虹をつかんだ男のココだけの話「正解を知る」

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本物の合気習得のためには3点バランスの理解と獲得が必要不可欠である。

それによって得られるものは何か?というと、合気が掛かるバランス時に発生している内部感覚である。これは、塾長の感覚を抽出したものであり、それをわかりやすく言語化し、誰とでも共有出来るようにしたものである。つまり、合気の本質である。

 

この内部感覚が入っていれば、相手と触れた瞬間に、その相手は、自立出来なくなる。理由としては、元々2人で成立しているバランス状態なので、1人でいる方が“不自然”であり、繋がる相手がいて“自然”な状態になる。だから、自動的に相手を巻き込んでバランスを取ってしまうのである。

触れられたら一瞬で相手は、(自分では自立していると思っているのだが)強制的に“超バランス”状態に入れられてしまうのである。この時に、必然的に相手との同調が成立しているので、相手は、“金縛り”状態になってしまう。

また、合気を練功するにあたり、元(段階)が上がって、動力が変わっていっても、根底の3点バランスは不変である。

しかし、元が上がるにつれて繊細な感覚が必要になる。3点バランスの形を作るために大きく動いていては、その勢いで“超バランス”状態が崩れてしまう。体は動かさずに、普通に突っ立っているような状態から、瞬間的に意念だけで、相手が驚くような変化を起こすのが上級の証となる。今まで現実を支配していた“触れている”という「物理空間」を“超バランス”の「情報空間」が凌駕した事で“超常現象”を起こるのである。

 

そして、3点バランスを習得するための方法は、まずは、体勢を作るより他に無い。そこから、内部で起こる現象を覚えるしかないのである。

しかし、ここで1番重要なのは、今、記述したように易々と手に入るものではないという事だ。元々1人で作れる体勢でもないし、神経を研ぎ澄ませて初めて掴める様な、微かな一点の感覚なのだ。だから、正解を知っている人は限られているのだが、その人に正解を教えてもらうしかないのだ。

そして、本物を感じて捕まえて、その感覚を繰り返して擦り込むより他に道はない。

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