虹をつかんだ男のココだけの話「目的に達成するための方法」

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合気を掛けるためには、相手が足だけで立っている状態をやめさせる必要がある。
手が自由に動くので、その手を使って全て処理をされてしまう。
そして、これは人間が普通に取り得る行動様式なので、ほぼ万人に当てはまる。
生まれて生きてきた中で、反復し習得してきたもので、考えるよりも早く反射的に体が動いてしまうのだ。
だから、目的を達成するためには、相手を「足だけでバランスを取れる状態」から、「手も使わなければバランスが取れない状態」へ移行させなければいけない。
すなわち「手の無力化」が不可欠なのだ。

そして最近、ここ合気練功塾では、人を選ぶ事なく「手の無力化」を可能にするメソッドが導入された。
それは、首、手首、足首の3点をゴムで繋げた、練功塾の専売特許である「3点バランス」を使用する事で可能となる。
やり方としては、まず、第一段階で、自分の足と相手の足が繋がるようゴムを引く。
第二段階で、相手の引きで自分が前に飛んで行ける位の弾力を感じるようさらにゴムを引く。
第三段階では、さらにゴムを引きながら、それに乗じて自分の足にある重心を手に移動するのだ。
すると、自分と繋がっている相手にも手の方で重心を支える必要が生じ、そのバランス維持以外には手の機能は使えなくなる。
この三段階で連続してゴムを引き、その弾力を徐々に強化していくことで「手の無力化」が成立する。
やる事は単純で、たったこれだけ簡単な手順で目的が達成出来るのだ。
夢のような話だが、本当の話である。
もちろん、ゴム感覚や3点バランスは必要不可欠であるが、練功塾塾生なら標準装備しているので問題はない。

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