今回、極端な話なのでスルーしていただくか読んでもすぐに忘れて下さい。
合気を相手に掛けるには!先ず己に合気が入った状態になっていなければなりません。あたかも、相手に合気を掛けられたの如く。
このことは塾生の皆さんは、何度も塾長より聞いて知っておられると思います。
塾長は日々、合気を指導され合気モードになりっぱなしで素のモードには戻ることがないようです。
私たちも、そのような環境であれば合気の体得も早いであろうと思いますがそうはいきませんね。
そこで常々、塾長の言われる発想の転換です!
合気を「掛ける」のではなく「掛けられる」。「能動的」にするのではなく「受動的」であろうとすれば良いのです。
それを日々の生活の中で、意識の訓練として積極的かつ絶対的に行なっていくのです。
こちらから、何かをするのではなく相手にさせる。
それをこちらは、いったん受けきるわけですから「我を無くす」禅の修行のようなものをイメージしてください。
ご飯を食べる時、自分が食べているというのではなく、ご飯に食べさせられている。
お肉や魚が、自ら私の口に体に入ってきてくれている。
自分が食事をしているのではなく、料理に食べささせられている。
自分が、テレビを見ているのではなくみせられている。
自分が本を読んでいるのではなく、本に読まされている。
クルマに運転させられている。
呼吸もそうだし、カバンを持つのもカバンに持たされている。
等など。
このように全てを徹底的に捉え直してみる。全てを受け入れるという意識の作りかたをしていくと、合気もつかめるような気がします。
こんなことを書くと「では、あなたは全てを受け入れるんだから、素直な僕に殴られてくれますか?」と言う人が出てくるかも知れませんね。
そんな時は、当然相手にパンチを避けさせられて、こちらのパンチを相手にあてさせられた…と言うことになるのでご注意下さい。
あー、危険な話なので今回の話しは全て忘れて練功に励んでください。よろしく。
byたけぞう