先回、説明させて頂いた「右手、右足」「左手、左足」のエクササイズゴムを使ったゴムの感覚がわかってきましたでしょうか?
ただゴムを伸ばしたり、縮ませたりしているだけでは何も感じないと思います。
腕の筋力で上げているだけなので、肩と腕が疲れるだけ。
エクササイズになっていますので無駄ではありません。
というのは冗談で「引っ張る感覚」を知っておかないと次に進めないからです。
練功塾では「テンセグリティ構造」が重要と言われております。
引っ張る感覚が分かったら、次はゴムを張った状態で止まっていただきます。
考え方を変えて「ゴムを引っ張るのではなく、ゴムに引っ張られているんだ!」と集中してみて下さい。
重要なのは、ゴムを引っ張るのではなく、身体がゴムに引っ張られるテンセグリティ構造になる事です。
ゴムに引っ張られるという言葉は、イメージが強く残ってしまうので「ゴムに引き戻される感覚」が大切です。
今まで、力を込めてゴムを引っ張っていたのに「ゴムに引き戻される感覚?」と思われるかもしれませんが、副長がよく言う「信じる者は救われる」に従って思い込んでください。
意識を変えると、使っている筋肉の場所が変わりませんか?
「腕・肩」⇒「背中」の方へ筋肉の使っている場所が移動しましたよね?
外観を変えず「引っ張っている」⇒「引き戻されている」と思い込み、意識を変えることで使っている筋肉の場所が変わるはずです。
これが「内部感覚」です。
(習得プログラムで言うなら初級から中級の入り口くらいです。)
「ゴムに引き戻されるのをガマンする」だけで身体の内部感覚が変わるって、凄くないですか?
感覚が出ない方は少しずつ、力感を緩めていきます=ゴムに引き戻される感覚(テンセグリティ構造)
ゴムの硬さは、弱いゴムが良いと思います。
強いゴムだと筋力を使いすぎて「ゴムに引き戻される感覚」が分かりづらいと思います。
あまり緩すぎても、ただ立っている(自立)だけでバランスがおろそかになってしまいます。
ゴムはいろいろ試してみると良いかもしれません。
ゴムの長さは3点バランスの絵を参考にしてください。
ちなみにHPでは公開していませんので、YouTubeを何度も観て探してみて下さい。
(ヒント:ホワイトボード)
練功塾では、この内部感覚を掴むために、あえて地味な練習をしております。
大きく腕や足を動かしていると力感が出てしまい、繊細な感覚が掴めない。
塾長がよく言われる言葉で「腕を上げるだけで筋肉は使っている」。
「腕を上げるだけで筋力を使っている」と言うことは、上級に上がれば上がるほど繊細な練功となります。
ただ内部を使うので、慣れないと脳がパニックを起こして汗だくになったり、筋肉痛にもなったりします。
(経験者なので)
今回「グー/チョキ/パー体操」にはふれていませんが、指先を意識するための訓練なので、意識できるようになったら下記をやってみてください。
普段から軽く手足の指をグニュグニュ動かす。
普段から意識ができるようになれば、手足の指を動かさなくてもOKです。
靴を履いても、意識があればOKです。
幅の狭い靴を履いた時に意識すると浮いた感覚になる事があります。
あと、「引き戻される感覚」と「グー/チョキ/パー体操」を同時にやってみて下さい。
ゴムを「引っ張っている状態」で「グー/チョキ/パー体操」は簡単にできると思います。
「引き戻される感覚」で「グー/チョキ/パー体操」はなかなか難しい。
多分、別々の動きになると思います。
上記のやり方で、手足をグニュグニュ動かしていると、だんだん「○○の手」になってきませんか?