2024年 の投稿一覧

虹をつかんだ男のココだけの話「飛べる 2」

合気に飛べる感覚が必要であるのは、そこに発生する弾力が相手を動かす動力源となるからである。
弾力を自分側に使えば、自分が動くし、相手側に使えば、相手が動く事になる。
また、自分に飛べる感覚が発生している場合、相手も同じ感覚が発生している。
自分の足裏から相手の足裏まで通したゴムを引き合うことで発生するので、お互いがそのゴムに頼りながら一つの物体として立っている状態になっている。
そして、合気の現象化が起こっている場面は、手や腕などの接触点に影響を与えて事を起こしているように勘違いしがちであるが、実際は、相手の足までゴムを張り、自分の体の中でゴムを伸ばしたり、縮めたりしながら、相手を足元から揺さぶり、バランスを崩させて、自分の手にすがらせている状態なのである。
そして、飛べる感覚が発生しているということは、相手と足までゴムで繋がっていて、そのゴムでお互いの重心を上げながら体を浮かせているので、内部に弾力が発生していて、尚且つ、居着いていない状態といえる。

しかし、この飛べる感覚は作るのは簡単なのだが、維持するのがとても難しいのである。
知っている人に教えて貰えば、誰でもすぐ出来るようになるのだが、すぐに忘れてしまったり、飛べると感じる体勢を作ったものの無意識に飛べない体勢に戻ったりしてしまい持続するのがとても難しいのだ。
これには、切実な理由がある。
というのは、二足歩行をする人間としての本能が体勢の不安定さを許さないのである。
通常、人が立っているときに重心は、両足の足裏とその間の部分にある。
そこから外れると転倒してしまうので、絶えずその面に納めて行動するように習慣付いている。
重心を面から外さない事が訓練され過ぎて無意識化してしまっている為、飛べる体勢を作ったとしても、気がつけば、重心が戻ってしまっていたり、そもそも、飛べるほどに重心を外せていなかったりしてしまうのだ。
だから、その習慣から脱却するには、飛べる感覚が無意識化するほど刷り込む必要がある。

はやく仙人になりた~い!「シャワーを浴びながら3点バランス」

シャワーの流水で3点バランスの理想的な姿勢を作る。
多分、夏だと感じにくいので、冬の寒い時期に体験してみてください。
個人的な感想なので意味が無いかもしれません。
身体が冷えてシャワーを浴びていると、身体にお湯が流れない箇所があり、身体を動かしたり、シャワーヘッドを持ってお湯が当たってない箇所に、お湯を当てたりした経験ありませんか?
自分は、シャワーヘッドを持つのが面倒で、何とか全身に効率よくシャワーのお湯を流したい。(温まりたい)と思い身体をクネクネさせておりました。
特に背中にお湯を当てていると気持ちいいですよね。
でも、反り腰の状態で立っていると、尾てい骨までは流れるのですが、なかなかふくらはぎまでお湯は流れてくれません。
「あれっ?これって3点バランスと関係しているのでは?」と思い試行錯誤しておりました。
後頭部にシャワーを当たるようにして3点バランスをしてみると、ふくらはぎまでお湯が流れてくれました。
いろんな体勢で試してみましたが3点バランスが一番、ふくらはぎまで流れます。
反り腰にならず、出っ尻にならず、足裏も感じられる姿勢。
以前習っていた武道で、「流水受け」を思いだいました。
「水が自然に流れるように無理なく素早く動けるように」と書かれております。
1. 安定して「ふくらはぎ」まで流水したら、ゴムを引く感覚を試してみてください。
「ふくらはぎ」まで流水している状態でゴムを引いてください。
2. 身体を動かしてしまうと、流れが変わります。
3. 流水が安定した状態で素振りをしてください。
ふと感じた事ですが「滝行」で3点バランスをしながら印を結んだら、力みのない強い姿勢に通ずるかもしれませんね。自分はやったことないですけど・・・。
温泉の打ち湯だったら、やってみたいと思います。
どんな姿勢からでも素早く自然に動ける、内部のバランス感覚が重要なのかもしれません。
その基本の形が3点バランスかも?
オンライン会員で3点バランスのやり方を覚えて、シャワーを浴びながら練功すると3点バランスがマスターできるかもしれません。
気が向いたら、お試しください。

虹をつかんだ男のココだけの話「飛べる」

前回、ゴム感覚を発生させる方法や、感覚を養うコツを書かせてもらった。今回もまた、ゴム感覚について、気付いた事を述べたいと思う。
ゴム感覚を認識出来るようになると、それを使っての合気揚げが可能になる。これが出来る様になった時、あなたは、筋力の呪縛から開放されるだろう。
合気は、筋力で、タイミングを見計らって、テクニックを駆使して掛ける。のではなく、自分の弾力で相手が出してきた力を一旦呑み込み、その力を弾力に変えて相手にそのまま返しているだけなのだ。
ゴム感覚を合気に使えるようになった時、今まで行なっていた“小手先による間に合わせ”とは全然異なる、“根本からの劇的に変化”に気づくはずだ。

