は冒頭に
「君たちね。旅に出ても、留学しても、何カ国回っても‥何も変わらないよ!」
「経験したことで自分を変える意識を持たないと何にも変わらない。」
と始めたところが印象的であった。
オンライン講座を受講されている方の多くは実際にその感覚を体験することなく映像からエッセンスを抽出されている。その熱意が現れたご自身の「合気練功の学習計画」を塾長のもとに送信された方もおられた。(合気の原理の手順と題して、つながる→皮膚操作→馴染む→ 待つ! とありました。感心しました。)
集中講座に来られる方々や東京、大阪から来られる方々の行動力も本当に凄いものがある。長年「合気難民」を彷徨って、やっと、たまたまHPや動画を見て何かあると敏感に感じ取って、何かを拾いに来られている。改めてその熱意・集中力・意識の高さに頭が下がる。
ヒトの意識は難儀なもので、感動は回数が増えるにつれて同じ感動に対する閾値は上がっていく。その貴重さが感じられなくなって行くのである。「名古屋で毎回練習できて良いですね。」と言われることもあるが意識の面では善し悪しかもしれない。練功塾や研究会に毎週参加しても意識が薄ければ自分の変化が乏しい(合気の原理の進化にタイムリーに触れていられるのはメリットだが、消化不良と隣り合わせだ)。きちんと毎回の「問」を持って参加しなくては!と初心に返るとともに、私の文章が 読まれる方々の気圧に負けてしまうようではいかんなと思ったしだい。 12112017
追記:最近、「熱気を持った方々のために地方で復習を主とした練習会を行ってはどうだろう。」と松原塾長と話をしている。合気練功の技術は理論を知っただけでは用を成さず、合気の感覚を磨いて蓄積していくことで成立していく。互いの意識と感覚を鈍らせないためにもそんな機会を作れないだろうか。