2024年 の投稿一覧

虹をつかんだ男のココだけの話「変化」

ここで、合気を教わり始めて数年が経つ。
“弾力”をカギに練功を積んできたのだが、最近自分の体が変わってきたように思う。
前は、相手と接触する事で初めて一本のゴムが発生する感覚があったのだが、近頃は、日常生活を送っている時でさえも、ふと気が付けば、体全体に“弾力”がみなぎった感覚を感じる事が出来る。
長年練功してきた“ゴム感覚”が体に馴染んで、時や場所を選ばずに容易に再現出来るようになったのだ。
これは、私の合気がレベルアップしたことの証であろう。
前まではゴムだったので、“弾力”を出すためには、一旦引く作業が必要で、引くまでは“弾力”が発生していないため合気が起こる事はない。
しかし、意念だけで“弾力”が充満している状態を作れる様になると、相手から触れられた瞬間に合気が発動するようになる。
つまり、すでに引いているゴムを持たせる事が可能なのだ。
また、存在しているだけで体の中が“弾力”でいっぱいで、他の力が入り込むスキマがないため、相手の出した力は、そっくりそのまま相手に返還される。
相手が私に対して影響を与える為に出した力は、私には何一つ影響を及ぼす事なく、私の中にある“弾力”に跳ね返される形で相手自身への攻撃に使われるのだ。
これらの結果は、“弾力”があれば当然起こる事で、起こらない方が不思議な極めて当たり前の理屈である。
しかし、「まさか」の結果が起きたと混乱する人が続出するのは、人の体の中が“弾力”で埋め尽くされているという仕組みを普通の人は知らないからである。

松原塾長が常日頃からおっしゃっておられる通り、合気の上達は、合気のカラダ作り無くしては有り得ないのだ。
小細工などいらない。
この根幹を大切にこれからもより良く変化していきたい。

はやく仙人になりた~い!「上半身の回外」

あくまでも、個人的な見解なので、興味のない方はスルーして下さい。

前回は膝の「回外」をする事で下半身の遊びが無くなる。を説明しました。(やり過ぎると膝の関節を痛めるので気をつけて下さい)

今回は、下半身があれば上半身もあるという事です。

上半身の「回外」に関しては、詳しい話は書けないので…。

ヒントは下半身で「膝の回外」という事は、上半身ではどこを回外するの?となります。

あと、上半身と下半身を繋げる必要もあります。

それを、全て繋げる事が出来るのが「3点バランス」となります。

上記は「力感」なので合気とは言えないのですが、この身体の使い方を知らないと、次には進めないと感じております。

もう一つヒントとして、塾長は普段の身体の使い方と「違う使い方をしている」とも仰ってます。

コレを切れそうなゴムまで細く薄くしてゆく事で、合気に近づけるのではないでしょうか。

 

虹をつかんだ男のココだけの話「講習会in東京」

3/31(日)に第一回全国講習会 in 東京が開催された。
私も久しぶりに新幹線に乗り上京した。
ここでは、北海道から大阪まで30名ほどの塾生が集まり合気のタネの獲得を目標に一致団結して練功が行われた。
練功は2班に分けて行われ、A班は、いつも塾に参加していて、合気のタネの感覚をすでに知っている人で、その感覚を“いつでも、どこでも、誰とでも”出せるよう、再現性を上げるべく、相手を変えつつ繰り返した。
また、B班は、個人レッスンの人や、塾に入って日が浅いため合気のタネの感覚に乏しい人や、感覚自体知らない方々で、その人達にも、1日で感覚を確実に掴んで、使いこなせるレベルに上がってもらうための練功環境を用意した。
それは、塾長から出される課題を迷う事なく遂行出来るよう、感覚の取れる研究生が一人ずつ付き、分からない事を丁寧に説明するのはもちろんだが、必要な感覚を何度も体感する事で自分の物にしてもらい、徐々にレベルを上げながら、A班同様に、初級、中級、上級と全ての課題をこなすという事であった。
そして、これらは、終始、副長と院生がフォローするという万全の体制で執り行われ、たった3時間の講習会ではあったが、皆にとって密度の濃い練功になったと思う。
実際に、来た時には不安な顔をしていた人も多かったのだが、帰る時には皆さん喜色満面で、満足度が高かったように思えた。
まさに、「楽しい達人集団を目指す」を地で行く講習会であったと思う。