しかし、このゴム感覚は、実物のゴムではないため、伸びるも縮むも自分でイメージしながら、その時の実感も自分で感じる必要があるのは、前回述べたのだが、まだ他にも上手に扱うには、コツがいる。
例えば、相手の足から自分の足まで繋がっているゴムを使って合気揚げしようとする時、慣れていない人はゴムを引こうとする時、必ず、相手と自分の接触点である手を引いてしまう。これが起こる原因としては、相手と繋がっているという事を信じられていないため、自分側のゴムしか自由にならないと思っているからだ。そして、中のゴムを引くつもりで、勢い余って外側の筋肉まで使ってしまうので、自分では手を引いているつもりはないのだが、結果的に相手を筋力で引っ張る事になり、相手がそのまま付いてきたり、手を離されたりして不発に終わる。

そうならないために、合気練功塾では、相手と繋がる時は、“飛べる”感覚を養う練功をしている。具体的に言えば、相手と一本に繋がったゴムを、自分から引くのではなく、相手に引っぱってもらい自分が相手の方に飛んで行くのを我慢している状態を作るのである。この状態は、お互いに一本のゴムを引き合っている状態でもあるので、その状態を自分が解放した場合、相手はそのゴムの緩みの乗せられてしまう、そして行き先を“上”に設定しておけば、勝手に揚がってしまう事になる。
自分の力は全く使う必要がないのだ。

はやく仙人になりた~い!「自然に動く身体」

実は、塾長は松原操手院の院長もしております。
↓↓↓
https://matsubara.soshuin.com/

症状によって異なりますが、術式によっては、身体が自然に動いてしまう施術もあります。

自分も受けた事があります。
塾長が触ってるだけで、身体が自然と?と言うよりは動きたくなってしまう施術があります。

もちろん施術なので自身はリラックスして寝ております。

身体の部位が痛いのに、ガチガチに固めて「さぁ来い」ではありません。あくまでも施術ですから。

じっとしていると、操り人形の様に動いてしまうんです。

この施術が終わったら、全身が脱力しており、なんか「スッ〜とした」感じになり、とてもリラックス出来て、動きたく無くなると言うか、「この状態のままいたい。」「このまま寝たい」と感じます。

とても不思議です。

一度個人レッスンだけではなく、施術も受けてみる事をお勧め致します。

自分は家に帰って、室温17℃の部屋でも寒いと感じない。

仕事から帰って来ると寒いと感じるのに、施術後、身体の中がポカポカしてるのには驚きました。

因みに、施術後、帰宅までの時間は15分と近いので遠距離の方は分かりません。

あくまでも、施術なので症状によって塾長が判断されます。
違う施術になる事をご了承下さい。

施術も個人レッスンも予定がパンパンなので松原操手院へご連絡してください。

虹をつかんだ男のココだけの話「意念」

合気には、弾力が必須で、そのために、まずはゴム感覚を作り、操れるようになる事が必要である。

ゴム感覚は、誰にでもあるモノなのだが、普通に生活する分には特に必要のないモノなので、普段の生活で会う人達は、まず持ち合わせていない。だから、我々の思考回路でゴム感覚に行き着く事もなければ、縁あった人に偶然おしえてもらえる事もない。普通は知らなくて当然のモノなのだ。

 

しかし、合気に於いては、無いと始まらないモノである事は確かで、だから練習して手に入れるのである。やり方としては、手の平同士をくっ付けたり、離したりする事を繰り返して、手の平の間にゴムが発生するのを感じる事から始める。

このゴム感覚は、先述した通り、誰にでもあるモノで、誰にでも発生するのだが、初めての発生を感じるのにすごく個人差がある。短い人は数分で感じるのだが、長い人は数日、数週間かかったりする。

この差はいったいどこから来るのだろうか?答えはその人が持つイメージの差であろう。「手の平の間にゴムがある。」と本気で思えるかどうかの差である。ただ単純にくっ付けたり、離したりを繰り返したところで、そこにゴム感覚が発生する事はない。そして、この時にその動作を行うより大事な事がある。それは、「手と手の間にゴムがある。」と強く信じ込む事である。

元々何もない空間にゴムを発生させるには、単にイメージ上でゴム思い描くだけでは、不十分なのだ。

なぜなら、現実世界で輪ゴムを拾った場合、そのゴムを引っ張れば伸びるし、その状態を解放すれば勝手に縮む。ところが、イメージ上で引っ張ったゴムは、勝手には縮まないのである。実物のゴムは伸ばせば縮むという性質を元々持っているが、イメージ上のゴムは伸ばせば縮むというイメージは自分が付けなければ持たせる事が出来ない。逆に言えば、引いて縮むからイメージしているモノがゴムであると脳が認識するのであって、引くしか出来なければ、脳は弾力のない紐としてしか認識出来ないのだ。だから、ゴム感覚を発生させる場合には、ゴムのイメージにゴムの働きを付帯させなければならない。これがイメージ力を向上させる“肝”なのである。

 

この実感を伴うイメージの事を“意念”という。合気の現象化、上達において、この“意念”の獲得、強化が重要である。