2017年 4月 の投稿一覧

個人レッスン感想(男性A 50代)

人生の正午
ユングの考え方に「人生の正午」というものがあります。
私たちは40~50代で「人生の正午」を迎えます。「人生の正午」の前と後で人生は前半と後半に分けられます。
ユングは人生前半の課題を次のように述べています。「英雄的な精神の冒険において、親から独立して社会人として地歩を固めること。」つまり、人生の前半は人間的成長と社会的成功が目標となります。
一方、ユングは人生後半の課題をこのように語っています。「他者との戦いではなく、自らの無意識との戦いにおいて、自我を成熟させ自己実現していくこと。そして、結果的に、死は恐れるものではなく、永遠(再生)への入り口であることを理解し、死を自然なものとして受け入れるべく成熟していくこと。」
ユングによれば、人生の前半は幸せになるために、人生の後半は希望を持って死ぬために、生きるのだと言えます。
松原先生が気匠庵で指導されている気の身体メッソドはユングの提唱した人生後半の課題に取り組む、つまり、自分の内面を見つめて、自己存在の意味を味わい、生死(しょうじ)を超えた境地(心境)に達するための非常に強力なツール(道具・手段)になると確信しています。
ですから、一人でも多くの人に、特に人生の後半にある人に、意識と感覚を効果的に錬磨する気の身体メソッドをお勧めしたいと思います。

ミニ講座37

本日の練功ポイント(2017.4.23)
【 合気で感じる気の流れ② 】
合気練功基本5系の第4系、相手を弾く合気を「突き」へ応用してみます。
(動画:「合気練功の基本5系」参照)
前回のミニ講座36と全く同じ原理です。
こちらの力の流れが相手の足裏とつながった瞬間、かすかに重心移動をさせることにより相手を後ろに弾くのです。
拳を握るとついつい、相手を突き込みたくなり、力感が出てしまう方が多いのですが、形に惑わされないでください。
動画では相手を突いているように見えるかもしれませんが、相手の手のひらに我の拳で触れ、足裏の重心をコントロールしているだけです。
繰り返し内部感覚を磨いていくと前回同様「気の流れ」として感じられるようになり、拳が手のひらに触れた瞬間に相手が後ろに弾かれていきます。
慣れてくると相手の「突き」をこちらの「突き」で返したり、また「胸」で弾き返すことも可能です。
ただし、最初は相手とのつながりと重心移動を感じながら、ゆっくりと行ってください。

ミニ講座36

本日の練功ポイント(2017.4.16)
【 合気で感じる気の流れ ①】
今回は少し難しい練功をしてみました。
どちらかと言えば「合気の原理」よりも「合気のカラダ」に比重をおいた練功になります。
では始めましょう!
基本5系のどのパターンで試してみてもよいのですが、今回は4系の相手を弾く合気を使ってみました。
(動画「合気練功の基本5系」参照)
まず、相手を押して、その力の流れが足裏まで到達したら、その跳ね返りで自分の重心が後ろに移っていくのを感じてください。
次に相手を押すこちらの力を徐々に弱めていき、薄い(弱い)力でも相手の足裏を感じられるようにしてみてください。
さてここからが今回の課題です。
今度は、相手を触らずに今までと同じような(自分が後ろに跳ね返されるような)感覚を自分の体の内部に作り出すのです。
それを繰り返していくと、相手に触れなくても体の内部に力の流れ(エネルギーの流れ)が発生し、それが「気の流れ」となって感じられるようになってきます。
この段階まで来ると「気の身体メソッド」のレベルが飛躍的に進み、いよいよ「合気のカラダ」を深く実感できるようになってきます。
普段、練功している「合気の原理」から3段階ほどレベルアップしているので、文章で理解するのは非常にわかりにくいですよね(汗)
今週水曜日にアップされる「合気練功プロジェクトの動画」で確認してみてださい。

ミニ講座35

本日の練功ポイント(2017.4.9)
【 つながりの内部感覚 …一本のゴム】
先ずは、相手に手首を握られて引っ張られたときに、腕力で抵抗してはいけません。
前回お伝えしたように「負けて勝つ」のです。
ではどうするかというと、相手が引いてきた力に抵抗せず、むしろ自分の体全体を相手に引かせるようにするのです。
そのあとで浮いてしまった自分の踵を地面につけるように元に戻すと、今度は相手の踵が浮いてきます。
そこで今日のポイントになるのですが、相手の足元から「一本のゴムを引いてくる」ようにするのです。
詳細は今週の水曜日の合気練功プロジェクト動画を参考にしてみてくだい。
この練功を繰り返すことにより相手の引く力が強かろうが、弱かろうが、全く関係ないことが実感できるようになります。

ミニ講座34

本日の練功ポイント(2017.4.2)
【 崩れの内部感覚をみるには・・・負けて勝つ 】
通常の練功は、相手の手首を握りに行った方(攻者)が技を掛けられ崩されます。
そこを、あえて崩される方(負ける側)に重点を置いて練功するのです。
発想を転換して、やられ役が練功の主導権を握るとどうなるか・・・
ズバリ!倒そうとしている相手のカラダの中が手にとるようにわかるようになってきます。
相手の手首を握りにいった方(やられ役)が最初から相手をつなげてしまっていると
崩されるときの内部感覚が明確に理解できるようになります。
すると、崩されながら技を掛けようとしている相手の内部感覚が手に取るように見えてくるので
いつでも立場を逆転させ、崩されながら相手を倒すことができるようになります。
つまり「負けて勝つ」という発想です!
その繊細な感覚を磨いていくと、最初から瞬間的に相手を崩せるようになってきます。
詳細は、今週の「合気練功プロジェクト動画」にアップされるので参考にしてください。