答えは意外と簡単、人は電気信号で動いているから!
合気現象を見たり、体験してもただ、その不思議さにまどわされてしまいがちだが実は不思議でもなんでもない。
脳から神経を通して、信号が伝達され自分の身体をコントロールしている。
人間の身体というのは、実に精密な電子制御されたマシーンなのだ。
しかし、残念なことにロボットや自動車、その他の機械より弱い部分がある。
シールドだ。身の回りの機械や電化製品は他の影響を受けて誤動作しないよう、あるいは漏電しないように電気的シールドがある程度されているが、人間は最低限のシールドしかない。
人と人が接触すると、信号が相手にも伝わってしまうのだ。
相手に対し力を加えれば、当然防御反応が起こるが、ただ信号が入ると防ぎようが無いのだ。
身体はその信号に反応するだけで、その信号がどちらからの指令かは区別が出来ない。
相手が動くように、信号を与えるだけなのでこちらは力は必要ではないことになる。
例えば時代劇で、暴れ馬が走ってくるのに対し、チカラずくで止めようとするのではなく、その馬に乗って制御すればチカラはさほど必要ではない。
暴れ馬に飛び乗る度胸と馬を扱う技術は必要なので、そんなに簡単な話でもないが。
暴れ回る馬を制することにくらべたら、手首を握ってくるだけの相手は簡単だと思えるよね?
人のシールドが弱いというのは、日々の生活のなかで確認できる。
不機嫌そうな人が近くにいれば、こちらも穏やかではなくなる。それがパートナーであればなおのこと。
幸せな笑顔に囲まれれば、こちらもハッピーな気分になったり。
天候、気圧の変化が心に影響を与えたり、体に痛みを感じさせたりする。
人はまわりの、諸々の事象を感じ取れるように、敢えてシールドが弱く出来ているのだろう。
そもそも、人は他者とつながるように出来ているのだ。
ケータイやPCが、つながることによって道具立ては必要だが色んなものを動かすことが出来るように、人が人とつながって動かすといった合気は出来て当然なのだ。
力は不要
信号が大事!
by タケゾウ