2024年 10月 の投稿一覧

はやく仙人になりた~い!「グー/チョキ/パー体操5」

先回、説明させて頂いた「右手、右足」「左手、左足」のエクササイズゴムを使ったゴムの感覚がわかってきましたでしょうか?

ただゴムを伸ばしたり、縮ませたりしているだけでは何も感じないと思います。
腕の筋力で上げているだけなので、肩と腕が疲れるだけ。
エクササイズになっていますので無駄ではありません。
というのは冗談で「引っ張る感覚」を知っておかないと次に進めないからです。

練功塾では「テンセグリティ構造」が重要と言われております。

引っ張る感覚が分かったら、次はゴムを張った状態で止まっていただきます。
考え方を変えて「ゴムを引っ張るのではなく、ゴムに引っ張られているんだ!」と集中してみて下さい。
重要なのは、ゴムを引っ張るのではなく、身体がゴムに引っ張られるテンセグリティ構造になる事です。

ゴムに引っ張られるという言葉は、イメージが強く残ってしまうので「ゴムに引き戻される感覚」が大切です。

今まで、力を込めてゴムを引っ張っていたのに「ゴムに引き戻される感覚?」と思われるかもしれませんが、副長がよく言う「信じる者は救われる」に従って思い込んでください。
意識を変えると、使っている筋肉の場所が変わりませんか?

「腕・肩」⇒「背中」の方へ筋肉の使っている場所が移動しましたよね?
外観を変えず「引っ張っている」⇒「引き戻されている」と思い込み、意識を変えることで使っている筋肉の場所が変わるはずです。

これが「内部感覚」です。
(習得プログラムで言うなら初級から中級の入り口くらいです。)

「ゴムに引き戻されるのをガマンする」だけで身体の内部感覚が変わるって、凄くないですか?

感覚が出ない方は少しずつ、力感を緩めていきます=ゴムに引き戻される感覚(テンセグリティ構造)

ゴムの硬さは、弱いゴムが良いと思います。
強いゴムだと筋力を使いすぎて「ゴムに引き戻される感覚」が分かりづらいと思います。

あまり緩すぎても、ただ立っている(自立)だけでバランスがおろそかになってしまいます。
ゴムはいろいろ試してみると良いかもしれません。

ゴムの長さは3点バランスの絵を参考にしてください。
ちなみにHPでは公開していませんので、YouTubeを何度も観て探してみて下さい。
(ヒント:ホワイトボード)

練功塾では、この内部感覚を掴むために、あえて地味な練習をしております。
大きく腕や足を動かしていると力感が出てしまい、繊細な感覚が掴めない。

塾長がよく言われる言葉で「腕を上げるだけで筋肉は使っている」。

「腕を上げるだけで筋力を使っている」と言うことは、上級に上がれば上がるほど繊細な練功となります。

ただ内部を使うので、慣れないと脳がパニックを起こして汗だくになったり、筋肉痛にもなったりします。
(経験者なので)

今回「グー/チョキ/パー体操」にはふれていませんが、指先を意識するための訓練なので、意識できるようになったら下記をやってみてください。
 普段から軽く手足の指をグニュグニュ動かす。
 普段から意識ができるようになれば、手足の指を動かさなくてもOKです。
 靴を履いても、意識があればOKです。
 幅の狭い靴を履いた時に意識すると浮いた感覚になる事があります。

あと、「引き戻される感覚」と「グー/チョキ/パー体操」を同時にやってみて下さい。

ゴムを「引っ張っている状態」で「グー/チョキ/パー体操」は簡単にできると思います。
「引き戻される感覚」で「グー/チョキ/パー体操」はなかなか難しい。
多分、別々の動きになると思います。

上記のやり方で、手足をグニュグニュ動かしていると、だんだん「○○の手」になってきませんか?

虹をつかんだ男のココだけの話「目的に達成するための方法」

合気を掛けるためには、相手が足だけで立っている状態をやめさせる必要がある。
手が自由に動くので、その手を使って全て処理をされてしまう。
そして、これは人間が普通に取り得る行動様式なので、ほぼ万人に当てはまる。
生まれて生きてきた中で、反復し習得してきたもので、考えるよりも早く反射的に体が動いてしまうのだ。
だから、目的を達成するためには、相手を「足だけでバランスを取れる状態」から、「手も使わなければバランスが取れない状態」へ移行させなければいけない。
すなわち「手の無力化」が不可欠なのだ。

そして最近、ここ合気練功塾では、人を選ぶ事なく「手の無力化」を可能にするメソッドが導入された。
それは、首、手首、足首の3点をゴムで繋げた、練功塾の専売特許である「3点バランス」を使用する事で可能となる。
やり方としては、まず、第一段階で、自分の足と相手の足が繋がるようゴムを引く。
第二段階で、相手の引きで自分が前に飛んで行ける位の弾力を感じるようさらにゴムを引く。
第三段階では、さらにゴムを引きながら、それに乗じて自分の足にある重心を手に移動するのだ。
すると、自分と繋がっている相手にも手の方で重心を支える必要が生じ、そのバランス維持以外には手の機能は使えなくなる。
この三段階で連続してゴムを引き、その弾力を徐々に強化していくことで「手の無力化」が成立する。
やる事は単純で、たったこれだけ簡単な手順で目的が達成出来るのだ。
夢のような話だが、本当の話である。
もちろん、ゴム感覚や3点バランスは必要不可欠であるが、練功塾塾生なら標準装備しているので問題はない。