2017年 11月 の投稿一覧

ミニ講座55

【合気の原理 番外編】崩れの方向 2017.11.29

今日は、合気をより効果的にかけるため、崩れの方向について解説してみたいと思います。

合気練功塾の塾生も意外と気づいていない方がいますので再確認するつもりで読んでください。

 

まず相手が下方向に崩れているときは当然ながら膝が屈曲してます。

ところがせっかく合気をかけても下に崩そうとするときにわざわざ膝が曲がりにくい方向に力のベクトルが向いていると、当然相手は下に沈み込むように崩れてはくれません。

あとは力ずくで倒そうとすればするほど相手からの反発を受けてしまいます。

 

ではどうすれば良いか…

 

1.まず相手の足裏に重みがかかるように下に圧をかけます。

2.次にその重みをキープしたまま、ほんの少し相手の重心が前にくるように皮膚の遊びをとります。

3.すると下への圧と手前に引かれた2つのベクトルで合成された力が相手に伝わります。

4.それが膝が屈曲する方向と一致したときに相手は膝を曲げて崩れ始めます。

 

詳細は合気練功プロジェクト動画(毎週水曜発信)に収録しておきましたので確認してみてください。

 

 

シンメトリーについて

シンメトリーについて

合気練功塾にはいわゆる「型」はないのだが、練習するときは、上、下、横と方向を決めて基本五系でそれぞれの方向の感覚をつかんでいく。このとき両手の時と片手の時がある。さらに相手が諸手(両手でつかむ)というのもある。私としては両手で行う方が、カラダがつながりやすくて上手くできる。
片手では基本二系(下方向)が力みやすく苦手である。片腕で何とかしなければと無意識に思うから(矛盾した表現だ…)だろうか、上腕三頭筋から肩甲下筋にかけて力んでいる部分が出現してしまう。普段の雑な動きで、肩帯まではつながるのだがそこから下がつながっていない。従って相手の力をもらって全身が上にあがってくことができない(上がっている時は、自分でつま先立ちになっているだけの、トホホ(;´д`)な状態である)。

自分自身や誰かが練習しているところを分析してみた。片手で上手くいかない時は、
・つかまれている手だけに意識がいっている。反対側の腕がダランとしてつながっていないことが多い。→ 術者のカラダの問題
・相手の足への圧よりも腕や重心移動の引きの要素が多すぎる。膝が曲がる方向にベクトルを作り出せていない。→ 足裏感覚がない。推進力の方向が間違っている。
・相手が動き出したとたんに、カラダを預けることが腕の力の抑えに代わっている。
→ 相手の変化に対する同調ができていない。

やはり両腕が身体とつながった合気のカラダであれば「一部だけ力む」状況は生じにくいように思う。逆の発想で力んでいるところと同圧で全身をつなげるという方法もあるかもしれない。力がぶつかっても先ずは体をつなげて相手に委ね、足裏の重心を感じることに専念である。

NTT基礎研究所の五味氏によると、スポーツ選手のしなやかな運動は脳が逐一筋肉に指令を出すことで可能になるのだという。合気練功は不随意筋を意念で動かす特殊な訓練を要するものである。運動前野から骨格筋に指令が出るときには、左右両方に逐一指令が出ているのであろう。それをどちらか一方の動きのみで表現するのは非効率な事かもしれないと思った。

さて、相手が諸手のとき私は最もつながりやすい。両方の手でガッチリつかまれる訳なので普通は片手では不利と思うが、ここも転換で「両手で力強く」とは相手の体がつながっている状態でわざわざ相手の身体をつなげていく手間が省けているのである。重心操作が多少雑でも、自分のカラダのつながりが切れないことに注力すればOKということだ。

追記:上記の五味氏の研究グループは振動を与えて、引っ張られた(牽引された)感覚を錯覚させる装置を開発しているそうだ。何もないのにゴムの感覚が生じる現象に関連しそうだ。
11262017

第2回集中講座in東京の感想

第 2 回集中講座in東京にご参加いただいた皆様、多数の感想・応援メッセージをお寄せいただきありがとうございました。

中には合気練功プロジェクト企画に対する貴重なご意見・提言などもあり、来年からの東京開催に向け大変参考になりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

