合気練功の原理1「足裏感覚」がある。
前回に引き続き私が確認できる足裏要素を認めていきたい。
② 「相手の足裏へ繋げる」
自分自身のカラダが足まで繋がったら、次は相手のカラダのこと。
武術経験のある方が相手のカラダを意識することは比較的ハードルが低いと思われる。
相手の接触を捉えて僅かに重心をずらせば相手は倒れたくない反応で踏ん張る。または肩に手を当てて下方向に圧を掛ければ当然姿勢保持をしようとして足で耐える。単純に足に繋がるはこれでもOK。しかし、接触時に相手が足底のどの辺で立っているのかを受容するのはそれなりの練功が必要であったように記憶する。
合気練功では接触時に僅かにずらすことを行う。この「僅かに」のところがミソで、相手が気付くようなずらし方では相手の脳のコントロール下にすぐに取り戻されてしまう。足が次がれて立ち直られるか、危ないなと感づかれたら力を抜いて体幹部に伝わらないようにする。反射スピードの勝負になっては凡人には勝ち目はない。
相手の意識に上らないように「僅かに」ずらすことと、「僅かに」を自分の操作として実感できるようにすることが、より多くの人と繋がれる練功の方向性と思う。
追記
最近、相手の意識に上らないという点で、「相手の心地よさ」というのも重要な要素であることを再確認することがあった。もう少し纏まったら報告しようと思う。