とある塾生の雑記 その4 「気感を移動させて遊ぶ」 

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とある塾生の雑記 その4 「気感を移動させて遊ぶ」

手掌がジンジンとする内部感覚(以下、気感という)が出てきたら、次はこの気感を移動させる錬功法です。

両腕を目一杯横に広げ、肩と肘を少し落とし、両手掌を上に向けた体勢からスタートします。片方の腕を頭の高さまで挙げ、反対側の腕を腰の高さまで降ろします。この時、両目を閉じ感覚を研ぎ澄まし、上の腕は手掌から肩に血の気が引くような何かが流れる感覚を、下の腕は肩から手掌に向けて何かが流れ込むようなあるいはジンジンとした感覚を待ちます。何も感じなければ、ヤジロベエのようにゆっくりと交互に腕を上げ下げしながら(片側の)手→肘→肩→背骨→(対側の)肩→肘→手と順番に脱力させ、身体的補助をつけて脱力した時に出現する感覚の変化を追いかけていきます。

気感は非常に繊細なもので、力んでいると感じにくくなります。私自身もついつい肩に力が入ってしまい肩から背骨への感覚が上手く出ませんでした。このような時は、微妙に肩や肩甲骨を揺り動かして、皮膚と衣服が擦れるわずかな感覚を頼りに脳内イメージで感覚を増強させると良いと思います。気感はあくまでも内部感覚であり別に何かが出ている訳ではありませんが、このような繊細な感覚が身につけば、自分の体の状態はもちろんのこと、対峙している相手の体の状態も、そのわずかな接触面より読み取ることができるようになります。

合気練功塾では、準備運動として背骨揺らし体操をしますが、気感の移動ができるようになると背骨の揺れで体の力みが程よく取れ、じっくりと内観すれば気感が体全体に波及していきます。卑近な例で恐縮ですが、私はこの気感に体が包まれた「スーパーサイヤ人」状態から両手の気感を丸い球体にギュッと圧縮して「螺旋丸」を作るなどのイメージトレーニングをして遊んでいます。瞬時に気感が出せるようになると楽しいですよ。

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