現在、皆様に合気練功をもっと深く学んでいただけるような企画を事務局で検討中です。またお会いできる日を楽しみにしております。

合気練功塾 塾長 松原辰典

◆感想・応援メッセージの一部をご紹介します◆

⭐️Yさん(北海道)
今まで動画で見てたゴムを使った感覚、皮膚感覚、相手の重心とつながる感覚が、今までイメージしていたのと実際に体験してみたのでは、全く違うことがわかり良かったです。 ( 目から鱗状態でした。 ) これから動画の見方が 180 度変わる様な気がします。また機会があれば参加したいと思います。

⭐️Sさん(東京)
このたびはご指導いただき感謝申し上げます。合気の感覚は体得しないとわからない世界なので、松原先生から直接ご指導いただけた点は大変参考になりました。
今後東京方面で活動を展開されるのであれば、積極的に取り組むとともにぜひご協力させていただきたいと思います。

⭐️Hさん(長野)
先生に手をとって頂いた事が何よりの勉強になりました。皮膚接触により相手を崩す原理をここまで詳しく説明を受けた事が有りませんでした、合気の体作りの重要性もよく理解できとても勉強になりました。還暦を過ぎ自分のやってきた武術の集約をして行こうと思っていった時先生と出会えたことはただただ感謝です。

⭐️Hさん(神奈川)
講座では、いままで謎、疑問だった合気の原理を解りやすく解説していただき、なるほどそうだったのかと、納得の行くものでした。松原塾長におかれましては、よくぞ合気をここまで解明し、さらに一般人向けに説明、体感できるまでところまで工夫研究されたこと、惜しげもなく披露してくれることには脱帽のかぎりです。また、東京での開催を実現、そしてご指導くださったスタッフの皆様のご尽力、ありがとうございました。

⭐️Yさん(東京)
何十年も修行した一部の師範クラスしか出来ないと思っていた合気がそのほんの一部でもこのたった 3 時間の短い時間の中で感じることができたことは、私にとって大変な驚きと感動でした。今後、合気のカラダづくりの練習に励み少しでも向上出来るよう継続したいと思います。また、オンラインだけでなく機会があれば直接のご指導もよろしくお願いいたします。

⭐️Mさん(東京)
急遽仕事が入ってしまい、キャンセルしようか迷いましたが仕事を途中で抜けて参加して本当に良かったです。あまりにも簡単に合気を教えてもらえて、そのまま実際に体験できるようにプロセスが整理されていたので驚きました。その理論も簡明でゴマカシが無いように思いました。また機会がありましたら参加したいと思います。

⭐️Nさん(北海道)
松原先生、インストラクターの方々、本日は懇切丁寧に教えて頂き誠にありがとうございました。オンライン講座を通してある程度の知識と型的なことは見よう見まねで稽古しておりましたが、これだけで果たしてどれ位通用するものかと思っておりました。それを試す意味でも今回の講座に参加することは、大いに意義のあることでした。

僅か 3 時間で先生の教えの通りする事でこれ程の結果が出せたのは驚くべきことです。また、オンライン講座の稽古も少なからず功を奏したと思われます。特に、合気の身体づくりとゴム感覚を掴むのは一人稽古でも出来ますが、この稽古の重要性は今回思い知らされました。オンライン講座では学ぶことの出来ない部分、疑問点は集中講座で補填出来ることもわかりました。

⭐️Kさん(東京)
とても楽しい 3 時間でした。楽しかった分 3 時間はとても短いものでした。最初に先生がおっしゃった隠し事は無しで教えますという部分に先生の人柄を感じましたし、他の合気練功塾のスタッフの方々「そんなに言っちゃって良いんですか?」と言いたくなるほど丁寧に教えていただきました。本当に良い時間でした。 12 月に名古屋に行く予定があります。調整が厳しいですが、どうにか参加できそうならクラスレッスンを体験してみたいです。

⭐️Kさん(東京)

講座内容は概ね満足しました。教わった事を全部習得出来ませんでしたが、ペアを組んだ方も威圧感の無い方で私と同じペースで学べて良かったと思います。次回の東京集中講座では是非、前後の時間帯に個人レッスンをお願いしたいと考えています。

⭐️Hさん(東京)
これまではオンライン講座で、動画を見ながら稽古を続けておりましたが、今回集中講座で初めて松原先生や塾生の皆様に実際に手を取り、技をかけてもらう事により動画では分からない微妙な体の感覚、力の入れ具合が感じられたことが非常に良かったと思います。
これまで、いくつかの合気系柔術の道場で稽古しましたが、この合気練功プロジェクトの様に 合気を明確に定義し、その原理と習得の方法を示し、指導してもらえる ところはありませんでした。

