本日の練功ポイント(2017.4.2)
【 崩れの内部感覚をみるには・・・負けて勝つ 】
通常の練功は、相手の手首を握りに行った方(攻者)が技を掛けられ崩されます。
そこを、あえて崩される方(負ける側)に重点を置いて練功するのです。
発想を転換して、やられ役が練功の主導権を握るとどうなるか・・・
ズバリ!倒そうとしている相手のカラダの中が手にとるようにわかるようになってきます。
相手の手首を握りにいった方(やられ役)が最初から相手をつなげてしまっていると
崩されるときの内部感覚が明確に理解できるようになります。
すると、崩されながら技を掛けようとしている相手の内部感覚が手に取るように見えてくるので
いつでも立場を逆転させ、崩されながら相手を倒すことができるようになります。
つまり「負けて勝つ」という発想です!
その繊細な感覚を磨いていくと、最初から瞬間的に相手を崩せるようになってきます。
詳細は、今週の「合気練功プロジェクト動画」にアップされるので参考にしてください。
2017年 の投稿一覧
ミニ講座33
本日の練功ポイント(2017.3.26)
【 肘へのアプローチで合気上げのコツをつかむ 】
今回は合気練功基本形2の合気上げです。
いつもとは少し違う角度で練功してみましょう。
相手に手首を握られ、いわゆる合気上げをするときのコツです。
まずは我の片手を相手に握ってもらい、もう一方の空いている手で
相手の肘の辺りを下から支えてみましょう。
その肘を下から圧を加えながら、手前に引いてみてください。
すると、相手の重心がほんの少し前に移動するだけで
相手の踵が浮き始めます。
その状態をキープしながら相手の肘を支えている我の手を
そっと離してみてください。
その時に相手が浮いた状態のままになっていれば成功です。
その感覚をしっかり覚えていてください。
今週水・木曜日のどちらかで動画がアップされますので、
是非参考にしてみてください。
これからも週に1度、動画を更新していく予定です。
宜しければ「合気練功プロジェクト動画」をご登録ください。
個人レッスンの感想(男性A、50代)
松原先生から気の身体メソッドの個別レッスンを受け始めて1年3か月が経つので、2回目の感想を書きます。
唯物論ではなく霊性哲学によれば、意識とは本来的に非物質的エネルギー場の一種であり、肉体とは別次元の実在です。ところが、私たちの意識は普段、自我の感覚、思考、感情、欲望、イメージと同一化しているので、意識はまるで肉体の内部に閉じられているかのように感じられます。
しかし、気の身体メソッドにより気を感じることができるようになればなるほど、意識はますます肉体から解放されていきます。
動作的メソッドによって気の感覚を強めた状態のまま、瞑想的メソッドによって意識を深めていくと、やがて肉体の感覚は消えていき、意識は空間的に拡がっていきます。
この時、心から一切の苦悩はなくなり、何とも言えない静けさと安らぎと幸福感に満たされます。
つまり、意識の本質は至福なのです。気の身体メソッドを通して、このような拡大意識を体験することを積み重ねていくと、やがて日常生活の中であっても、ちょっとした瞬間にこの至福感を味わうことができるようになります。
何事であれ、達人を目指すのであれば、年季を入れて、熟練することが必要です。気の身体メソッドの個別レッスンの継続は、それを可能にしてくれると確信しています。松原先生には本当に感謝です。
個人レッスン感想(80代女性)
最初は体の調子が悪くて来院したのですが、松原先生は整体だけでなく気功(気の身体メソッド)を教えていらっしゃることを知り、個人レッスンを受けることにしました。
この半年間、背骨の動きをイメージしながら体をほぐし、気を感じるトレーニングをしてきたお陰で、気づくと体の痛みが軽減しており、若い時の感覚が甦ってきて普段の生活がとても楽に過ごせるようになるほど体が軽くなってきました。
さらに驚いたことは、20年以上行ってきた太極拳に変化があったことです。それまでは年齢を理由にこれ以上は進展が望めないと自分で限界を作っていましたが、体の中をより深く理解できるようになったことで、太極拳の練功中に今まで知りえなかった開放感や幸福感を体全体で感じられるようになりました。
松原先生は、語り口がソフトで優しく、私の疑問にすべて丁寧に答えてくださり安心感があり、長年太極拳を指導してきた私も素直にお話を聞くことができます。ご指導本当に感謝しております。
ミニ講座32
本日の練功ポイント
【押さえ込むのではなく、ずらす】
相手の手に上から圧をかけ、下にしゃがませるよう倒すときに
さらに上から押さえ込むようにして圧を高めていくと
相手の反発力を引き出してしまい、固まって動かなくなります。
「押さえ込む」のではなく、「ずらす」のです。
最初の圧で相手の足裏重心を捉えることができたら
それ以上の圧を加えず、重心を少しずつずらしていけばよいのです。
古参の塾生はこの辺りの感覚が徐々に繊細になってきました。
今日も何人かの塾生はその「コツ」をつかんだようです。
次回の練功まで忘れずに感覚を磨いておいてくださいね。