先日知人に「からだが強くなったように感じる」と言われた。この「強い」というのは言うまでもないかもしれないが、「風邪をひかない」とか「病気にならない」ということではなく、からだに芯が通ったような強さのことで、少し体のつながりができてきたのかもしれない。
以前はからだづくりのため筋トレを定期的に行っていが、その際、よく筋トレでは鍛えたい部分を意識しないとそこに効かないと言われるため、部分部分を強く意識しながら行うようにしていた。
合気のからだではこれが逆にマイナスで、ある部分だけに集中してしまうことにより、他の部分から意識がなくなってしまう。これが1系などを行う際、腕だけに頼りがちなる一つの要因だと思う。からだ全体を意識するためにはまずこの意識を180度変えなければいけない。
最近では筋トレ自体ほとんど行わなくなったが、できるだけ「歩く」ことは行うようにしている。
その歩く際に、ただ歩くだけではなくからだ全体を意識しながら歩くようにしている。腕もダラダラとせず、蹴らない方の足も緊張させるなど、常にからだの中にゴムが張ったようにする。
少々怪しげな歩き方になったりもするが、そうすることで常にからだの弾力を意識することができるような気がしている。特に同じ場所でじっとしているよりも、歩いているほうがより全体のバランスを意識できるため、歩きながらのからだ作りは今の自分には良いように思う。
また足裏感覚も同様で、一歩ずつ前に出ているが、脚を踏みかえた際も足裏の圧力をしっかり感じながら踏みかえることで感覚を切らさないようにする。
疲れてくると意識が切れてしまいがちだが、その時こそからだ全体の感覚を切らさず維持できるのが良いのではないだろうか。
以前は意識的に歩くことは進んでまでしなかったが、こんなことを考えながら歩くことが練功になるのかな、とおもうと長時間・長距離歩くのが苦にならなくなり、意識的に歩きたくなるから不思議である。 by kaz