合気を学びたいと考えている者にとっては、この松原先生の合気練功プロジェクトの立ち上げは非常に画期的な出来事であると思います。

今後、日本各地で合気練功プロジェクトの同好の士が集まり、合気習得の為に、 お互いの成長を喜び合える仲間と 和気あいあいと稽古ができる体制が整う事を強く希望しています。

足圧と脳波のこと

足圧と脳波のこと
松原先生から合気練功とともに足圧法と操体法も教えていただいている事は前に書いた。

今回は足圧法。日本足圧協会のHPによると「古くはインドや中国の僧侶が修行の一環としてお互いの足を踏み合ったと言われる修行法が起源と言われ、リラクゼーション効果を高め現代社会のニーズに応えるべく確立された刺激療法」とのこと。
足を使ってリズム感よく筋肉を踏みほぐしていくが、このリズムがリラクゼーション効果を増幅させるそうだ。部位によって足を繊細に色々な動かし方をする。踏むといっても体重をかけて良いわけではないので基本的にずっと片足立ちの状態である。最初は腓腹筋、ひらめ筋はもちろん四頭筋や中殿筋がつりそうになる位の辛さであったが、徐々に鍛えられ自分の重心操作が良くなってきた(と思う)。踏んでいるうちに相手の筋肉の硬結も捉えられるくらい足裏感覚も鍛えられた。

踏み方のかたちがようやく覚えられたころ、大腿部の内側:内転筋を踏む際に松原先生にこういわれた。「足で踏んで皮膚を持ち下げ、筋にグッと圧を加えてから皮膚の弾性に任せて戻す。そのとき凝っているところがあったら筋の張りをジワ~っと伸ばす。」
‥‥足裏感覚と皮膚操作、皮膚の弾性力を感じるは推進力か? 圧をグッと加えて相手の反応を引き出してから…  ウ~ン、これはまさしく「合気の原理」!!

合気の技でも足圧でもそうだが、動きに慣れないうちはぎごちない。あれこれ考えるその気配は伝わって技術とはならない。松原先生によると治療の場面は患者さんよりも落ち着いた脳波で施術する必要があるとのこと。日常生活で緊張したりすると出るのがβ(ベータ)波で、筋肉系を活発に動かすホルモンが出ているときにもβ波となる。ご存じのようにリラックス状態で発生するのがα(アルファ)波で、ともなって分泌されるのはエンドルフィンである。さらに深い瞑想状態でθ(シータ)波もある。
古来の達人たちが無念無想の境地とはα波以下の世界。多幸感を与えるエンドルフィンが合気(愛気)とつながる事もあり得る。アウターの筋肉がガツガツ動いているようではβ波である。患者さんを思いやるように丁寧に合気の技を施して、はじめて力強い相手を無力化できるのだろう。立禅でも気功でも鎮魂行でも、自分の脳波を自分でチューニングできるならば、取り組む価値は大いにある。

追記:足圧は合気練功プロジェクト事務局の甲斐田先生が絶妙に上手とのこと。私もいちど踏んで頂かなくては。興味のある方は甲斐田操手院へどうぞ。
11192017

ミニ講座54

【基本原理Ⅱ(推進力の復習)】2017.11.15

第2回集中講座(名古屋・東京)にご参加いただいた皆さん、お疲れさまでした。
まだ、合気感覚は体に残っていますか?

では、感覚が残っている間に復習しておきましょう。

今回の講座では「合気の原理Ⅰ・Ⅱ(足裏感覚と推進力)」をメインに基本2系(下方への崩し)を使いました。

ポイントは「〇〇しながら〇〇する」です。
例えば、「足裏を感じながら推進力を感じる」
「推進力を感じながら重心移動させる」
「重心を移動させながら足裏を確認する」などです。

できるだけ、多くの感覚を総動員して練功してみてください。

もう一つヒントです。

合気を掛けるときは、その動きに慣れるまではスピードで誤魔化さないことです。

ゆっくりと内部感覚を確かめながら、コマ送りをするように行ってください。

では本日公開の合気練功プロジェクト動画で確認しておいてくださいね。