講習会の後は、居酒屋で懇親会も催され、私は二次会も参加して、先輩方と親交を深めて帰って来た。

はやく仙人になりた~い!「五元六元を一緒に連動する方法」

前回、シャワーで3点バランスの姿勢を保つ方法をご説明させて頂きました。
今回は、足裏について、お話をさせて頂きます。

あくまでも、個人の感覚なので、興味のない方はスルーしてください。

繊細なゴム感覚の作り方をするには、上半身の繋がりも重要ですが、まずは「足の遊び」を無くさないと身体全身の遊びは無くなりません。
足裏の反発で合気は掛かるので、足の遊びがあれば全身が繋がってない。
もしくは、繋がらない。となります。

≪練習方法≫(空手の立ち方に似ていませんか)
1.母指球(回内)ではなく、小指球側(回外)で立つ。母指球をむやみに使わない。
2.膝を中心から少しだけ外に向ける。
3.踵重心を心がける。
4.腰のあたりが締まります。

よく小指側に重心を乗せると言われますが、小指側を意識してしまうと、踵重心が崩れてしまうので、まずは「足の指をすべて上方向に」上げた状態で回外の練習すると、重心の感覚が掴みやすいと思います。

それでも、わからないという方は、上記の方法で「うんこ座り」から立ってみてください。
足指を地面に着かないようにして、膝を外側に回しながら(回外しながら)立つと、自然に小指球側が踏ん張れて簡単に立てると思います。

ただし、立った時の状態を保たなければなりません。

3点バランス時に、よくあるのが「立って安心して抜いてしまう事」この状態を続けるのがなかなか難しい。(院生の方は100%の力感だったら20%くらいに調節していると思います)

この立った姿勢で初めて五元や六元のゴムが弾けると言う事になります。
①五元⇒うんこ座りから立ち上がる感覚。(膝を回外した状態)
②六元⇒回外した状態のまま少しだけ踵重心にする。
③自然と腕が上がり、猫背になる(連動)

この全身を使った動作で3点バランスをしてみると「飛べますか?」が作りやすくなります。

3点バランスはその他にやらなければいけない事がたくさん有りますが、まずは足裏の反発が重要だと感じました。
この状態でシャワーを浴びるとお湯が足の内側に流れてきます。

地味な練習ですが、十元を習得する為には、一元~九元すべてがベースとなっていると塾長は仰ってます。

虹をつかんだ男のココだけの話「飛べる 2」

合気に飛べる感覚が必要であるのは、そこに発生する弾力が相手を動かす動力源となるからである。
弾力を自分側に使えば、自分が動くし、相手側に使えば、相手が動く事になる。
また、自分に飛べる感覚が発生している場合、相手も同じ感覚が発生している。
自分の足裏から相手の足裏まで通したゴムを引き合うことで発生するので、お互いがそのゴムに頼りながら一つの物体として立っている状態になっている。
そして、合気の現象化が起こっている場面は、手や腕などの接触点に影響を与えて事を起こしているように勘違いしがちであるが、実際は、相手の足までゴムを張り、自分の体の中でゴムを伸ばしたり、縮めたりしながら、相手を足元から揺さぶり、バランスを崩させて、自分の手にすがらせている状態なのである。
そして、飛べる感覚が発生しているということは、相手と足までゴムで繋がっていて、そのゴムでお互いの重心を上げながら体を浮かせているので、内部に弾力が発生していて、尚且つ、居着いていない状態といえる。

しかし、この飛べる感覚は作るのは簡単なのだが、維持するのがとても難しいのである。
知っている人に教えて貰えば、誰でもすぐ出来るようになるのだが、すぐに忘れてしまったり、飛べると感じる体勢を作ったものの無意識に飛べない体勢に戻ったりしてしまい持続するのがとても難しいのだ。
これには、切実な理由がある。
というのは、二足歩行をする人間としての本能が体勢の不安定さを許さないのである。
通常、人が立っているときに重心は、両足の足裏とその間の部分にある。
そこから外れると転倒してしまうので、絶えずその面に納めて行動するように習慣付いている。
重心を面から外さない事が訓練され過ぎて無意識化してしまっている為、飛べる体勢を作ったとしても、気がつけば、重心が戻ってしまっていたり、そもそも、飛べるほどに重心を外せていなかったりしてしまうのだ。
だから、その習慣から脱却するには、飛べる感覚が無意識化するほど刷り込む必要がある。