【表の力と裏の力】2017.8.6
相手が手首や腕を掴んできたのに対して、力で対抗して相手を動かそうとすると、どうしてもぶつかってしまいます。
では、どうすれば力のぶつかりをなくすことができるか…
相手が握ってきている手の内の皮膚を操作するのです。つまり、握られている部分の皮膚の遊びをとっていくのです。
例えば、縦・横・捻るの三方向に皮膚の遊びを取って、その圧を少しずつ強めていくと、相手は無意識にバランスをとろうとして、その圧力に抵抗してします。
すると気づかないうちに手から足へと緊張が連鎖していき、それが徐々に体全体が繋がって、最後には重心がコントロールされてしまうのです。
相手が握っている力を表の力だとすると、こちらからしかけて作られる相手の手の内から足につたわる緊張感が裏の力になります。
この裏の力の存在を感じられるようになると、相手の表の力とぶつからなくなり、皮膚操作による重心のコントロール(合気の原理)への理解が一段と深まっていきます。
今週水曜日の合気練功プロジェクト動画で確認してみてください。