11/5、6の二日間に渡り、愛知県豊橋市において、第2回合気練功塾全国強化合宿が行われた。全国5ヶ所ある練功塾からの塾生に加え、個人レッスンの人達も津々浦々から参加されて、総勢約50名での練功となった。
そこで行われた内容は、3点バランスの徹底と五元~九元を使った合気揚げで、塾長の指導の下、相手を変えつつ、繰り返し練功し、限りある時間を有意義に使えたと思う。
そして、去年も参加された人達は、さすがに、日頃から練功を積んでいるので、以前より上達しているのが目に見えてわかったし、初参加の人も、最初戸惑っている方もおられたようだが、休み時間にも、暇を惜しんで貪欲に勉強されていて、次に会う時には間違いなく上達しているはずである。
そして、この合宿に参加して、最も印象に残ったのは、どの練功塾で練功したとしても、得られる技術に関しても、情報に関しても、各地で大きな差が無いという事実である。
他の団体もいろいろと見てきた私としては、この事実にとても感動した。
練功塾以外で技術習得を目指した事がある人は、思い当たると思うのだが、他の団体では、そもそもセミナー以外で、指導者が出向く事はない。なぜなら、参加者を入門させる以外に行く目的がないから。そして、行ったところで、自分の技術を披露するだけで、種明かしをする事はない。だから、当然、いつまでたっても指導者以外に出来る者がいない。何度行っても、その場の雰囲気は体験入門そのものである。
これらの差は、やはり、指導者の熱意の差から来るものであろうと確信している。
合気練功塾で塾長や院生の方が、定期的に各地に出向くのは、塾生の上達を願ってであり、人を勧誘するためではない。今いる塾生の実力の底上げを第一課題としているがために、新規入門者を募るセミナーも中止している程である。
そして、その環境下で本物に触れている我々塾生も、技術を自分のものにするのはもちろんの事、更には、教わった事を仲間で共有したいという感情で溢れている。結果的に、このような“想い”が相まって、相乗効果で全ての塾の底上げが均等に出来ているのだと思う。だから、他には例を見ない様な合気の“水平展開”を推進出来ているのだ。
これからもこの流れについていけるよう頑張りたい。